人生日訓(26)
「後日を待つまじき事と覚ゆるなり」
道元の切々たる修道お体験記である。「学道の人は後日を待ちて行動せんと思ふことなかれ。ただ今日今時をすごして日日時々を勤めむべきなり」に始まっている。その中の物語に、ある在家の者が長い病気に苦しんでいたが病気が治ったら本気になって仏道修行したいと申し出ていtが、わずかいち、二か月のうちに志を果たさずして死んでしまったというのである。人間である以上、誰だって病気をするのである。病気が治ってから、後日を待って修行しようというようでは、いつになっても好事を逸してしまう。「思い立ったが吉日である」。道心が沸き起ったら即日即時仏道に入ったらいい。いずれ明日、いずれ後日と思っていたら、いつになっても仏道修行はできないというのである。さすがに学道に厳しい道元らしい言葉で、身のすくむ思いがする。聞いていて恥ずかしい話である。
==========================
10月から咲く花「浜菊(はまぎく)」
開花時期は、10/10 ~ 11/25頃。 ・日本原産。 ・主に太平洋側の海岸沿いに生える。 ・葉っぱが 段々になっているのが特徴。 その先端に マーガレットに似た白花を 咲かせる。 野生の菊の中では大きい方。
