1984年から登場の京王7000系はコルゲートステンレス車体で製造されましたが、1987年11月以降に増備された編成からはビードプレス車体に変更され車番の下2桁が20番台で区分されるようになり、8両・4両・2両の3種類の編成が製造されています。この内の8両は1996年2月〜3月にデハ7050・サハ7050を新造して組み込み、京王では初めての先頭車が中間に入らない10両固定編成となりました。これらの編成は各駅停車のサービス改善を目的として登場したことから長らく各停中心の運用でしたが、2001年3月27日のダイヤ改定から形式による運用の区別が廃された為、特急・準特急にも充当されるようになり京王線の汎用車的位置付けになりました。
前面幌枠と渡り板を廃止して大分印象が変化した7000系後期車(7723F)。この編成は1988年3月落成で10両化は1996年2月に、VVVFインバーター制御化は2007年10月に施工されています。ビードプレス車体の10両固定編成は5本が在籍していますが、7721F〜7724Fは両側の先頭車とデハ7050形2両が東急車輛製造、それ以外の車両が日本車輌製造とメーカーが統一されていないのが最大の特徴です(7725Fのみ全車日本車輌製造で落成)。
相模原線系統の特急に充当される場面。正面に表示している車両番号は7725Fから一般的な欧文書体に改められ、他編成も順次交換されますが、現在でも京王特有の角張った書体が残る編成も見ることが出来ます。
車内設備は当初リニューアル工事が先行して実施された為、内装は更新されながらもドアチャイム・車内案内表示が無い中途半端な形態でしたが後年に追加で設置され、案内表示についてはそれまでのLEDから17インチ液晶画面に改められました。
当初は路線図や次駅案内を行う画面を1台のみ設置しましたが、動画広告用の画面を2017年に増設しています。また、9000系の9736〜9749F・9730Fと共に自動放送装置の新設を行い2010年5月1日より使用を開始しています。
設備投資計画に於いて非貫通車両の解消に対応する新造車導入を発表したため、先行きが危ぶまれる7000系ですが、これら10両固定編成は遅くまで本線系統で運用される姿を見れそうですね。