町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

弘南鉄道に訪問

2015年06月01日 | 東京急行電鉄

暑い日が続いているので、少しでも涼しげな記事をお届けしたいと思います。2013年夏に大鰐線の2017年3月末頃の廃止が表明されてしまい、岐路に立たされている弘南鉄道に訪問して来ました。同社は弘南線と大鰐線の2路線を運営しており、このうち大鰐線は中央弘前-大鰐間13キロ余りを結んでいますが、起点となる中央弘前駅周辺の衰退や観光資源にも乏しい事から1974年を境に利用者は減少の一途を辿り、弘南線(弘前-黒石間)の収益で赤字を補填している状態が続くようになってしまいました。しかし、社長自身が「上下分離方式」による存続に含みを持たせている事が報じられている為、まだ希望が断たれた訳では無いようです。それでも厳しい状況に変わりは無いので予断が許されませんが・・・。

弘南線黒石駅で。現在同社に在籍する旅客車両は全て元東急7000系電車で、冷房車が1両も在籍していない近年では極めて珍しい事業者になっています。弘南線に在籍する7000系は東洋電機モーター者で、元は日比谷線直通車でした。こちらはまだ経営的に余力があり廃止の予定はありません。

奥羽本線・大鰐温泉駅ホームより、大鰐線の電車を望みます。大鰐線の7000系は日立モーター車で東急時代はその高い加速力を生かし東横線の急行を中心に活躍していました。両線共に原型の先頭車の編成と中間車に運転台を設置した編成の2種類が在籍しますが、扉の半自動化やワンマン機器の設置以外大きな改造は行われていないので、東急時代の面影を色濃く残しています。

大鰐線7000系車内。クリーム色のデコラと臙脂色の座席も東急時代と変わりなく使用されています。経年のためか、床が波打ってしまい座席は継ぎ接ぎ状態になってしまっている車両もあり、苦しい台所事情を物語ります・・・。

渋谷の東急百貨店と109の広告が入った吊り手も健在です。大鰐線所属車両は沿線のりんご畑をモチーフにした赤い輪に交換されました。何とか特色を出そうとしているようですね。

希少価値の高い6000系も定期運用から離脱したものの健在でした。しかし残念ながら、6005+6006が解体処分されてしまいました。6006+6007は大沢車庫で引き続き保管されています。

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