2014年よりE233系8000番台への置き換えが進められて来た南武線ですが、本日を以って205系が1989年から続いた27年の活躍に終止符を打つ事になりました。筆者は仕事が入っており行くつもりはありませんでしたが、運良く遅番に変更となったお陰で最終運転の列車に乗車する事が出来ましたので、その様子をアップします。
本日ラストランを務めた205系ナハ46編成です。本来なら南武線生え抜きの大窓原型前面の編成を充当して欲しいところですが、インドネシアへの譲渡契約の絡みもあり、この先頭車改造編成が最後まで残ることになったようです。画像はまだ定期列車で運用されていた頃の姿ですが、今日の沿線は何処もかこも人が多く、とても撮影を楽しめる雰囲気ではありませんでした。。。
改造車なので、車内の乗務員室仕切りは新系列電車に準じた大きな窓を備える仕様でした。西日本の205系1000番台には劣りますが、前面展望も良好です。
本日は臨時快速列車の登戸行きとして運行され、滅多に見ることが出来なかった(そもそも使われた実績があるのか?)快速登戸行きの表示で到着。10時43分に川崎を発ち、11時8分に登戸へ到着する行程でした。
川崎駅のLED表示にもこの通り、臨時を示す特別な表示は無く定期列車のような内容です。とはいえ本日限りの表示なので多くの人がカメラを向けていました。
武蔵中原駅付近では、中原電車区の社員の方々が惜別の横断幕を表示しており車内放送でも案内がありました。沿線との一体感が感じられて少しの感動がありますね。ちなみに、終点の登戸駅ではこんな表示が見られました。
205系の先頭車とありがとう運転の表示がされ、下段には感謝のメッセージが流されていました。なかなか趣向を凝らした心憎い演出です。多様な表示に対応出来るのもLEDならではですね。
昭和時代は他線からの使い回しの中古車ばかりで“通勤電車の墓場”とまで言われた南武線ですが、本日から最新世代のE233系8000番台のみでの運行になり、今まで新車投入が途絶えていた線区が逆に最も新しい路線に生まれ変わりを遂げた事は利用者の一人として大変感慨深いものが込み上げてきます。今後も支線への小田栄駅新設の他、引き続き計画されている立体交差化事業などで更なる発展をを遂げる事が予想されますが、この先の変化も楽しみに見て行きたいと思います。