知人を舞浜駅に送り届けた後、LED表示に目をやると武蔵野線直通列車が来るのでホームの先端で立っていると、205系5000番台の中でも異彩を放つM35編成がやって来ました。コンデジの為、あまりいい画質ではありませんが・・・。
この編成は武蔵野線の全列車8両編成化に伴い登場したグループで、当初はM61編成を名乗っていましたが、山手線から転入して来る予定の205系初期車は電動車の数に余裕が無かったため、この編成のモハユニットを新たに組成されるM32編成に供出し、変わりに4・5号車には元山手線の小窓ドアを装備する初期型サハ205を組み込みの上で4M4T化・VVVFインバーター制御化改造を受け新たに編成もM35編成になっています。ちなみに供出先のM32編成は両端先頭車と電動車1ユニットが元山手線小窓ドア・更に4・5号車サハは埼京線からの大窓ドア車と継ぎはぎだらけの様相でマニアの注目を集めています。
京葉線向けの編成に続き、FRPのマスクに窓下部がカーブしてより柔かく近代的な印象になった通称“メルヘン顔”。京葉線沿線には葛西臨海公園や東京ディズニーランドなどの観光地を有するため、楽しいイメージを表現したとのことですが、真相は謎です。
アクリル製の風防が設置された以外は大きな変化は見られませんが、ドア周りには黄色の警戒テープや戸袋引き込み防止の注意書きが追加され、賑やかになりました。大きな窓に加え、緩やかに動作する直動式戸閉装置とVVVF制御の組み合わせは何処と無く地下鉄や私鉄の電車に乗っているかのような印象を感じます。
モハと転入サハの連結部分。左の小窓ドア車が山手線からの転属組で、窓の大きさ以外にも戸閉装置(武蔵野メルヘンはサハ204や相模線向け500番台と同じく鴨居収納の直動空気式、初期車は103系の物を改良した座席下収納式)が違う為、開閉動作が同一編成ながら異なっています。
山手線向けのE235系が試作段階に留まってる現状、武蔵野線の205系置き換え計画は発表されていませんがINTEROSのバグを克服して量産化に向けた準備が整いつつあることから何時まで走れるか、要注目して行きたいですね。