町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

小田急バス狛01系統で伊豆美神社参拝

2016年05月17日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

小田急バスの狛江営業所といえば、市内の全域の他に調布市・三鷹市・武蔵野市と世田谷区・渋谷区(ごく僅かに目黒区に入る区間も)に路線網を拡げており、多彩な車両が見られる事で知られていますが、今回はその狛江営業所の主力路線の一つである狛01系統で伊豆美神社へ参拝して来ました。

写真は初期のノンステップ車D6020号車の代替で導入されたD6070号車(QKG-MP37FK・2014年式)です。いすゞ車中心の小田急バス路線車で、狛江は比較的三菱ふそう車が多く配置されており、この日は来る車両の殆どが三菱車でした。

もう一つ、狛江市内を廻る上で欠かせないのが狛江市コミュニティバスの“こまバス”。市が運営していた福祉バスの代替で2008年11月より新設された路線で、南北2ルートで慈恵医大第三病院・児童福祉施設と狛江駅を結び、世田谷区の喜多見駅にも顔を出しています。車両は基本的に写真の水色塗装の日野ポンチョ(BDG-HX6JAE・2008年式)が充当されますが、車検などの際は小田急カラーのD140号車・D142号車が代走に当たります。

中和泉停留所から歩くこと約15分前後、住宅街の中を進むと背の高い木々に囲まれた一の鳥居と参道への入り口が見えて来ます。伊豆美神社は今から1127年前、宇多天皇の御代である889年9月20日に府中市の大國魂神社より勧請し、六所宮として建立されました。その後1550年に多摩川の氾濫で社が流されてしまい、2年後に現在の位置に移転しており、かつての土地には場所には水神社が鎮座し、バス停留所名(水神前)の由来にもなっています。

明治元年である1868年に「伊豆美神社」へ改称されていますが、これは当地の和泉に因んだ万葉仮名による当て字だそうです。調布市・世田谷区に挟まれている立地上からか、多摩地域以外では市名やこの神社の知名度も少ないですが写真の背が低い二の鳥居は江戸時代の1651年に石ヶ谷貞清が奉納したもので、旧武蔵国最古の石造鳥居であり僅か2メートル余りの小振りな大きさながら日光東照宮・鶴岡八幡宮と並ぶ関東三大鳥居(!)に数えられ、市の指定重宝とされています。

境内社も存在し、参道右側には神明社・靖国神社と左手には福徳稲荷神社・諏訪神社の合祀殿が鎮座します。御祭神は天照大御神・豊受皇大神・素戔鳴尊・熊野大権現・柳久保稲荷大明神・水速能売大神・菅原道真公で、家族円満・延命長寿に御利益があるとされています。

福徳稲荷神社・諏訪神社。こちらの御祭神は福徳稲荷大明神・諏訪大明神・建御名方主大神・白幡菅原朝臣・源頼朝公で五穀豊穣・殖産興業繁栄に御神得です。

伊豆美神社の拝殿。本神社は大國主尊を主祭神として祀ります。向かって右には狛江市立和泉小学校が隣接し、小学校側からも入る事が出来ますがこちらは正参道ではありません。

この神社の隣には5~6世紀頃の狛江古墳群の一つである兜塚古墳の他、先に述べた境外末社の水神社と御朱印にも使われている万葉歌碑もあり、豊かな自然と共に多摩の歴史を偲ぶことができます。

おまけに、たまたま調布駅南口で捕らえた三菱ふそう車同士の並び。左のエアロミディは狛江営業所でしか見られない型式です。

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