町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

都心に残る吊り掛け車・東京都電7000形

2016年05月04日 | 東京都電

2016年の現在でも未だに昔ながらの吊り掛け駆動のまま活躍を続けている都電の7000形電車を撮影して来ました。現在はVVVFインバーター制御の新型車両が続々投入され、すっかり21世紀のLRTらしい様相を見せている都電荒川線ですが、その中で7000形は吊りかけ車特有の唸るようなサウンドや発車前に鳴らされるベルなど、昭和の路面電車の風情を残す貴重な存在になりました。

先ずはJRの尾久駅から徒歩で荒川車庫前電停まで移動し、最新鋭の8900形との並びを撮影。7000形の方は車体を載せ換える大規模な更新を受けているとはいえ、こうして並ぶと隔世の感がありますね。

次にやってきたのは、2005年に非冷房時代に纏っていたカラーを復元した7022号車。同車は一時期シングルアーム式パンタグラフを載せていた事がありましたが、8500形へ転用の為7500形の廃車発生品の菱形パンタグラフに再度交換されました。

7022号車に続いて、東京都交通局では最古参となる7001号車も運用されていました。1954年に新造され1986年に車体更新と冷房化改造、パンタグラフの換装が施行され、2013年にツーマン体制時のカラーに復元され現在に至ります。2010年代も後半に差し掛かった今日でも昭和20年代に登場した電車が旧性能のまま営業運転を行っているのは、路面電車であっても驚異的と言えるでしょう。

大塚駅前電停付近で、都営交通×トリップアドバイザーのラッピングを纏う7029号車。この車両は1000形と1100形の下回りを流用して製造されたグループの一員です。今後は8900形の導入で順次代替廃車が進行していくと思われましたが、交通局では7000形に対し1億3000万円を掛けて大規模改修を行い、形式も7700形に改める事を発表しました。車体や冷房装置などは流用しつつ、レトロ調の外観に8900形と同等のVVVFインバーター制御・バリアフリー対応車に生まれ変わり、今月中には営業運転を開始するとのことですが、長年活躍し親しまれてきた車両が再び活用されることになったのは手放しで喜びたいところです。

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