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町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

伊豆箱根鉄道7000形“Over the rainbow号”ラストラン

2021年09月23日 | 西武グループの鉄道・バス

伊豆箱根鉄道は神奈川県内で小田原〜大雄山を結ぶ大雄山線、静岡県にて三島から修善寺に至る駿豆線の2路線を運営しており、主に県内の通勤通学輸送を担っていますが、このうち駿豆線は戦後まもなくから東海道本線からの直通列車が設定され現在でも東京発着の特急「踊り子」が平日2往復・土日祝日3往復乗り入れるなど観光路線としても機能しています。近年ではメディアミックス作品である「ラブライブ!サンシャイン‼︎」に協賛している関係で沿線の風景や実在の施設が作中に登場したりキャラクターを描いたラッピング電車が運転されるなど、かつてない注目を浴びるようになりました。本年920日は2年以上も運転されていた7000形電車による“Over the rainbowが最後の運転になるとの事で、元西武の譲渡車と一緒に撮影に行って来ました。

ほぼ車体全体にラッピングが及び、非常に目を引く姿になっていた7000形第2編成。この形式は老朽化していた1000形の代替の他、東海道本線への直通運転を視野に入れ設計された大変意欲的な車両で、中間車は座席指定制とする運用を想定していたことから先頭車は3ドア、中間車は2ドアとした事が最大の特徴で登場から暫くは熱海・沼津・富士といった東海道本線の駅名が行先方向幕に含まれていました(後に交換で消滅)

1998年までは同形式による快速の設定もあり、ハイライト的存在でしたがオール転換クロスシート車両では通勤時間の運用に難がありその後の増備は再び3000形になりますが、現在でも沿線自治体などによるラッピング車などに起用される機会が多くなっています。2017年にはこの第2編成のみ前頭部がステンレス車体に合わせた銀から金に変更されました。

転換クロスシートが並ぶ車内。地方私鉄による新造車としては非常に意欲的で豪華な設備を持っていますが、直通運転の計画が頓挫してしまったことが惜しまれます。特別料金不要な快速として熱海乗り入れなどが実現していたら、本来の性能をフルに活かした走りを披露していたでしょうね。

おまけに伊豆長岡駅〜伊豆・三津シーパラダイス間で運用されているラッピングバス(日野PA-LR234J12005年式)も撮影できました。自社発注のノンステップ車ですが、車内の座席は何故か一昔前の京王電鉄バスと同一品です。

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