町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

シンプルデザインの快適移動空間、都営三田線6500形

2022年09月01日 | 首都圏の地下鉄

来る東急新横浜線開通に伴い東急目黒線では車両の8両化を推し進めており、東急では30005080系への新造中間車増結と新形式3020系導入、東京メトロ南北線は90002次車以降に中間車増結、埼玉高速鉄道は保安装置改造のみと対応が分かれていますが、都営三田線では600012次車を新形式6500形で代替廃車し8両化を進める事になりました。実に22年振りとなる三田線向け新形式車両ですが、浅草線・新宿線では総合車両製作所製のステンレス車を導入する一方で三田線向け6500形は近畿車輛によるアルミ車体となっています。

車体デザインのコンセプトは、「スマート+コンフォート」を掲げており都市の一部としての存在感を表現する為、シンプルな箱型にしていると公式で触れられていますが、灯火類以外は殆ど目立たない平らな正面スタイルは話題を呼びました。6300形では帯色が青と細い赤帯の2色でしたが、本形式では明るめの青を窓周りに配しています。

6500形は2022年度中に8両編成13本の導入が発表されており、東急新横浜線開通後は新横浜までの直通が確実視されています。しかし、現時点では新横浜線開通と同時に開始される相模鉄道との直通運転に対応する機器が搭載されておらず、当面は東急車両のみが相鉄への直通を担う事になりそうです。しかし将来的に詳細なダイヤが決定すれば直通対応化も検討することが示唆されている為、いずれは相鉄線内まで遠征する姿が見られるようになるかも知れません。

ラインカラーの青を基調に清潔感を演出した車内。袖仕切りや荷棚、妻面貫通扉にガラスを多用して開放感を持たせているのは近年の標準的なスタイルですが、ドアの手掛けは一時期の都営地下鉄車両特有だった四角形の形態が復活しているのが面白い点です。

車内案内表示は訪日外国人を始めとした観光客の利用が増加していることから、動画広告+左右一体型の旅客案内用の3画面として、情報量を大幅に充実させました。開閉時のドアチャイムは標準的な3打点タイプです。

2023年度の新横浜線開通後の時点では、新横浜までの運用に留まる6500形ですが、東京メトロ9000系と共に相鉄線への早期進出を期待したいですね。

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