静寂・・・・この一言で言い尽くせる映画だと思った。
中国で生まれ、たぐいまれなる囲碁の才能を持って日本に来て帰化。
美しい青年だ。そこには凛とした美しさがさる。
昼食を食べた直後は、厳しい映画だ。前半の静かさは、生あくびをかみ殺すのに必死だった。選択を間違ったかな?とも思った。
田荘荘監督が作った日本を舞台にした映画。
日本の美しさや静けさを見事に表現する。とにかく映像が美しい。
私の知っている「中国の映画」と一線を画している。
どこか超越した才能を持った呉清源。現在90歳を越えているが元気である。
1つの世界を極める「聖」なるもの、「孤高の人」を感じる。
凡人には見えないくらい高いところにいる人だ。
もう少し歳を重ねてからもう一度観たい映画である。
この映画を本当に理解できるくらいまで成長できるのだろうか。
ところで呉清源を演じた「チェンチャン」は「2046」にも出ていたそうだが、全然思い出せない。今までの俳優と違った佇まいを感じる。