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札幌市狸小路7丁目の井関楽器にて、元東京芸大講師、三村園子先生のレッスンを受けてきました。
今回で3度目のレッスンでしたが、その度にバッハの曲になるという不思議さ。
(曲はレッスンを受ける前から、決まっていました)
始まる前から、口から心臓が飛び出しそうな緊張感。
細野雅子先生が、優しく声を掛けてくださいます。
三村先生にご挨拶して、先生が楽譜(無伴奏フルートのためのパルティータ)を見た時、「エチュードとしてよく吹いている曲」として、エチュードについて、10分くらいお話をしてくださいました。
最初にsarabandeを通して吹き、最初に戻ってひとつひとつを細かく表現していく。
この曲の練習回数として、今は技術的な事、例えば低音を薄くならずに吹く、とか、ブレスまで息を持たせるとか、そんな所までしか進んでいないのに、どんどん表情を付けていきます。
mf と mpと吹いた場合の違い。
また、p を日本では、「弱く」と訳しているけれど、ニュアンスが違う事。
「こうでなければならない」というのは、日本人特有の考え方である事。
アメリカ・フィラデルフィアに留学された時の経験を元に、そこで感じた、日本と外国の違い 等、レッスンをしながら色んな事を話して頂きました。
技術的な事では、まだまだで、本当に上達しているか判らなくなっている現在、「技術は有ると、お見受けします。誰かの真似では無く、自分の表現をなさってはいかがかしら?」と、畏れ多い言葉も頂いてしまいました。
真っ直ぐ目を見て話されるので、視線をそらせず、常に緊張したまま、あっという間の1時間でした。
技術的には、まだ、本当にできていない。
先生の言われる事に、即座に反応出来なくても、根気よく繰り返し続けて下さいます。
演奏者としても、指導者としても素晴らしい三村先生のレッスンでした。
美瑛に帰ってきてから、先生の言われた事に気をつけながら練習して見ました。
重く重厚感のあるところと、軽やかなところが、曲の中には存在します。
pで吹くのとfで吹くのと、本当に曲が変わるので、基礎力を付けながら、高橋先生と一緒に作り上げていきたいと思います。