ちょっと古い話題ですが。
Our journey is not complete until ...
「私たちの旅はおわりません、・・・するまでは」
オバマ大統領の就任演説で繰り返された、このフレーズ。わかりやすく、印象に残りやすい。
あなたなら、どんなことばを続けますか。(おいらは・・・一杯あるなぁ。)
この間、珍しく早帰りできた日に「クローズアップ現代」を見た。(すげー早帰りだった。しみじみ。)
話題は「日中関係がかつてないほど冷え込んでいる現在、両国の関係を憂い、日本を理解しようとする中国人留学生達の声を届けます」(要約は筆者)というもので、取材に応じてくれた中国人の若者達の真摯な言葉は、とても胸を打った。「日本が好き」と言ってくれる彼らを、大切にしなくちゃ、と思った。
ある若者(女性)は、日本を理解するためにNHK大河ドラマ等もよく見ているらしいのだが(そこを伝えたかったか(苦笑)NHK!)彼女が気に入っている日本の言葉は、以下のものらしい。
「どうしてもみじがあのように美しいか知っていますか?燃え上がるようなあの色は、我が命より大切なものを守るための決意の色。」
彼女は、この言葉をノートに書き留め、この言葉が日本人の考え方を表していると、信じてくれている。
日本人が、大切な者のために自分をも犠牲にする無私の心を持っていると、思ってくれているのだ。
さて、この言葉は、大河ドラマ「天地人」で、主人公直江兼続の母お藤が、兼続に対して(劇中)言ったものだ。(以下引用。間違ってるかもしれんので、正確な内容はDVD等をご参照ください。)
お藤
「どうして、紅葉はあのように美しいか知ってますか?」
与六(兼続)
「………」
お藤
「木は厳しい冬を乗り越える為に力を蓄えねばなりません。
紅葉が散るはその身代わり…」
与六
「身代わり?」
お藤
「自らの命を幹に託して散っていくのです。
燃え上がるようなあの色は、我が命より大切な物を守る為の決意の色。
そなたはあの紅葉になるのです。紅葉のような家臣になりなさい」
(以上回想シーン)
兼続
「山の木々は厳しい冬を乗り越えるため、力を蓄えねばなりません。紅葉が散るは、その身代わり。それゆえに美しいのです。母はわたしに紅葉の如き家臣になれと――そんな母の言葉をいま思い出していたのでございます。」
(引用終わり)
「天地人」越後に住む者にとっては、非常に共感するところの多い作品でした。
いや、自分の命は惜しいですけどね・・・(へたれ・・・)
自分が頑張ることが、他の葉の、そして木のためになっていればいいなとは思います。(ほんとか?!)
いずれにせよ、恩恵を受ける側にとってだけ都合のよい犠牲なんて、存在しないと思う。
みんなが精一杯努力しているから、手を取り合って頑張っているから、いずれは全て散っていく定めの命が、輝いて見えるのだ、と、そう(勝手に)解釈している。
この日は、その後の歌謡ショーまでだらだらと見たおいらですが、菅原洋一氏の「今日でお別れ」が素晴らしく、この日の出演者の中で最高のパフォーマンスだと、猛烈に感動しました。
御年79歳。すごすぎる。まさに先達。
以上、先週の水曜日のできごとでした^-^;