精神的に疲れた1週間が終わり、3連休初日。
いつもより遅く目が覚めると、外は風も穏やかで暖かく、ぽかぽかした良いお天気。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもんだと思いながら、しばしボーっとしていました。
昨日からブログ再開。
今日からはお稽古再開。
お茶のお稽古にいくのに普段なら着物で行きますが、こんな状況で着物を着るのは、
被災地で大変な思いをされている方がいるのに不謹慎なのではないだろうか・・・
お師匠さんもご自宅が大変な事になっているのに・・・・と悩みました。
でも、洋服で行ったら、この大変な状況下でも早期にお稽古を再開されたお師匠さんに、
逆に気を使わせてしまうかもしれない。
自分が元気でいなければ、誰かの役に立つ事なんて出来るわけが無い。
自分が笑顔になれなければ、誰かの笑顔を作る事なんて出来ない。
暗い気持ちのままでは、前には進めない。
いまわたしにできること。
被災者の方や世の中の邪魔になるような事以外は、出来る限り日常を取り戻すこと。
そして元気で頑張ってお仕事をして、少しでも多く募金を続け、また消費もすること。
そう考えて、いつも通り着物で行くことに決めました。
今日は季節感のある着物の第5弾、ちょっと早いですが4月の「桜の着物」です。
いつまでも厳しい冬が続くはずはない、必ず春は巡ってくる。という思いをこめて。
被災地にも、被災された方々の心にも、早く暖かい春がやってきますように・・・
着物はほんのり色づいたような淡~いピンクの縮緬地に、一面の枝垂桜と、
ポンポンと飛んだ丸の中に、四季の花々・束ね熨斗・鼓・鴛が描かれた小紋。
淡い色合いに可愛らしい意匠で、お気に入りの一枚です。
帯は黒い塩瀬地に桜の花びらとぽっくりが大きく描かれた名古屋帯。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めはサーモンピンク~黄色のグラデーションになった組紐。
お稽古場では、お師匠さんも同門のお弟子さん方も、いつもの笑顔で迎えてくれました。
たったそれだけで、この1週間の鬱々とした気分が消え、救われた気分になりました。
今日の掛け軸は「無事」と書かれた墨跡。
この掛け軸は「今年も一年無事に過ごせました」と年末に掛けられることが多いのですが、
震災後なので、あえて今日はこれを掛けられたそうです。
この「無事」という掛け軸には2つの意味があり、1つは「何事もなく無事に」という意味。
もう1つは、周りに何か原因を求める事が無いように、という意味。
周りに何があっても自分は何も変わらず、いつもどおりに、平常心でいること。
禅の教えです。
茶花は「極光」という名の椿。
こんな辛い状況だけれど、光は皆を照らしている、という意味をこめて選んだそうです。
このお話を聞いて、今日着物でいつも通りお稽古に来たことは間違っていなかったと、
お師匠さんも同じ気持ちでいて下さったのだと、心が温かくなりました。
今日はお点前もいつもと違い、流し点てというものをやりました。
客側だけでなく亭主側もお茶を頂くもので、ずっとおしゃべりをしながらお点前をします。
たわいも無い話をしながらお菓子を食べお茶を飲み、お稽古という事を忘れそうでした。
こんな事は初めてです。
きっとお師匠さんは私達弟子の心のケアのために、今日のお稽古をして下さったのでしょう。
ご自分が一番大変な被害にあわれたのに、そのお心遣いに頭が下がりました。
お稽古場を出る頃には、1週間ぶりにすっきりと心が晴れていました。
久しぶりに飲みに行こうと、スペインバルへ。
赤ワインベースのサングリアを、ハモンセラーノ(生ハム)とオムレツと共に頂きました。
ちょっとおしゃべりして帰るつもりが、なんだかお腹がものたりず、2件目へ移動。
あまり時間もなかったので、稲庭うどんを食べに行きました。
軽く食べたかったので、梅と昆布のおうどんを選択。
お出汁のしっかり効いた透明なおつゆに、梅のスッキリとした味がよく合って美味しいです。
温かいものを食べて体もホッとしました。
昨日より確実に、心が元気になりました。
私がこんな時間を過ごせているのも、原発で危険な作業にあたってくださる方々のおかげ。
危険を承知で、志願して現地に行かれたそうです。多くの人の安全を守るために。
お一人お一人に深く感謝するとともに、心から尊敬します。
必ず事態を収めてくださると、信じています。
いつもより遅く目が覚めると、外は風も穏やかで暖かく、ぽかぽかした良いお天気。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもんだと思いながら、しばしボーっとしていました。
昨日からブログ再開。
今日からはお稽古再開。
お茶のお稽古にいくのに普段なら着物で行きますが、こんな状況で着物を着るのは、
被災地で大変な思いをされている方がいるのに不謹慎なのではないだろうか・・・
お師匠さんもご自宅が大変な事になっているのに・・・・と悩みました。
でも、洋服で行ったら、この大変な状況下でも早期にお稽古を再開されたお師匠さんに、
逆に気を使わせてしまうかもしれない。
自分が元気でいなければ、誰かの役に立つ事なんて出来るわけが無い。
自分が笑顔になれなければ、誰かの笑顔を作る事なんて出来ない。
暗い気持ちのままでは、前には進めない。
いまわたしにできること。
被災者の方や世の中の邪魔になるような事以外は、出来る限り日常を取り戻すこと。
そして元気で頑張ってお仕事をして、少しでも多く募金を続け、また消費もすること。
そう考えて、いつも通り着物で行くことに決めました。
今日は季節感のある着物の第5弾、ちょっと早いですが4月の「桜の着物」です。
いつまでも厳しい冬が続くはずはない、必ず春は巡ってくる。という思いをこめて。
被災地にも、被災された方々の心にも、早く暖かい春がやってきますように・・・
着物はほんのり色づいたような淡~いピンクの縮緬地に、一面の枝垂桜と、
ポンポンと飛んだ丸の中に、四季の花々・束ね熨斗・鼓・鴛が描かれた小紋。
淡い色合いに可愛らしい意匠で、お気に入りの一枚です。
帯は黒い塩瀬地に桜の花びらとぽっくりが大きく描かれた名古屋帯。
帯揚げは白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めはサーモンピンク~黄色のグラデーションになった組紐。
お稽古場では、お師匠さんも同門のお弟子さん方も、いつもの笑顔で迎えてくれました。
たったそれだけで、この1週間の鬱々とした気分が消え、救われた気分になりました。
今日の掛け軸は「無事」と書かれた墨跡。
この掛け軸は「今年も一年無事に過ごせました」と年末に掛けられることが多いのですが、
震災後なので、あえて今日はこれを掛けられたそうです。
この「無事」という掛け軸には2つの意味があり、1つは「何事もなく無事に」という意味。
もう1つは、周りに何か原因を求める事が無いように、という意味。
周りに何があっても自分は何も変わらず、いつもどおりに、平常心でいること。
禅の教えです。
茶花は「極光」という名の椿。
こんな辛い状況だけれど、光は皆を照らしている、という意味をこめて選んだそうです。
このお話を聞いて、今日着物でいつも通りお稽古に来たことは間違っていなかったと、
お師匠さんも同じ気持ちでいて下さったのだと、心が温かくなりました。
今日はお点前もいつもと違い、流し点てというものをやりました。
客側だけでなく亭主側もお茶を頂くもので、ずっとおしゃべりをしながらお点前をします。
たわいも無い話をしながらお菓子を食べお茶を飲み、お稽古という事を忘れそうでした。
こんな事は初めてです。
きっとお師匠さんは私達弟子の心のケアのために、今日のお稽古をして下さったのでしょう。
ご自分が一番大変な被害にあわれたのに、そのお心遣いに頭が下がりました。
お稽古場を出る頃には、1週間ぶりにすっきりと心が晴れていました。
久しぶりに飲みに行こうと、スペインバルへ。
赤ワインベースのサングリアを、ハモンセラーノ(生ハム)とオムレツと共に頂きました。
ちょっとおしゃべりして帰るつもりが、なんだかお腹がものたりず、2件目へ移動。
あまり時間もなかったので、稲庭うどんを食べに行きました。
軽く食べたかったので、梅と昆布のおうどんを選択。
お出汁のしっかり効いた透明なおつゆに、梅のスッキリとした味がよく合って美味しいです。
温かいものを食べて体もホッとしました。
昨日より確実に、心が元気になりました。
私がこんな時間を過ごせているのも、原発で危険な作業にあたってくださる方々のおかげ。
危険を承知で、志願して現地に行かれたそうです。多くの人の安全を守るために。
お一人お一人に深く感謝するとともに、心から尊敬します。
必ず事態を収めてくださると、信じています。