初夏から別誂えを始めている「橘に扇散らし」柄の一つ紋付きの付下げですが、
仮絵羽にされた生地に下絵を描き終わったということで、画像が届きました
前回の付下げで知って驚いたこちらの工房での付下げ制作方法。付下げなのに、
訪問着と同じようにきちんと一度仮絵羽にして、着る人の身長に合わせて柄付け
してくださるのです
そのひと手間が増えるということは、それだけコストもかかるはずなのですが、
きちんと計算して予算の範囲内に収めてくださいます
その部分のコストを削るよりも、せっかくのオーダーなのでその人にぴったりと
合ったものを作りたいという、工房のこだわりが垣間見られる作業ですね
流通コストがかからないぶん、こういったところにコストをかけても、お手頃な
価格で丁寧な仕事がなされた手描き友禅の着物が手に入るのが、こちらの工房の
フルオーダーの醍醐味といえるでしょう
こちらは着物全体の画像です。付下げなので、今まで制作をお願いした訪問着に
比べるとあっさりとした柄付けなのですが、それでも既製品の付下げに比べたら
かなり豪華な柄付けで、訪問着に近いくらいの量が描かれています
こちらは裾模様の部分。付下げなので下前には柄は入りませんが、そのギリギリ
まで橘の枝を伸ばしてくださっていますので、後姿も寂しくなりません
橘の枝も下絵の段階では少しあっさりしていましたが、この下絵では枝先にある
花房の数もだいぶ増えて、優美な流れを作り出していてとても華やかです
上前のメインの扇には、打出の小槌・隠れ蓑・巻物・分銅・七宝・糸巻きなどの
宝尽くし文様が描かれています。その下の半開きの扇は打出の小槌と如意宝珠が
描かれ、裾近くの扇には隠れ笠・丁子・勾玉・巻物・七宝・梅が。
そして後ろ身頃の扇には巾着・如意宝珠・分銅が描かれています。
どの扇にも場を切り替えるような線が入っていますので、この線で色分けされる
のかもしれませんね。おそらく線の片側が様々な細工のされた金彩、もう片側が
友禅での彩色だろうと思います
公庄工房様はこのあたりのセンスがバツグンなので、どんな仕上がりか楽しみ
こちらは後ろの右肩~右袖部分です。背中に入る一つ紋を邪魔しないギリギリの
ところまで橘の枝を伸ばして下さっています。こちらの扇に描かれているのは、
隠れ蓑・丁子・打出の小槌・分銅・梅・勾玉など。打出の小槌は上前に描かれて
いるものとは胴の柄を変えているようで細部まで気遣って下さっています
扇の骨の部分も、よく見ると親骨(扇の両端の太い骨)には透かし彫りのような
模様が描かれています。こういう細かい部分にまで優美さを忘れないだなんて、
さすがですねぇ
そして最後は前の左肩~左袖部分。衿の部分が寝てしまっているので柄があまり
はっきりとはわかりませんが、もしかしたら橘の枝先の花房が、衿まで繋がって
いるのかも知れないですね
こちらの扇に描かれているのは巾着・宝鍵・分銅・巻物・勾玉・梅・亀甲です。
こうしてみると、選んだ白生地は細かな紗綾型の地模様に少し艶のある生地なの
ですが、それが柄にとても良く合っていて、この生地を選んで正解でした
地色はごく淡いピンクにして頂くことになっていますが、淡い色に染め上ったら
さらに地模様が浮き立って素敵になりそうです
すでに糊置き・糊伏せの作業に入って下さっているそうなので、また近いうちに
お写真が届くと思います{綺羅リア}
こうして少しずつ工程が進んでいくのを実感しながらワクワクと仕上がりを待つ
楽しみにすっかり嵌ってしまい、もう既製品は買えなくなっているこの頃(笑)
今回の着物も仕上がりを心待ちにしながらも、途中の工程を楽しんでいます
仮絵羽にされた生地に下絵を描き終わったということで、画像が届きました
前回の付下げで知って驚いたこちらの工房での付下げ制作方法。付下げなのに、
訪問着と同じようにきちんと一度仮絵羽にして、着る人の身長に合わせて柄付け
してくださるのです
そのひと手間が増えるということは、それだけコストもかかるはずなのですが、
きちんと計算して予算の範囲内に収めてくださいます
その部分のコストを削るよりも、せっかくのオーダーなのでその人にぴったりと
合ったものを作りたいという、工房のこだわりが垣間見られる作業ですね
流通コストがかからないぶん、こういったところにコストをかけても、お手頃な
価格で丁寧な仕事がなされた手描き友禅の着物が手に入るのが、こちらの工房の
フルオーダーの醍醐味といえるでしょう
こちらは着物全体の画像です。付下げなので、今まで制作をお願いした訪問着に
比べるとあっさりとした柄付けなのですが、それでも既製品の付下げに比べたら
かなり豪華な柄付けで、訪問着に近いくらいの量が描かれています
こちらは裾模様の部分。付下げなので下前には柄は入りませんが、そのギリギリ
まで橘の枝を伸ばしてくださっていますので、後姿も寂しくなりません
橘の枝も下絵の段階では少しあっさりしていましたが、この下絵では枝先にある
花房の数もだいぶ増えて、優美な流れを作り出していてとても華やかです
上前のメインの扇には、打出の小槌・隠れ蓑・巻物・分銅・七宝・糸巻きなどの
宝尽くし文様が描かれています。その下の半開きの扇は打出の小槌と如意宝珠が
描かれ、裾近くの扇には隠れ笠・丁子・勾玉・巻物・七宝・梅が。
そして後ろ身頃の扇には巾着・如意宝珠・分銅が描かれています。
どの扇にも場を切り替えるような線が入っていますので、この線で色分けされる
のかもしれませんね。おそらく線の片側が様々な細工のされた金彩、もう片側が
友禅での彩色だろうと思います
公庄工房様はこのあたりのセンスがバツグンなので、どんな仕上がりか楽しみ
こちらは後ろの右肩~右袖部分です。背中に入る一つ紋を邪魔しないギリギリの
ところまで橘の枝を伸ばして下さっています。こちらの扇に描かれているのは、
隠れ蓑・丁子・打出の小槌・分銅・梅・勾玉など。打出の小槌は上前に描かれて
いるものとは胴の柄を変えているようで細部まで気遣って下さっています
扇の骨の部分も、よく見ると親骨(扇の両端の太い骨)には透かし彫りのような
模様が描かれています。こういう細かい部分にまで優美さを忘れないだなんて、
さすがですねぇ
そして最後は前の左肩~左袖部分。衿の部分が寝てしまっているので柄があまり
はっきりとはわかりませんが、もしかしたら橘の枝先の花房が、衿まで繋がって
いるのかも知れないですね
こちらの扇に描かれているのは巾着・宝鍵・分銅・巻物・勾玉・梅・亀甲です。
こうしてみると、選んだ白生地は細かな紗綾型の地模様に少し艶のある生地なの
ですが、それが柄にとても良く合っていて、この生地を選んで正解でした
地色はごく淡いピンクにして頂くことになっていますが、淡い色に染め上ったら
さらに地模様が浮き立って素敵になりそうです
すでに糊置き・糊伏せの作業に入って下さっているそうなので、また近いうちに
お写真が届くと思います{綺羅リア}
こうして少しずつ工程が進んでいくのを実感しながらワクワクと仕上がりを待つ
楽しみにすっかり嵌ってしまい、もう既製品は買えなくなっているこの頃(笑)
今回の着物も仕上がりを心待ちにしながらも、途中の工程を楽しんでいます