付下げの別誂え（フルオーダー）第2弾】《糊伏せ編》

春頃から別誂えをお願いしている「橘に扇散らし」柄の一つ紋付付下げですが、
先日地色が決め終わったところで、同時進行をしていた糊置き・糊伏せの作業も
終わったとのことで、写真が届きました


こちらは上前の部分。中央あたりに斜めに走っているラフな線は、ぼかし始めの
目安の線だと思います。ぼかしの方法は様々ありますが、今回はベースの色から
裾の色へ、だんだんと濃くなるようにぼかして頂くことにしました


こちらは袖の部分。橘の枝がしなやかに伸びている風情がとても素敵ですよね
扇の中には宝尽くしの柄が透けて見えますが、どんな彩色になるのだろうかと、
想像してはワクワクしてしまいます

糊伏せが終わったので、反物はこのあと地色染めに入る予定です。淡い色合いに
染めて頂くので、友禅もそれに合った優しい雰囲気に仕上がると思います

また地色染めが終わったら、写真を送って頂く予定です