Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

裏千家茶道上級の許状引次式を行いました / おうちごはん(イタリア料理教室の復習)

2014-02-15 23:36:25 | 茶道
昨日から降り続いた大雪で今日は出かけるのが難しい状況ではありましたが、
どうしても出かけなければいけない用事があり、なんとか行ってきました

今日は9月に申請していた裏千家茶道の上級の許状がお師匠さんのお手元に届き、
その許状の引次式が行われることになっていたのです。上級の許状を頂くのは、
今回は私ともう一人です。

中級以上の許状を受け取る場合には、今日のように引継式という儀式的なものを
経て許状を頂くことになっています

引次式は、お稽古場の小間を使って、実際のお茶室のように明かりを一切消して
窓から入る細い光のみの空間で行われました。

床の間には千利休が正親町天皇より「利休」という居士号を与えられたときに、
親しかった大徳寺の古渓和尚から贈られたお祝いの手紙の文面を裏千家11代目の
玄々斎が写したものと、その下に利休の絵が描かれた画賛が掛けられています。

飾り物は花入・香炉・蜀台からなる、三具足という仏具を飾ります。花入れには
松を飾って、燭台の蝋燭{ローソク}には火を灯します。

そんな空間の中で、十徳(紗や絽で作られる単衣の羽織もので、専任講師として
認められた男性教授者だけに着用が許される)をお召しになったお師匠さんが、
まずは利休様に貴人点てで献茶をします。

その後、許状を頂く私たちにお濃茶を点ててくださいました。お茶碗は楽家初代
長次郎の「鉢開き」の写し。末広がりということで、今日のおめでたい席に合う
ようにと選んでくださいました

お菓子は鶴屋吉信の梅を模した可愛らしいお菓子で、銘は「紅梅殿」。紅梅殿は
梅をこよなく愛した菅原道真の京都の邸宅を指します。この時期らしいお菓子で
とっても美味しかったです

お茶入れは備前。お茶杓は「福寿」というおめでたい銘のものでした。いずれも
お師匠さんが今日の日を寿ぐために選んでくださったものです


今回は上級なので頂いた許状は「引次」「行之行台子」「大円草」の3つです。


「引次」とは助講師の資格のことで、この資格があると、自分よりも下の段階の
方々に教えたり、その方たちの許状を裏千家に取次することができます。

「行之行台子」「大円草」とは、いずれも「口伝もの」と呼ばれる点前で、教本
などには載っておらず、裏千家のこの資格を持つ人間だけに直に伝えられていく
ものになります。今後このような口伝もののお点前を習うときには、お稽古後に
自分でノートを取ったりして覚えていく必要があります

引次式を無事に終え、気持ちも新たにこれからも精進していきたいと思います

そのあとはいつも通り、通常のお稽古をして頂きました。前回は復帰後初めての
お稽古ということで薄茶の平点前をさせて頂きましたが、今日からは他の方々と
同じお稽古をさせて頂きます

今日は逆勝手の薄茶運び点前でした。逆勝手は歩き方も物を置く位置も通常とは
異なるので、常に考えながら先に進まないといけません。普通のお点前のように
体が覚える、というのではないのですよね…

お菓子はこの時期らしく、伊勢屋の「鶯餅」。お抹茶が全体にかかっています。
お軸は「和雪香(ゆきにわしてかんばし)」と書かれた下に墨一色で梅の木が
描かれた短冊でした。お軸が梅でお菓子がうぐいすとは、なかなか風流ですね。
茶花は「白玉」椿とアジサイの枝が生けられていました。

引次式とお稽古を終えると、お稽古場に着いてからもう3時間近く経ってしまって
いたので急いで帰宅しました。今日は車が出せないので夫がお稽古をお休みして
娘の面倒を見てくれていたのです

往復を含めると5時間近くと長時間だったので、大丈夫かと心配しながら帰ったの
ですが、意外に娘は落ち着いて機嫌良く過ごしていたようで、夫も「仲良くして
たよ~」と楽しそうでした

少し前までは少し離れるだけでもダメだった娘ですが、どんどん成長しているの
ですね。こうして協力してくれる夫にも、本当に感謝しています

帰宅してからは娘の面倒を見つつディナーの準備を進めました。夜は少し早めに
娘を寝かしつけて、ゆっくりディナータイムを楽しみます。今日はイタリア料理
教室の復習メニューです


前菜はアランチーニとカプレーゼ。アランチーニにモツァレラチーズを入れるの
ですが、かなりの量が余るので、フルーツトマトを合わせてカプレーゼも作って
しまいました。アランチーニは夫も気に入ってくれたようです


パスタはケッパーとアーモンドペーストのパスタ。教室ではスパゲッティーニを
使いましたが、カサレッチェやマカロニなどショートパスタが半端に余っていた
ので、今日はそれを使ってみました。

このパスタはあまり夫の好みではなかったようで、「ケッパー味だね…」としか
コメントがありませんでしたケッパーがメインなのでそれが当然なのですが、
あまり主役になることのない食材のためか、予想していない味だったようです。
せっかく教えて頂いたのに残念ですが、もう作ることはないかも


メインはタラのメッシーナ風。切り身魚の料理は手軽に食べられるので、もっと
こういった切り身のお魚を使ったメニューを覚えていきたいと思います

5月から通い始めたイタリア料理教室もあと数ヶ月で一巡します。そういう生徒の
ために7月からは新たなコースを開設してくださるそうなので、まだまだたくさん
通ってレパートリーを増やしていくつもりです


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