昨年後半から、ささやかながら金投資を始めている。最初は田中貴金属のG&Pプランナーというインターネットで取引できる会員クラブに入っていたが、今年になって三井物産のオンラインゴールドクラブに乗り替えた。手数料が30円と安いことと、銀行口座(私の場合はイーバンク)と決済時に自動的につながり、引き落としが行われるためである。田中貴金属の場合はわざわざ振り込まねばならなかった。しかも、その入金に対しては、当然銀行ではないので確実な保証はない。金の保管という点では田中貴金属がしっかりしているが、インフレ時のヘッジと考えれば、何も現物を手にすることなく、換金できればよいのであって、そう考えると三井物産のクラブで十分と思っている。
ご存じの方は常識であろうが、金の値段はヘッジファンドなどの資金の動きに影響されている。ヘッジファンドは、また、ドルを買ったり、ユーロに移ったり、オイルや金に行ったりと、都度ハゲタカのようにもうけを求めて動いている。ドルが売られれば金が高くなるがその時円も高くなる。円が高くなれば、日経に投資しているヘッジファンドはドル換算の手取りが少なくなるので、円資金を引き揚げ始めドルに換えるので、ドルが一定程度買い上げられ円高が是正される。
こうした連動があるので、ゴールドそのものもドル価格がオンス430ドルをキープしていても、ここ数日の円高でゴールドのグラム単価は1500円を大きく切ってしまっている。私の損失も3万円くらいになっている。(2キログラムちょっと)しかし、ゴールドは世界経済に異変があったときの最後の拠り所(スイスフランもそうだが)と思っている。ドルも、円も信認がなくなれば財政規律を守っているユーロも影響を受ける。そう思って、私はユーロの預金口座(イギリスに銀行口座を開設済)へのユーロの送金は止めている。旅行に行ったときに現地のATMで引き出してこづかいを使う程度にしている。ゴールドは、70年代のインフレ時には確かグラム7000円近くまで高騰した筈である。いずれ、日本の円も借金が返せなくなり、最低倍程度のインフレに行かざるを得ないと見ているので、その時円で持っていても、その円の価値は半減しているが、ゴールドは今の2倍の3000円には行っているはずである。ハイパーインフレになれば(その可能性も高い)ゴールドはまた7000円などという途方もない金額をつけるだろう。
グリーンスパンも言っているように、今は、何かの力が長期金利の上昇を抑えている。それはグローバル化した経済の力もあるが、上記の微妙な経済バランスを崩してしまっては、ヘッジファンドはもとより、アラブのオイル王家、ファイナンスしている企業、金融機関、公社(米ではファニーメイなど)、そして政治の反乱を恐れる各国の政府、中央銀行などが、もっとも多大な影響を受けるからである。未曾有の世界経済の混乱が起こるだろう。その発信源が実は日本の途方もない借金財政になることを一番懸念している。今は、円高だが、これはもっと借金漬けのアメリカとの相対比較で動いているだけである。長期金利が正常といわれる5%になれば、現在政府部門の借金総額が1400兆円なので、年70兆円の利払いとなる。税収が03年度で41兆円しかない国がどうして利払いできようか。消費税を今の4倍の20%にしても、たった37兆円しかない。税収のほとんど全部を国債の利払いにあてるほかないのであるが、これで国家としての体裁が成り立つはずがない。400万人の公務員の給料(年間40兆円)は支払えず、給料遅延となるおそろしい事態がもうすぐ待ちかまえている。こうなると、円が100円近辺にいることはまずない。
今日は、株とはあまり関係のないことを思いつくまま書いたが、ある程度の資金をお持ちの方は、今のうちにゴールドにも資産を分散しておくことをお勧めします。1500円以下なら私は毎日20グラム程度の購入を続けています。ちなみに、金の国際価格は2000年を底に上昇に転じ88年あたりの水準まで戻していますが、円換算の価格はまだ97年の水準に戻しているにすぎません。87年の水準はグラム2000円を超えていました。この500円の差は円高効果といえるでしょう。
ご存じの方は常識であろうが、金の値段はヘッジファンドなどの資金の動きに影響されている。ヘッジファンドは、また、ドルを買ったり、ユーロに移ったり、オイルや金に行ったりと、都度ハゲタカのようにもうけを求めて動いている。ドルが売られれば金が高くなるがその時円も高くなる。円が高くなれば、日経に投資しているヘッジファンドはドル換算の手取りが少なくなるので、円資金を引き揚げ始めドルに換えるので、ドルが一定程度買い上げられ円高が是正される。
こうした連動があるので、ゴールドそのものもドル価格がオンス430ドルをキープしていても、ここ数日の円高でゴールドのグラム単価は1500円を大きく切ってしまっている。私の損失も3万円くらいになっている。(2キログラムちょっと)しかし、ゴールドは世界経済に異変があったときの最後の拠り所(スイスフランもそうだが)と思っている。ドルも、円も信認がなくなれば財政規律を守っているユーロも影響を受ける。そう思って、私はユーロの預金口座(イギリスに銀行口座を開設済)へのユーロの送金は止めている。旅行に行ったときに現地のATMで引き出してこづかいを使う程度にしている。ゴールドは、70年代のインフレ時には確かグラム7000円近くまで高騰した筈である。いずれ、日本の円も借金が返せなくなり、最低倍程度のインフレに行かざるを得ないと見ているので、その時円で持っていても、その円の価値は半減しているが、ゴールドは今の2倍の3000円には行っているはずである。ハイパーインフレになれば(その可能性も高い)ゴールドはまた7000円などという途方もない金額をつけるだろう。
グリーンスパンも言っているように、今は、何かの力が長期金利の上昇を抑えている。それはグローバル化した経済の力もあるが、上記の微妙な経済バランスを崩してしまっては、ヘッジファンドはもとより、アラブのオイル王家、ファイナンスしている企業、金融機関、公社(米ではファニーメイなど)、そして政治の反乱を恐れる各国の政府、中央銀行などが、もっとも多大な影響を受けるからである。未曾有の世界経済の混乱が起こるだろう。その発信源が実は日本の途方もない借金財政になることを一番懸念している。今は、円高だが、これはもっと借金漬けのアメリカとの相対比較で動いているだけである。長期金利が正常といわれる5%になれば、現在政府部門の借金総額が1400兆円なので、年70兆円の利払いとなる。税収が03年度で41兆円しかない国がどうして利払いできようか。消費税を今の4倍の20%にしても、たった37兆円しかない。税収のほとんど全部を国債の利払いにあてるほかないのであるが、これで国家としての体裁が成り立つはずがない。400万人の公務員の給料(年間40兆円)は支払えず、給料遅延となるおそろしい事態がもうすぐ待ちかまえている。こうなると、円が100円近辺にいることはまずない。
今日は、株とはあまり関係のないことを思いつくまま書いたが、ある程度の資金をお持ちの方は、今のうちにゴールドにも資産を分散しておくことをお勧めします。1500円以下なら私は毎日20グラム程度の購入を続けています。ちなみに、金の国際価格は2000年を底に上昇に転じ88年あたりの水準まで戻していますが、円換算の価格はまだ97年の水準に戻しているにすぎません。87年の水準はグラム2000円を超えていました。この500円の差は円高効果といえるでしょう。