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アームの逆襲

2008-10-21 11:23:52 | 株に出会う
いやはや、押されすぎ銘柄5631アームこと日本製鋼所の、地合に逆らっての暴発ぶりには度肝を抜かれました。

まるで、原子炉が臨界状態になっていたかのようです。昨日は野村證券がプラント関連のアームを始めとして、1963日揮、6247日阪製作所を中立に引き下げておりました。

そのためアームは706円まで売り込まれておりました。

しかし、ここが株の分からないところであり難しいところですが、これで灰汁抜けたと見たのか、それともこれは野村の騙しに違いないと皆さんが気づいたのかは知りませんが、まさに怒濤の反撃です。

筆者も760円あたりで地合が悪化するにもかかわらず、このアームが下へと持って行かれないのをいぶかしげに見ておりましたが、地合の急激な悪化を合図にして、まさかの逆行高です。ついに節目の788円はおろかその上の807円まで抜き去りました。

もうここまでエネルギーが燃焼してしまうと、後は自然鎮火を待つ流れになっておりますので、これからの参加はいささか危険ですので注意。

やはり、これまで通りに前日までのOSCの低下の激しい銘柄をスクリーニングする方法に改めます。

先物は前場は終わりにかけて安値を更新してきました。為替がぱっとしないことと、国債先物も下げ渋っていること、それに米株価先物がマイナス圏でウロウロしていることなどから、高値圏を警戒してのことです。

面白いのは、日経平均は寄り付きに安値をつけてから、まだあまり下落しておりません。先物の乱高下を横目で見ている感じですが、そろそろ不安心理が高まってきていると思います。

3401帝人や3402東レ、そして4617中国塗料などの動きは、その典型です。先物が幾ら落とされてもほとんど動ぜずといった具合です。

地合に敏感な2914日本たばこ産業などは、素直に最安値をつけております。

前場はその落ち目のJTを下で拾って+2K抜きのトレードのみ。拾った値段から14Kも下げており危なかった。こういうリスクはとってはなりませんでした。

今日は、鉱業や石油・石炭の調子が良いようです。3315三井鉱山などビクともしません。

逆に食料品が悪く、これまで上げていた2602日清オイリオなど激しく売られております。これも地合に敏感なセクターとなっております。

一番、その日の相場に効くのは、このセクター別の騰落状況ですので、そのあたりを識別しながら、落ちるところをタタキに行くのか、それとも押されたところを拾いに行くのかを厳しく峻別して切り替えのトレードが要請されているようです。

不器用な筆者はなかなか切りかえが出来ず、つい、落ち目の株の反転に手を出してしまう癖が抜け切れません。しかし、その日の調子はその日一杯はどうも続くようですね。

7581サイゼリヤが、例の問題で今日はストップ安まで売られております。これはサイゼリヤそのものが悪いのではなく、たまたま不運が襲ったということですので、明日以降は反転の芽があると見ております。

さて、後場はいよいよ分からなくなりました。このまま下に行くのかどうかは、寄り付きの先物の動きが鍵を握っております。

今のところ、切り返しに転じる指標はあまり見あたりません。

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