団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

連帯保証人には、なってはいけないよ

2015-06-23 08:08:47 | 日記
先日 昔の会社にいた頃の取引先の社長さんに偶然お会いしました。
私より年齢がひとつ年下でしたが、中小企業の社長さんを長くされていました。
悠々自適の生活だと思いお話したところ、とんでもありませんでした。
この方のお兄さんが会社を経営されていたのですが、商売がうまくいかなくなり、
金融会社からお金を借りる際、連帯保証人を頼まれたとのことです。
ところがその後もうまくいかず倒産されてしまって、お金が工面できるのはその方だけでしたので、千万単位で借金を返済したとのことです。
お兄さんの頼みですと、リスクがあっても断れなかったでしょうね。
それも元々は父親の会社でしたから、尚更でしょうね。

私の親戚の叔父さんも親戚の会社の社長さんの連帯保証人になり、自宅の土地も親から譲り受けた土地も全て取られてしまいました。
叔父さんは親戚というだけではなく、この会社に勤めていたので尚更断れなかったでしょうね。

私に連帯保証人になってくれという依頼は、今まできたことがないので助かりました。
子供の頃 母親から「連帯保証人には、なってはいけないよ」と言われたのが頭の隅から離れません。
うちの親も連帯保証人になって苦労したのか、連帯保証人になって苦労された話を聞いて実感したのかも知れません。

話は少し変わりますが、私が以前の会社で経理をしていた時、取引先のある社長さんが訪ねてこられて手形の延長を頼まれたことがあります。本社経理の部長に頼んで以前受け取った手形を返却してもらい、手形の落日を延長された新しい手形と交換したことがあります。それまでしてもその会社は倒産してしまい、延長した手形は不渡り手形になってしまいました。
一度沈みかけた船は、奇跡でも起こらないかぎり立ち直るのは無理ですね。

 親、兄弟、友人から連帯保証人を頼まれても断る、これが自分を守る術でしょうね。
沈みかけた船に同船することはありません、逆に親、兄弟でしたら会社をたたむことを進言すべきだと思います。

 先日お会いした社長さんも老後の設計が狂ったようです。
老後の貯金3千万円あまりが取られてしまえば狂います。
自分は兄貴のためと納得できても、奥様の心境はどうでしょうかね?

 私の叔父さんは連帯保証人になった為にすってんてんになり、自分の年金からも金融機関へ月々いくらか支払わなければならなかったようです。

 叔父さんの息子の嫁さんが、叔父さんが亡くなって火葬場に向かう車の中で、「あの土地があったら、私は億万長者になっていたのに」と、ぼやかれていたことがあります。
その後2~3年経った後、この嫁さんと叔父さんの息子、私の従兄弟なんですが別れました。
直接の離婚の原因は知りませんが、叔父さんが連帯保証人になって土地などの財産すべて取られてしまったのもひとつの要因だったと思います。
連帯保証人の被害は家族にも及びます。

 私は私の母親のように子供達に「連帯保証人には、なるなよ!」と言っていません。
早く言った方がいいですね。









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コメント (21)
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