今朝の中日新聞の「おばさん辞典」のコラムで八十三歳のおじいさんが、半年前から奥さんが一緒に寝てくれないことになりショックを受け、おじいさんが「母さんに愛想尽かしされた。一緒に寝てくれない」とこぼしているとの話が書かれていた。
妻は、同じ寝室と愛情は別と考えるのに比べ、夫は高齢になっても「同じ寝室イコール愛情の証」と信じているのではないかとも書かれていた。
我が家をかえりみれば、今のところ同じ寝室で寝ている。が、時々私のイビキがすさまじいとのことで、いつのまにやら隣の部屋で寝ていることがある。
目覚めた時、いる人が隣にいないと、このおじいさんのように少し淋しい気持ちにもなる。
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の
ながながし夜をひとりかも寝む
(柿本人麻呂)
の和歌が、この話とともに紹介されている。訳は
山鳥は夜ともなれば一羽一羽
べつべつの峰に谷を隔てて眠るという
そのしだれ尾を闇の中へ長く垂れて――
ああそのようにこのひややかな秋の夜の
長い長い時のまを添う人もなく
私はひっそり寝なくてはならないのか
という意味らしいが、
やはり秋の一人寝は、淋しく感じる。
私の家では、お互いの体感温度がちがうので、夏や冬はクーラーの設定温度でもめるが、やはりいるべき人が隣で寝ていると安心して寝られるといつも思う。
妻は、同じ寝室と愛情は別と考えるのに比べ、夫は高齢になっても「同じ寝室イコール愛情の証」と信じているのではないかとも書かれていた。
我が家をかえりみれば、今のところ同じ寝室で寝ている。が、時々私のイビキがすさまじいとのことで、いつのまにやら隣の部屋で寝ていることがある。
目覚めた時、いる人が隣にいないと、このおじいさんのように少し淋しい気持ちにもなる。
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の
ながながし夜をひとりかも寝む
(柿本人麻呂)
の和歌が、この話とともに紹介されている。訳は
山鳥は夜ともなれば一羽一羽
べつべつの峰に谷を隔てて眠るという
そのしだれ尾を闇の中へ長く垂れて――
ああそのようにこのひややかな秋の夜の
長い長い時のまを添う人もなく
私はひっそり寝なくてはならないのか
という意味らしいが、
やはり秋の一人寝は、淋しく感じる。
私の家では、お互いの体感温度がちがうので、夏や冬はクーラーの設定温度でもめるが、やはりいるべき人が隣で寝ていると安心して寝られるといつも思う。