最近、完璧にはまっているのが「the continuing adventures of Taraf de Haidouks」というDVD&CD。
邦題は『タラフの果てしなき冒険』という、超お買い得な作品なのですが、このDVDに収録されているドキュメントが、私のツボにはまるのです。
まず「やられた!」のは、私の主催するバンド「アラディーン」でもよく演奏する「トルコ風」という曲のリハーサルシーンが出てくるのですが、この時のクライマックスで演奏される超絶ダラブッカ・ソロのシーンが出てくるのです!!
このダラブッカ・ソロを叩いているのは、トルコの超絶技巧パーカッション・グループの「Harem」のメンバーである「タリク・エル・ジュベイル」。
前々からあのソロは一体どの様に叩かれているのか知りたかっただけに、実際の映像を見ると、もう脱帽!です。
この人のロールが凄い!!流石にインドタブラ叩いてるだけあって、音がきれいで正確。
世界は広いですね。
後、タラフのヴァイオリン奏者の「カリウ・ゲオルゲ」が、私のウードの師匠「アラッ先生」に色々なところが似ていて、なんかやたら親近感がわくのですが・・。特に、笑顔で演奏するところとか。
こういうジプシー系のミュージシャン達のドキュメント&ライブ映像って、本当に面白い!色々と触発されます。
ファンファーレ・チョカリーアの「炎のジプシーブラス」という映画もお気に入りのひとつなのですが、やっぱり情熱的な音楽が自分は好きなのですね。
思い起こせば、ギターを始めた時も、たまたま深夜にTVで放送していた「カルメン」という映画のパコ・デ・ルシアの演奏シーンにやたら感動して、冷えたギター熱を復活させたし、Jazzギターを一生懸命練習していたときにも「レガシー・オブ・ジャンゴ・ラインハルト」に出てくるジプシーJazzギタリストにやたら感動して、「やっぱ俺はこっち方面の音楽の方が好きだ」なんて方向転換したし・・・。
踊れる、楽しい音楽、そして技を見せる、という音楽が好きなんですね。
このタラフのDVDで「聴衆は演奏家の感情に触れたいんだ!」とアコーディオン奏者のイオニッツァが話していましたが、そう私も思います。
情熱のあるところに良い作品、良いムーブメントは生まれる。
アラディーンも世界中で演奏できるように成れればいいなぁ、なんて思っているところです。