私は幼少時、「多分成人するまで生きる事はできないでしょう。」と医者に太鼓判を押されるぐらい病弱でした。
その証拠に、母親に20歳まで生命保険をかけられていたのでした。(というかそういう契約だったんでしょうねぇ。物心付いてそれを知った時は少しショックでしたが・・。)
全然話が飛ぶかもしれませんが、5歳ぐらいの頃、どでかい黒いバックを持って、いつも昼間に集金に来るひょろ長い「おじさん」が定期的に来ていました。
今思うと、多分「生命保険屋」だったのではないでしょうか、
そのおじさん、その頃テレビで放送していた「仮面ライダー」という番組の「死神博士」をニコニコしたような感じでした。
その「死神博士」は、札束を数えるのが異常に速くてキレイで、それ見たさに玄関でお出迎えして、じっと見ていたものでした。
「死神博士」も私が札束を数えるところを見るのが好きなのを知っていて、「ほら、間違いがないかよく見ておいてね。」と言ってはその妙技をパラパラと見せてくれていました。
多分、その「おじさん」その生命保険の対象者が私だったと気づいていたのでしょうか、「お坊ちゃん、早く死なれては困りますから、いつまでも末永く元気でいてね。」という思いでいたのではないでしょうか?
5歳ぐらいの時の記憶で定かではないのですが、そうであったとしたら、生命保険というのは「人の生死」にお金を賭けて、それを生業にするのだから、やっぱり「死神博士」だったのかも知れません。
ともあれ、いざ病気になったとき、結局必要になるのは「お金」です。その「死神博士」のお陰で母親は大分助かったに違いありません。
ここでやっと本題なのですが、私の友人の「リハビリテーション医療打ち切りに対して断固反対!!」という日記を読んで感銘を受けました。
この法律の何が問題かというと、「病気発症から最大180日間しかリハビリテーション医療の保険診療が受けられない」「あとは自費でやってね」という事なのです。
貧乏人は大きな病気とかやったら、「180日以内」で治さなければならない訳です。
そんなあほな!!リハビリなんて金がかかりますよ!!
確かに、制度上、期間を設ける事は、法制度を明確にする為に必要でしょう。
しかし例外を認めない「一律」的な制度を作ることは、弊害の方が多くなるに決まっていますよね。
国の財政負担や赤字解消を目的に制定される法律に、一体誰が満足するのでしょうか?
本来国民あっての国でしょう。国という制度を維持するために制定するのか、それとも国を構成する「国民の幸せ」を元に制定するのか。
後者の視点でこの法律を見れば、国民にとって単なる悪法でしかないのが判らないのでしょうか?
この法律制定に賛同した方々、特に厚生労働大臣様、一度大きな交通事故にでもあってみてください。いかに「180日」という期間限定で回復する事が難しいか、想像に難くないはずですけどね。
NPO法人リハビリテーション医療推進機構CRASEED代表のブログ
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もちろん、私も署名しました。