ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

トルコの左手!!

2006-08-24 02:40:52 | 音楽

が、やっとのこと何とか形になってきました!!(^o^)//

6月のトルコ訪問以来、ず~~~~~~っと試行錯誤してきたこの2ヵ月、なやみ続け、挙句の果てにはもうやめた!!と何度も思いましたが、さっきダラブッカの面に厚手のタオルをしいていつものように「プルプル」と左手の練習していたら、分かったのです!!やり方!!

昨日、さぐさんの日記でトルコのプレーヤーの件について色々やり取りしているうちに、今までの試行錯誤の蓄積から、なんとなく、思いついて、ある仮定を見出して、試して練習してたら、出来てきました!!

やりました!!!!!!!!!!(多分分からないだろうな、この喜びは・・・。)

これは、相当練習しないとできません。

エジプトにいたとき、一人黙々と左手のダブル・アクションの習得を1週間部屋にこもって習得した時よりも、数倍時間がかかりましたが・・・・・。

いうなれば補助輪外して自転車に乗る練習をして、あるとき突然乗りこなせるようになったときの感覚に似ています。

いや~時間がかかった。

ちなみに、日本を含めたアジアで初めてできるようになったはずですから、このテクニックの名前は「トルコのキカキカ」にします。

理由は左手の薬指で叩く音を「カ」で教えていますから、左手の人差し指は「キ」ということで「キカキカ」です。

ダブル・アクションもそうですが、トルコの「左手人差し指+薬指の往復運動~キカキカ」は、レッスンに来てそれで習得できる、と言うシロモノではありません。

奏法と練習方法を教えて、後は習得したい人の地道な練習を通して身に着けるしかありません。

感覚というものは、言葉で伝えるには限界がありますし、ね。

しかもそれを理解する、または習得する上でのポテンシャルが必要になってくるので、普通にダラブッカの左手の音をきちんと出せてからでないと、まず無理でしょう。

今回のトルコ修行旅、短くて高くついたけれど、本当に本当に素晴らしいものを私にプレゼントしてくれました。

やっぱり、その国の音楽はその国に行って習うべし!!ですね。