ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

渡辺恒雄(読売新聞グループ本社会長)&小沢一郎&福田首相

2007-11-09 19:36:03 | 国際・政治
最近、早寝、早起きのリズムが出来、朝は目覚めると、TVをつけるようになりました。

で、朝の番組で、興味深い報道の特集がされていました。

なんと、「民主と自民の大連立政権の画策が密かに行われていた」との事

このニュースを知らない人にとって、簡単に説明すると、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長が、民主党代表の小沢一郎と、福田康夫首相に「大連立政権樹立」に向けて2ヶ月以上かけて画策していたというもの。

「それがどうしたの??」と思われる方もいるかもしれないが、

これって、民主議会制度を根本から揺るがす、大事件、つまりスキャンダルなのである。

だって、民主議会制度的に言えば、本来以下のような手順を踏めば、良いはずなのである。

1、「民主党は自民党に反対!!」という事で、今回の参議院選挙で大勝し、参議院では第1党の議席数を勝ち取っているので、

2、今回の新テロ対策特別措置法案を参議院で可決しないままいけば、

3、小泉前首相のように、福田現首相がやむなく解散総選挙を行って国民の真意を伺い、

4、総選挙で民主党が勝てば、晴れて政権政党、国会第1党、つまり与党になる(はず)

それにも拘らず、日本有数の企業の渡辺恒雄が持ちかけたからって、民主党の代表の小沢が「政権を取るための絶好のチャンス!!」と思い、

突然「自民と連立政権を樹立する事にしました!!」と言ったら、

「いったい選挙って何?」「政党政治って何?」ってなるでしょ??

結局、小沢一郎も元自民党なわけだから、こういった「談合政治」がダメだって、頭では分かっているけども、「当然」だと思っている訳ですよね。

つまり、民主党の多数の議員が「日本にアメリカ的な2大政党政治を行うんだ!!」と息巻いても、民主党の中枢の人間が元自民党出身であれば、そんなもん、事実上「無いようなもの」だという事なんですね。

民主党は、はなから野合政党だと思っていましたが、やっぱりその通りでした(笑)

「自民反対!!」と言う事で民主党に今回の参議院線で票を投じた有権者の皆さんに失礼じゃないの?

いったい何時になったら、日本に「民主議会制度」というルールに則った「政党政治」が生まれるのでしょうか?

国民の利益優先で「仕方なし」、ならまだしも、

誰のための「大連立」だったのでしょうか?お三方。

<script type="text/javascript"></script>