立ち見が出るほどの、久しぶりの超満員、御礼の「ベリーダンスと音楽の夜 第四十六夜」でした!
お越しになっていただいた皆様、本当にありがとうございました!
水戸からお越しいただいたCaren さん、情熱的なパフォーマンスでしたし、
Sadia さんは、勿論、良く知っている仲でもあり、流石の貫禄で「ラクス・シャルキィ」を披露して頂き、こちらも安心して演奏して望めました。
Jasmine さんは、こちらのアイデアと、ご本人のアイデアをうまく融合させて見ごたえあるパフォーマンスでしたし、
Izumi さんは、テクニックも素晴らしい上、オリエンタル、フォルクロアー、ジプシーと、3曲とも華やかなパフォーマンスを披露していただきました。
更に、大半のお客様は Izumi さんの方の生徒さんでした。Izumi さんと、生徒さんの絆が強く感じられました。
さて、前回の日記で御知らせしたとおり、イブラヒム・ル・オリヤーンのサマーイ・バヤティで、Izumi さんがマフムード・レダの振り付けを披露して頂いたのですが、素晴らしい出来になって満足しました。
ちなみに、バヤティというマカーム(音階)はレ、ミ(4分の1♭)ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、と言う音階で、西洋の12音階の楽器では完璧に表現できません。
唯一、フレットの無い楽器、ヴァイオリンや、ウッド・ベースなどだと表現できます。
アラディーンでは、フルートのテディさんには、指使いとかキーを余分に抑えてもらったりして、4分の一音程を出してもらったり、
アコーディオンの佐々木君には、弾く場所をアレンジしてもらって再現しています。
と言うことで、録音したプレイバックを聞くと、エジプトの楽団が演奏しているように重厚な演奏が表現で来ていて満足しています。
日本では、こういった古典曲であるサマーイやロンガ、バシュラフなどの良い音源が手に入らないばかりか、演奏&表現方法を知っている演奏者は、日本を代表するウード奏者の常味さんと、その門下以外、私は知りません。
楽譜はインターネットのおかげで簡単に手に入るようになりましたが、その楽譜は基本的な音の配列が並んでいるだけで、メモ書きのようなもの。
奏者によって演奏する表現も変わってくるわけですが、好き勝手に演奏されるわけではなく、その曲のテイストを十分に理解したうえでの表現なので、
その曲のルールにのっとって演奏されない限り、訴える物の無い演奏になってしまいます。
そういう意味でも、今回、Izumi さんのリクエストでサマーイ・バヤティを演奏できたことで、またアラディーンも一歩成長したな、と思いました。
ともあれ、アラディーンでは、オスマントルコ時代に作曲されたオリエンタル古典音楽、エジプトの近代音楽、トルコのジプシー音楽、中東のポップス、東ヨーロッパのジプシー音楽、
と幅広い音楽を演奏していますが、その根底にある共通するモノを大切にしながら、発展していきたいと思っています。
更に成長していくアラディーンを、皆さんご期待ください!