3月の楽屋で出演していただくことになっている落合ゆみさんのご招待で「花鳥風月」の公演を見させていただきました。
見ごたえある素晴らしいショーでした。
やっぱり、あれだけ構成とかライティングとかテンポとか演出がしっかりしていると、良いですね~。前半の創作の部分も「花鳥風月」を意識されていて、更なる発展を感じました。
さて、Sadie のパフォーマンスは圧巻でした!
とにかく、パーツの独立した動きが凄い!更にタイム感が正確で、ドラム・ソロの部分などは本当に凄い!の一言。
昨年来日したスヘイル・カスパーが力説していた「ラクス・シャルキィとは・・・」、というお手本のような Sadie のパフォーマンスでした。
振り返って考えてみると、一番最初に「凄い!」と思ったベリーダンスは、トルコ人のハーレ・スルタンのダンスで、彼女のコントロールされた、それでいて情熱的なダンスに、ひたすら感動したことを覚えています。
まさか、その頃は、今みたいに本格的にウードやダラブッカを演奏するとは思いませんでしたが(笑)、
私が凄いな、と思うダンサーは、皆共通するものがあって、それぞれ個性は違いますが、その共通するものをあげると、
ボディ・パーツの個々のコントロールの凄さがあげられます。
特に、ベリーダンス(腹踊り)とニック・ネームがつくぐらいのお腹の動きや、リズムに正確に合った身体表現。
相当な練習量なのだろうな、とつくづく思います。
これは、中東での音楽やダンスの共通の指導法だと思うのですが、レッスンの指導方法が、基礎とヴァリエーションだということです。
例えばダラブッカで言えば、マクスームならマクスームの基本的な叩き方を師匠が教え、弟子がそれを叩けるようになると、そこから師匠がさまざまなヴァリエーションを叩いて見せていきます。
それを弟子が苦心しながら学び体得して自分の技量にしていくわけです。
つまり、そのヴァリエーションの幅の広さがその奏者の力量に直結すると言うことになる訳で、
単純にパラパラ叩いて見せているようでも、実際のマスター・クラスの奏者と、見よう見まねでパラパラ叩いている奏者とでは、その音楽との整合性には格段の差が現れてきます。
そういった意味でも、Sadie のダンスは非常に説得力があって、感動しました。
頑張って、ああ成りたい!と喚起させるようなミュージシャンに私もなりたいですね。