ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

「Arabesque ~Baris Oriental Dance School 東京校 第2回発表会」後記

2011-10-25 03:41:01 | 音楽
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終わった~!!

Lunaさん率いるBaris Oriental Dance School 東京校の第2回発表会。素晴らしかったです~。皆さん、お疲れ様でした!

今回は、世界的に有名なダンサーのNourhan Sharif と、Ahmed Hussein と共演させて頂きました。真にありがとうございました!

Ahmed Hussein は、元ナショナルカイロバレエ団の主役ダンサーであり、現在ではニューヨークとフロリダに4つのダンススタジオを構え、ヴァージニア州のダンス・スポーツ・コンペティションの共同オーナー(!)でもあるそうです。

二人とも気さくで、一緒に仕事をして、本当に楽しかったです。

ともあれ、今回は、私にとって、かなり多くの課題に挑戦した仕事でもありました。

まず、Licaさんがリクエストしてきた「Los 7 Velos(7つのベール)」は、今までのアラディーンでは、あまり演奏したことの無い、西洋的というか、シルク・ド・ソレイユ的というか、いわゆる西洋から見たオリエントをイメージした曲で、

和声がしっかり効いたアレンジだったので、いつもとは違う難しさがあったり、

Ahmed がリクエストした「Sawah(旅人)」「Luxor Baldna(私達の故郷ルクソール)」には、歌つき&コーラスつきで挑戦。Yukariさん、Licaさん、Kumiさん、Maryciさん、Nahoさんにコーラスで参加して貰い、発音を含めて特訓してもらいました。

でも、一番大変だったのは私で(笑)、アラビア語は、ただでさえ発音が難しいのに、膨大な量の歌詞を暗記して、複雑な構成の曲をウードで弾きながら演奏しなければならないので、電車の移動時間など、時間を見つけてはSawah の歌詞の暗記に費やしました。

結果、Ahmed も大満足。

リハーサル時に、コーラス&ザガラート(レレレレと、舌を震わせながら甲高い声を出す歓声)が入ったSawah に、思わず噴出したり(笑)、

ミッチーのカーヌーンを「物凄く難しい楽器を良く弾きこなしてるよ。」と絶賛してくれました。

Nourhan は、「Alf Layla Wa Layla」そしてAbdel Harim Hafez の「Bahalam Biek」と続き、ペタシ君&宮城さんのドラム・ソロ、Toota のフィナーレという、本場のベリーダンス・ショーのような圧巻のパフォーマンスでした。

ショー終了後、Ahmed 曰く

「実は、日本での公演が決まった時、バンドの演奏で踊って欲しいと言われて、正直言って不安だったけど、リハーサルでの演奏を聴いて、その夜は安心してぐっすり眠れたよ。」

「ウードを弾きながらアラビア語でしっかり歌った外国人に初めて会ったよ!」

と嬉しい評価を頂き、Nourhan と共に大変ご満悦で、打ち上げの席でも、相当盛り上がりました!

頑張ってやって来た甲斐がありました。何事も継続は力なりですね。

写真:打ち上げの席で、左から二コル嬢、Nourhan、Ahmed、私、Lunaさん

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