ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ヴィオロンチェロ・ダ・スパッロの演奏法から考えたウードの持つ位置

2018-04-16 01:36:35 | 音楽
Cello da spalla comparison of two instruments, 2005 and 2016 By Dmitry Badiarov


先日購入したセルゲイ・マーロフのCDで、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッロ(肩に掛ける小型チェロ)の存在を知り、
そこから火がついて、前から気になっていたヒラリー・ハーンのデビューアルバムのバッハの無伴奏パルティータをずっとループで聞き、
更に、ミルスティン、ハイフェッツ、五嶋みどり、等など、一流のヴァイオリニスト達が演奏するチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の映像を見て、

必然的に自分のウードの持つ位置などを再考する機会となり、

考え抜いた結論は、

自分の手が普通の人よりは長く、更に今のメインのウードのボディが小さい、という条件を鑑み、

今迄、貫いてきたウードの位置、つまり、常味さんのスタイルである左ひざにウードを置くスタイルを止めて、

オーソドックスな右ひざに置くスタイルに戻し、更にストラップを復活させて安定させる、という事にしました。

これで、ウードの指板を移動する自分の左手の指の動きも確認できるし、

ストラップを使う事で右腿への負荷を減らす事が出来る上、

何よりも、自分の腰、背中、肩、首が楽になりました。

これもヴィオロンチェロ・ダ・スパッロの御蔭です。

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