良い事があると、悪い事が起きるモノで、悪い事が起きた時、仏法では「転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)」と呼び、いつの未来にか受けるべき重き罪障を、法華経を実践した功徳で軽くして貰える、という教えなのですが、
ウチの本棚で目当ての本を探っている時に、私の体がメインのウードに当たってしまい、床に倒れてしまいました。
倒れた先は、絨毯を敷いた畳の上だったので、まさか壊れなていないだろう、と高を括って拾い上げて見たら、
なんと、予想に反して糸巻きの部分がポッキリと(涙)。
実は、ウードの糸巻き、何度か折れた(折った?)経験があります。
以前使っていた黒檀のボディで出来ているエジプトのウードでは、弦を巻いている最中に、繊維の部分から「ポキッ」と折れた事を経験しており、
今回の「ポキッ」も、勿論倒れた(倒した?)時に全ウードの重みが掛かったから、そこが折れた訳ですが、
よく見ると、糸巻の内部で既に細かい亀裂が出来ており、あぁ、それで簡単にポキツと行ったのだな、と分かりました。
実際、糸巻きには相当な力が毎回掛かっているので、弱い繊維の所から裂け始める訳です。
さて、原因よりも、折れた糸巻きを修理できるかどうかが大事な事な訳ですが、木工の経験がある私には、どうすれば修理できるかが直ぐに分かるので、早速修理する事に。
折れた軸を、ラジオペンチで静かに抜き、タイトボンドを必要な分だけ塗り、折れた部分を張り合わせ、小型万力で抑え込み、そして2日位置いておくだけです。
ともあれ、折れたのが今で良かったです(汗)
そして丸一日経って、強度もバッチリ。流石、タイト・ボンド様!
直りましたw