先月の9月の「ベリーダンスと音楽の夜」の時に、メンバーは気づいていましたが、私のウードのロゼッタ、つまりサウンドホールに貼り付けてある「透かし彫り」を修理して臨みました。
先日、ある一部の人たちにはとても好評だった、ウードの指板コーティングの記事の時に書きましたが、樹脂がサウンドホールからウードの内部に流れ込んでいた為、それを除去するために泣く泣くロゼッタを割った為に、約一か月以上、ロゼッタが半壊状態でした。
さて、修理するにしても、結構細かく割れてしまったロゼッタをどう修理するか考え、結局、マスキングテープで支えながら、強力瞬間接着剤でくっ付けて…、という形で作業を進めていきました。
1.先ずは一番嵌めやすいロゼッタの破片をマスキングテープで支えて、強力瞬間接着剤で接着する面を接着します。
2.接着し終わったところ。↓
3.細かく割れてしまったロゼッタの破片同士も、同じくマスキングテープで固定してから必要な部分を接着します。
4.ロゼッタの破片同士がくっ付いたところで、同じく嵌め込んで接着。
↑ ここまでは順調だったのですが、予想通り、欠損した部分があり、それは瞬間接着剤では全く太刀打ちできず、途方に暮れそうになりました。(下の写真の「空いた部分」の破片の一部が見つかりません)
更には、ロゼッタが細すぎて、瞬間接着剤では十分な強度が得られていない、という事も判明。
↓
そこで、結局、最終選択肢だった、BONDIC(ボンディック)という、UV硬化液体プラスチック接着剤を使う事にしました。
この接着剤、付属のUVライトを使って塗った処に数秒照射するだけでカチカチのプラスチックになり、モールディングしたい処も簡単に盛る事が出来るうえ、強度も高いので、
想像以上に簡単に修理する事が出来ました。↓
この接着剤だと、粘性もあるので、マスキングテープで固定する必要もなく、付けたい場所に塗って破片同士を合わせて、UV照射すれば、速攻で固まります。
で、欠損した部分(青い線で囲ったところ)を盛って固めて補い、つなげて、くっ付けて固定します。
完成は以下の通り。(見え辛いかな?)
BONDIC、予想以上に使えるので重宝しました。
まぁ、接着剤、という意味では相当高額なのですが、ストレスなく、思った形で簡単に修理できた訳ですから良しとしたいと思います。