5日の常味宅のホームコンサート&新年会で、演奏中にチビッコ達に股割つかれてウードのロゼッタ(ホールに嵌め込まれた透し彫り)に指を突っ込まれて一部が損傷した訳ですが、予想通り、修理は然程難しくなく、直す事が出来ましたw
この特注7コースウードのロゼッタは、多分何かの骨(牛骨?)のようで、木だったらもっと簡単だったのに、こんな所で凝ってどうする?だったら指板にもっと気を使えよ、と独り言を言いながらの作業でしたが、
いつぞや満員電車に乗り込むお客の圧力で、弦巻きのヘッドとネックが外れた時に、修理の様子を記録しておいて役に立った人が居たようなので、こちらも工程作業の写真をアップしておきます。
木のロゼッタならば、もっと簡単でしょうね。
1.先ずは弦を緩めてマスキングテープで留めて作業し易くしておきます。手前に破損したロゼッタの一部が有ります。
2.外れたロゼッタをマスキングテープでくっつけて、嵌め込みたい本体部分のロゼッタに接着剤を塗り貼り付けます。
3.マスキングテープを使って嵌め込む理由は簡単で、接着剤が乾くまで固定できる上、ホール内に落とす事がない為。
速乾性の超強力接着剤を使いました。
4.このロゼッタは多分牛骨かな?凝っている分、折れたら強度が稼げないので、真ん中の部分は多少汚いですが、接着剤を多めにして強度を稼いでいます。多分、次に何かの衝撃が加わったら諦めますw
5.丸一日置いて、しっかりと接着した事を確認し、十分な強度が得られたので、そっとマスキングテープを外してロゼッタの修理は完成。
6.弦を元に戻して調弦し直して修理完了。実は、ベロベロにした弦を元に戻して調弦を完璧にし直すのが一番時間がかかります。弦が伸びきって、正しい調弦を保持出来るようになるまで、最低でも2時間は調弦してないとダメなのですw