ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第128夜 後記

2016-12-26 00:32:29 | ベリーダンス

クリスマス・イブの日で、しかも連休の真ん中でしたが、「ベリーダンスと音楽の夜 第128夜」大盛況で終える事が出来ました!誠にありがとうございました!

個人的には、2016年の最後を飾るライブという事でしたが、グループとしてのアラディーンの演奏も、とても一体感があって本当に素晴らしいベリーダンス・ショーになりました。

今回は、初共演の、早知さん、Yaliel さん、VIZRYさんと、長年出演して頂いている、Azarah さん、Ayesha さんの5名の素晴らしいダンサーの皆さんに出演して頂きました。

楽曲も、バルカン・ジプシー曲あり、エジプトの歌謡曲あり、ムワッシャハ(9~13世紀にイベリア半島で興隆したアラブ歌謡)あり、アラディーンのオリジナル有り、と盛り沢山、アラディーンらしい曲目でしたし、ダンサーの皆さんのパフォーマンスも、とても素晴らしかったです。

12月は、毎回、私の作曲したクリスマス・ソングを披露するのですが、Azarahさんの素敵なコーラスをつけて貰って、更に魅力が増し、大満足のクリスマス・コンサートになりました。

更に、今回も新曲を披露できて良かったです。ウードが速いフレーズをバリバリと弾く協奏曲「天空の舞」、リハーサルで演奏していたら、Azarahさんがそれで踊ってみたいという事で、踊って頂きました。とても、好評で良かったです。

以前から、ウードという楽器の奏法について色々と考え、この「天空の舞」という曲に、それを盛り込めたかな、と満足しています。

ウードは、マカームという旋律音楽体系の中心楽器として不動の地位を築いて来た分、西洋のクラシック音楽で聞かれるような分散和音とか速いパッセージを弾く様な場合は、少しハンディがあります。

その事はアラブ世界でも分かっていて、それを逆手にとって挑戦するかのように、現代では、逆に西洋音楽的な超絶技巧を要するような音楽を演奏する奏者もいます。

この辺りの事は、ムニール・バシールや、ナセール・シャンマなど、イラク系のウード奏者の楽曲が典型でしょう。

この辺りは長くなるので割愛しますが、ともあれ、自身、10年を越えて研鑽して来た集大成として、また日本人である演奏家として、また14歳からギターを始め、ロックからジャズまで弾いて来た「引き出し」も含めて、そういった事を盛り込んで、新曲をどんどん書いて行こうと思っています。

10年、毎月続けた「ベリーダンスと音楽の夜」ですが、1月から3月は、レコーディングの為にお休みします。

4月から再開しますが、アラディーンの主催する「ベリーダンスと音楽の夜」に出演してみたいダンサーの皆さん、奮ってご応募してください。共に「ベリーダンスと音楽の夜」の歴史を築いていきましょう。

皆さん、今後とも宜しくお願いいたします!

(写真は鑑涼さんより頂きました。)

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