ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

We Got Rhythm!!

2010年03月14日 | 音楽とわたし
今日はアルベルトとの合わせ、第三ラウンドです!
先週、コンサート会場で合わせた時、わたしが練習不足だったために、かなり彼をがっかりさせてしまいました。
なので、今回は名誉挽回!痛み出した両方の小指にテーピングをして、せっせせっせと練習、かなり頑張ってみました。
結果はまずまず。「これだったら4月にイケるね!」とアルベルト。あと2回合わせをして、4月の本番に臨みます。

それと、オーディションの独り二役の初体験に挑戦する、別宮貞雄作曲の『さくら横町』の歌とピアノパートの練習も始めたのですが、
あっちゃ~!!A子が送ってきてくれた楽譜はソプラノ歌手さん用で、わたしのこの野太い声にはちぃ~っと高過ぎるのです。
いろいろと足掻いてみましたが、生まれて初めて、舞台の上で、ピアノ伴奏をしながら歌うなんてことを、他のライバルの皆さんの真ん前でやるだけで充分困ってるのに、座りながらの姿勢で、無理して高い声を出すのはいかがなものか……と考え込んでしまいました。
そこで……しゃあない、自分の音域に合う調に変えようってんで、いろいろと歌ってみて、弾き易さなども考慮に入れて、2音下げることにしました。
ほとんど書き終わった辺りで、どれどれ、ちょっくら歌ってみるべ、と試し歌いしてみると……あれ?なんか全体の響きがきれいじゃない……。
でも……今さらこれをまた書き直しなんて、絶対にしたくなぁ~い!!
けど……もういっぺん歌ってみても、やっぱりなんかきれいじゃなぁ~い!!
かなりグズグズと迷いましたが……、



はい、これこの通り、またまた一から書き直しました。えらいなあ~わたし!
上の白いのが元の楽譜、左横が書きかけていた楽譜、右側が書き直した楽譜です。Bの鉛筆と鉛筆削りが強い味方です。

1音だけ下げた『さくら横町』、声はとても出し易くなりました。低い部分も低過ぎずなかなかgoodです。
ただ、ピアノ譜が、♭1個だったのが4個に増えちゃいましたが……♯は苦手ですが、♭は好きなので、まあ良しってことで。

オーディションまであと2週間。今年は25組がエントリーされていて、そこから11組が選ばれることになっています。
「まうみの歌が聞けるなんてね~」と、アルベルトは呑気なことを言いながら帰って行きました。
好きで歌うんじゃないのに……なんてメゲてる時間はありません。頑張ります


コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セラピストモーリー

2010年03月14日 | 友達とわたし
昨夜、妊娠16週のモーリーと、父ちゃんになることにビビリながらも、だんだんと覚悟を決めつつあるアンドリューが遊びに来てくれました。
今彼らが別々に借りているアパートメントを引き払い、ふたりと、近々生まれる赤ちゃん(男の子だそうな)の3人が暮らすためのアパートメントを探し出し、2週間後に引っ越しも決まりました。
モーリーは辛かったつわりも峠を越し、少しだけプックリしたお腹を幸せそうに撫でていました。
これからおかあさんになるモーリーと、生理が終わりかけているひとまわり年上のわたし……歴史を感じてしまいますねえ……。

彼女はとても優秀なセラピストさん。プリンストン大学構内にあるオフィスで、心に問題を抱えた子供や大人を治療しています。
アンドリューと旦那が、ギターやエレピやピアノで楽器遊びをしている間、台所で少し、彼女にDちゃんのことを聞いてもらいました。
最近わたしが感じていることを正直に話しました。

モーリーから。

彼女を引き取ったことについては、もう過ぎたことなので、それについての是非は問わないし、意見を言うつもりもない。
その時の状況からしてみれば、それが正しいか否か、というよりも、それ以外に道はなかったのかもしれない。

まうみの感じている、双方の話(事実とも言える)を聞く必要性はあると思う。
まうみが言う通り、過度のストレスや痛みを抱えた生活が続くと、人は往々にして、そこから自分を逃避させるために、空想の世界を作ることがある。
それはただのメルヘンだったり、独り遊びの世界であったり、時には全くの作り話や嘘だったりするのだけど、
そういう時間がどんどん増えていくにつれ、自分がいったいどっちの世界で居るのかが分かりにくくなってしまうことがある。

まうみやDちゃんのように、気を許せる人と暮らすことが叶わなかった子供は、いつも周りの人の顔色を伺っていて、嫌われることを1番恐がっている。
嫌われる→そこから追い出される→住む家を失う、ことになるから。
なので、話を作るある種の能力を駆使して、瞬間に、その場で一番有効な、自分を守るための話(嘘)を作り出す。
そしてその話(嘘)は、いつしか本当の話だったように思えるまでに、自分の心の中でくり返されていくので、本人もどちらだったのか分からなくなる。
だからこそ、彼女の自殺未遂については、彼女の話の中で原因だとされている、彼女が間借りしていた家の家主(一緒に住んでいた友人の母親)側の話が存在するはずなので、できることなら、向こうとも会って、それまでに至る2年間に、いったいそこでどういうことがあったのかを聞きたい、と思うことは正しいと思う。

彼女の今までの行動をきちんと把握していないけれど、端折って聞いていると、依存心が強く、知り合いの家を転々をしている感じなので、
まうみの家に住まわせてあげる場合、専用の部屋を与えたりしないで、居心地が中途半端な、どことなく悪い感じにとどめておく方が良い。
かといって、期限をはっきり決めて、いついつまでは居てもいい、と言うことも賛成できない。
我々はあなたの独立を、我々のできる範囲で助けてあげたいと思っているが、それはいつまでもだらだらと続く、ということでは決してなくて、早ければ早い方がもちろん嬉しいと、はっきりと伝えておく。
この家は仮の避難場所として提供されているのだから、ここに住む我々のリズムや癖が、時にはあなたに居心地の悪い思いをさせるかもしれないけれど、他人と暮らすというのはそういうことなので、お互いに気遣ったり譲ったりしながら慣れていくしかない、というようなことを話す。

旦那やわたしに、どこまでうまくできるか、それについては自信があまり無いのだけれど、専門家のモーリーとじっくり話ができて良かったなと思います。
わたしが近頃考え始めていた疑問や、これからやってみようと思っていたことなどが、あながち間違いではなかったと分かったのも助かりました。

今日からサマータイム。とってもな、寒い日でした。
実は今日、夜中の2時に、パソコンと携帯電話の時間表示が自動的にパッと3時になるのが見たくて、アホみたいに起きて頑張っていました。
変わったのを見た瞬間に、「お見事ぉ~!」と、内緒でちっちゃく拍手しました。時代は進んでいるのですね~。
今朝ボケボケで起きていくと、旦那からちょいと叱られました。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする