ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

春分の日の雪

2009年03月20日 | ひとりごと
「なんでまだ寝てんの~」
コーヒーの香りをプンプンさせた旦那に今朝は起こされました。
二夜続きの、わたしにとってはものすご~い寝不足を解消するため、今朝はとことん寝坊するぞ~と意気揚々と寝ていたわたし。

「こ~んな素晴らしい天気を見過ごして寝てたらあかんやん」
窓の外は思いっきりグレー……どこが素晴らしいねん?

「あ~ボクってほんと、ええ旦那や。溶けてなくなったらあかんと思て、ちゃあんと写真撮っといたげたんやから。まったくほんまにええ旦那や」
溶けるって何が……?意味不明なことを言って自分で自分を褒めちぎりながら部屋から出ていった旦那。まあ、わたしもそろそろ起きるべか。
子育てが終わるとこういう朝の迎え方もできますよぉ~。子育て中の皆さぁん、お楽しみにね~。

なんだかちょっと部屋の中の冷え方が昨日のそれとは違う感じがします。あれ?寒の戻り?今日から春なのに……。


さてここは裏玄関です。毎朝、ここで太極拳をする旦那に付き添って、朝の空気を満喫するショーティ。
「ねえねえとうちゃん、雪降ってるよ!どうして?なんで?」

 

もうそりゃ、えらい勢いで降って、あっという間に積もり、あっという間に溶けたそうです。まさしく春の雪。



ブログに時間をかけ過ぎて、最近ボクとの時間が減りまくってると、かなり文句タラタラの旦那ですが、こんなふうに写真を慌てて撮ってくれてたりします。
せっかくなので、今日のブログに感謝の意を込めて、旦那が撮ってくれた写真と記事を載せておきます。
ありがとね
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自殺と謝罪

2009年03月19日 | ひとりごと
ハッピー、ししははさん、PSママ、前々回の記事にコメントを残してくれてありがとう。
あなた方に返事のコメントを書いているうちに、なんだかどんどんどんどん長くなってしまったので、こちらに書くことにしました。


自殺の勧めを口走った上院議員のニュースを聞いて、まず1番に思ったことは、この人なんにも分かってない、ということでした。

自殺はしてはいけません。
けれども、わたしは若かった頃、数回試みています。
恐がりだったのと想像力がたくましかったこと、そうして勇気と狂気がそれぞれに充分でなかったことが幸いして、
思いきりやってしまえなかったり、ものすごい偶然から、たまたま出くわした人に助けられたり、だからこうしてここで生かせてもらっています。

自分ではどうしようもない、変えようがない、そして逃れようもない状況に陥ったままの状態が何ヶ月も何年も続き、希望の光も抜け道も見えない毎日が繰り返しやってくると、よほどの強靭な精神力を持たない限り、人は絶望してしまいます。
その絶望を経験したことのあるわたしは、自殺に追い込まれる、あるいは追い込んでしまう人の気持ちが、少しはよく分かります。
でも、だからこそ、そんな情けない自分だからこそ、自殺だけはしたらあかんよ、と心の底から思います。

ハッピーの話とは少し違うけれど、わたしはある人から、こんなことを聞きました。
「自殺するとね、その人はそこに留まって、自殺する瞬間の、我に返ってすごく後悔したり、ものすごく恐かったりする気持ちと、実際に自分の体に襲いかかってくるとんでもない痛みや苦しさを、無限に、何回も何回も味わうことになるんだよ」
恐がりで痛がりのわたしは、それを聞いた時、あ~失敗して良かったと、心の中でホッとしたことを覚えています。
息子達にも何回もこの話をしました。ハッピーと同じように、子供に先立たれてたまるか!と思うからと、自殺をきれい事として考えて欲しく無いからです。

謝罪会見のコーディネイターなんかがいるなんて、ししははさん、この世も末ですね。
そんな罰当たりなことをして、よく普通に眠れるもんだと思います。まあ、中には眠れない夜を過ごしてはる人もいるんでしょうけど。
テレビ画面に、会議用だかなんだか知らないけど、長机が置かれて、その前に何人かのおっさんが並んだのが映ると、ああまたか、と思うご時世。
中にはもちろん誠実に悔いている人もいるんでしょうけどね。

今回のこちらの大きな企業の重役の皆さんのこと、会社はなにを勘違いしているのか、優秀な人材だと思っていて、
彼らが機嫌を損ねて会社を辞めていかれると困るからってんで、ボーナスを契約書通りに払ったのだそうですが、
そいつらの強欲と自己顕示欲と無能が祟って、その会社だけではなく、繋がっているすべての事柄に従事している人達が途方に暮れてしまったのに、
まだそんな戯れ言をシャアシャアと言い訳している、おい、お前ら、会社もろともいっぺんサックリ消えて無くなれ!(死ねということではありません)

PSママ、ああいう輩のほとんどは、常識がすっぽり抜け落ちてしまっていてどうしようもないけれど、
わたし、一昨年車で事故った時、2回とも(何回やっとんねん?!)、車から降りてきた瞬間に、向こうから謝ってもらいましたよ。
アメリカンでも、謝ることができる人がいるんだなあ……としんみりと感動したのを覚えています。
けど、この家に住むアメリカンはねえ……もうほんま『謝りキャンプ』とか『謝り教』とかいう宗教があったら放り込みたいぐらいの男ですが……。


なかなか重いテーマではあるけれど、無視したりしないで、機会があるごとに、いろんな人と話し合っていきたいと思います。
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折れる心、支える心

2009年03月19日 | ひとりごと
昨日とても久しぶりに、三才年上の仲良しいとことスカイプして、もう遅くなったからまたね、と切った直後、今後はTからチャットメッセージが入りました。

「かかあ、野球やっとるで。スポーツ専門チャンネルの第二で」
「おうよ、ほなこっちもつけてみるわ」
と調子良く応えたものの、時計を見てみるともう夜の11時。昨日もとんでもなく遅くなって、今日はすでに寝不足がたたっているというのに……。
同じ国なのに、時差が3時間もあるってのがあかんのですよねえ。どうしたもんだか……と思いながら、とりあえず台所の小さなテレビをつけました。

え?なんか画面が変?
「なあなあ、画面曇ってへん?霧かな?」
「多分。あ、今アナウンサーが霧やって言うた」
Tもわたしも、テレビとパソコンは違う場所にあるので、コマーシャルやタイムの時間を使ってチャットで話しながらの観戦です。

家族の中で、Tとわたしは、同じレベルまでに盛り上がる日本応援しまっせコンビ
Kと旦那は、別にどこが勝っても負けても、みんな頑張ってんからええやんコンビ
なので、今はわたしだけがなんとなく浮いてます、この家の中で……

途中からもう眠くて眠くて、足の指先から溶け出したような気がしたんだけど、独り打てないままのイチローの復活(完成された日本チーム)を観てからでないと寝れん!と思い、眠気覚ましにTとチャットをしながら踏ん張って観戦しました。

「イチロー打てへんな」
「もうかなりヤバいな」
「打線から降ろすのかな」
「いや、それは無いやろ」
「けど、本人自らってことも」
「いや、それも無いやろな」

カメラはイチローを執拗に追いかけています。アナウンサーも想像の範囲に過ぎないけれど、いろんなことをコメントしています。
このまま続くわけがないけれど、それにしてもしんどい展開だなあと思いながら観ていました。
そういう中の、ピッチャー岩隅さんの、穏やかな、時折見せる笑顔は、なんともいえない救いになりました。彼も大きな山をいくつも越えてきた人です。

待って待って、ようやく7回に小さなヒットが出て、そうして9回、とうとうのとうとう、皆が待っていた復活記念ヒットが出ました。



今日のウェブニュースに、こんなコメントが載っていました。

『五回のバント失敗で「折れかけていた心がさらに折れた。僕だけがキューバのユニホームを着ているように思えた。流れを食い止めていたのは完全に僕だった。本当に支えてくれて、ありがとうと思った」』

イチローも人間。
彼の大ファンでもないけれど、極めた人として興味があるので、彼に関する記事はよく読んでいます。
Tは多分彼の大ファンで、たま~に「イチローに似てるな」、なんて言うと、「アホか」と怒ったふりして喜んでたりします。
Tもきっと、心からホッとして、昨日はよく眠れたかも。
けど、親子してこんな寝不足して……あっちだって今日も朝の早よから授業があっただろうし、わたしも朝一番からレッスンがありまして……、
もちろんちゃあんとやりましたけど、頭にドヨヨンと膜が張っているような……今夜は韓国戦……始まりが2時間早いから、なんとかいけそうです。

とにもかくにも、ここでちょっと感謝をこめてワンフレーズ歌わせていただきます。
「夜霧よ~昨夜は~あぁ~りがぁ~とぉ~!」

応援するぞ~

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米国自殺の勧め事情

2009年03月18日 | 米国○○事情
あ~あ、とうとうこんなこと言う人まで出てきちゃって……。

発言の主は共和党のチャールズ・グラスリーという上院議員さん。
地元アイオワ州のラジオ局WMTとのインタビューで、米国企業は日本企業を見習うべきだと力説したのはよかったのだけど、
「(AIGの幹部が)日本での例を見習っていれば、彼らに対する私の気分も少しは良くなる。深々と頭を下げて謝罪し、辞任か自殺するということで、日本人の場合は謝る前にたいてい自殺する」との自説を展開しちゃいました。

これを車のラジオから流れるニュースで聞いた時にゃ、ちょ、ちょっとちょっと待ちなはれ、自殺するのが普通やってそれ、メチャクチャでんがな~!とかなり動揺してしまいました。
そりゃね、わたしもかな~り頭にはきてますよ、今回の件。自分らの経営手腕のお粗末さと強欲さが原因して、会社がこけそうになってきたら、
こんなおっきな会社を潰したら国がコケるなどとやんわり脅迫して、血税をたんまりもろて首をつなぎ、
それでちょっとは反省してしおらしくやってるのかと思たらなんのなんの、契約書に書かれてある権利とかなんとかを逆手に取って、巨額のボーナスを密かに手にしてニンマリ、どぉ~しよぉ~もないアホども。

こういう事態が起こると、わたしも無意識に日本の会社の経営者の、米つきバッタみたいに頭を下げて謝る姿を思い出したりします。
あれはあれで、マジですまんと思てるんあんたら?と、妙に疑いたくなるような映像でもあるのですが、あれに慣れてるわたしからすると、ここはねえ……。

グラスリー議員は発言後かなりのひんしゅくを買い、CNNの取材に応えて、自殺発言はたとえで言ったまでだと弁明し、「もちろん自殺してほしいとは思っていない。ただ、日本企業のような態度が米国の企業にも欲しいと思った」と話しているそうです。
そうしてさらに、「(日本では)株主や納税者の信頼を裏切って経営を悪化させた企業経営者が深々と頭を下げ、謝罪し、遺憾の意を示し、反省し全責任を負う」と同議員は言い、
「このような謝罪、遺憾、反省の言葉はわが国では聞いたことがない。米国の企業経営者の口からも聞きたいものだ」と締めくくったそうですが、
うう~ん、うちの旦那は両方を知っている者として、どんな意見を持っているのだろ?前に一度、謝罪しているどっかの社長の姿を見ながら、「あんなんしてなんの意味あるん?」ってボソッと言ってたような気もするし……。


恐ろしいほどに規模が大きくなっていた会社は救済され、小さな企業は潰れるにまかすしかなく、どちらの会社に所属している人達にも、同じように守らなければならない家族があり、その数は毎日毎週毎月増えていく一方で、だからといって税金を払わなくてもいいよ、なんて誰も言ってくれません。
もちろん今は我慢。我慢して、この山場を乗り越えよう。文字通り歯を食いしばって生きてる人がうじゃうじゃいて、そしてみんな、程度の違いこそあれ、心に怒りの炎を燻らせています。

そんな日常に、チャールズさん、えらい過激な、そして思いっきり事実から外れたことをツルツルっと言っちゃって……、
謝る前にたいていは自殺するって……破綻した会社の責任者のたいていがそんなことしちゃ、いったい誰がどうやって責任取るんでしょう?
公共の場で発言する時は、ちゃあんと勉強してからにしないと、ね、政治家の皆さん。



 
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なんでやねん?!

2009年03月17日 | ひとりごと
息子Tから電話がかかってきました。もう夜の11時前です。こんな時間にかけてくるやなんて、もしやなんかあったんか?!
慌てて出たら、「かかあ、そっちのテレビで日本の試合観れる?」「へ?」
あ、そっか、11時から始まるのやった。焦りまくってテレビをつけてみると、あれ?大学のバスケットの試合をやってます。
「バスケットやで」
「ええぇ~、そっちもかよ。くそ、放送せえへんつもりかな」
「そんなこと無いやろ~、なんぼなんでも」
「いや、充分考えられる。クソやからな」
「そういや、前回の決勝戦、大学のバスケットの決勝戦が延長になって、その分しっかりカットしやがったもんな」
「あかん、こりゃ観れんかもしれん」
「ちょっとちょっと、そんな簡単に諦めんと。スケジュール調べてみるし」

そうして息子はヴァージニアで、母はニュージャージで、スポーツ専門ケーブルのスケジュールを祈る思いで調べたところ、
お~の~れ~、いったい何考えとんじゃあ~!放送予定無し……ですと

怒りに任せて、100近くもあるチャンネルをひとつずつ調べたけれど、アイスホッケーあり、大リーグあり、ボクシングあり、ゴルフあり、
ほんで、なんで日本と韓国の試合だけ抜けてるわけ?なんでなんで?

しょうがないので、ネットの速報のアニメ調選手の皆さんの姿を眺めつつ、熱い応援を念力で送っているわたし達。

向こうの部屋では、旦那と息子Kが、またなにやら言い合いを始めている様子。

Tが、20ドルを払ったら、インターネットで試合を観られるというのを探し出しましたが、そんなお金を払ってまで……と真剣に悩んでいます。
テレビ画面から流れてくるからいいんですよね~こういうのって。

ほんと、アメリカよ、そりゃさ、今日はあんたんとこがやっとやっと準決勝に進めることができて嬉しいんでしょ~よ。
けどさ、その映像をくるくるくるくる何回も流して、コメンテーターが同じこと言うて、そんなニュース放送してる時間があるんやったら、
おらおら~無視ってんとちゃんと放送せんかぁ~こらぁ~以上、怒り顔全員に出演していただきました。

日本の皆さん、思い存分テレビ画面に向かって応援してあげてくださいね。
ダルビッシュ君、あなたの勇姿を今夜こそは画面で観られると楽しみにしておりました。残念です。絶対に勝って、また投げられるよう頑張ってね!
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St Patrick's Dayと巨峰と蒸し栗と

2009年03月17日 | 世界とわたし
今日は聖パトリックの祝日(英 St Patrick's Day セントパトリックスデイ)です。
アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日で、カトリックにおける祭日であり、アイルランド共和国の祝祭日。

んで、それがいったいなんなわけ?……ですよね。


緑色の物を身につけて祝う日で、「緑の日」とも呼ばれる。特に、シカゴのシカゴ川をフルオレセインで緑色に染め上げる風景は有名。
これが、緑色に染められたシカゴ川↓なんぼお祭りというても、こんなことしちゃっていいのでしょうか……



アイルランド系やカトリック教徒以外の者も参加することが多く、北米のニューヨークやボストンなど、アイルランド系移民の多い地域・都市で盛大に祝われます。
この日には緑に染めたラガービール(キモイ!)を飲んだり、コンビーフ・アンド・キャベッジをアイルランド料理として食べる習慣があります。

現在見られるようなパトリックスデイの巨大パレードが始められたのは実はアイルランドではなく、アイルランド系移民も多いアメリカ合衆国。
イギリスの軍隊の元に兵役に従事していたアイリッシュの兵隊が1762年の3月17日にニューヨークの町を行進したのが始まり。
現在ニューヨークのマンハッタンは世界で一番大きな聖パトリックの日のパレードが行われる場所です。

子供の間ではこの日に緑の衣服を身に着けていないとつねられるという遊びがあります。痛そぉ~!
大リーグではこの日には特製の緑色のユニフォームあるいはキャップを使用します。

ってなことで、先週の土曜日からマンハッタンの町中はもう酔っぱらいがウジャウジャ!バーというバーには四葉のクローバーマークがデコレートされてました。
ぐてんぐてんになるまでバーのはしごをして、通りで大声でプロポーズしている人、肩組んで歌ってる人、もういろいろです。
今日はそのお祭りの本番。ここモントクレアのバーも大盛況です。
コミュニティバンドの練習をおさぼりしていた人も多かったような……おいおい、来週はまたコンサートやっちゅうに

今夜は飲酒運転だらけ。素面の者はいつもより神経を研ぎすませながら運転しなければなりません。
あ、日本じゃこんなこと、絶対の絶対、許されませんよね。
日本のアイルランド人の方々は、やっぱタクシー、でしょうかね。
まあ、ここと違って公共の乗り物が発達しているから、こんな心配は野暮ってもんかもしれません。


で、今日はレッスン前の2時間を使って、とっても久しぶりにコリアンマーケットに行ってきました。
いつものごとく、コリアンさん達から親しみ満載の話しかけをシャワーのように浴びながら、いろいろと買い物してきました。
とっても季節外れではありますが、日本語で『巨峰』と書いた葡萄が売っていて、その文字に誘われてフラフラ~と近づいていくと、
ウムム、まさしく見た目は巨峰そのもの!けど、この量で3ドル?!ウソでしょ?!
もちろん買っちゃいました。青蓮寺のブドウの次に好きなブドウなのに、買わずに帰れるわけありません。
微かに、明日体重測定最終日やで、という声が聞こえたけれど……。
ウハウハしながらカートを押していると、え?栗?しかも1キロ2ドル?!
気がつくと、栗が山盛り積まれた棚の前に陣取って、一個一個選別しているわたしがおりました。

一応、薄緑色のコットンセーターを着て今日を過ごしていたわたし。
大好きなおやつをふた~つも、しかも激安で手に入れることができたのは、St Patrickさんからのご褒美なのかな~。
どっちもとぉ~っても季節外れなのに美味しかったです。体重計がちょっぴり恐い……夢に出てこないでね
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1985年サンダースおじさん受難

2009年03月16日 | ひとりごと
11日にこの記事を書こうとしたのですが、写真も絵文字も全く使えない状況になっておりました。
お~い、gooさん、なんとかしちくれぇ~い!とパソコンの前で叫んでおりましたが事態は全く改善せぬまま時が過ぎ……、

……と待つこと5日目、突然直っておりました。今日は16日月曜日です?!
ちょっと長いなあ……gooさん、これはいったいどうしてこんなふうになっちゃうんでしょう?説明も連絡もなぁ~んも無しです。
それか、もしかして、わたしんちのパソコンだけなんでしょうか?!同じgooブログ使ってる人に聞いた方がいいのかなあ……。
ま、いいや、忘れましょう。


さて、カーネル氏が道頓堀川に放り込まれて行方不明になった1985年の大阪は、荒れに荒れておりました。
豊田商事の会長が刺殺される瞬間がテレビ画面からお茶の間に流れたり、グリコが脅迫されたり、阪神がいきなり優勝したり……。
とても印象に残る年だったよなあ、と何の気無しに調べてみると……うわぁ~!大阪だけやなかった……全国、全世界、あちこちであるわあるわ……。

わたし的に特に記憶に残ったことをちょっとここに。

6月
エホバの証人の信者が、自転車でダンプカーに巻き込まれる交通事故に遭った当時10歳の息子への輸血を拒否、息子が搬送先の聖マリアンナ医科大学病院で死亡する。

豊田商事の永野一男会長が自室玄関前にマスコミ取材班が集まる中、マンション内で刺殺される。

インド航空182便爆破事件。乗客乗員329人全員死亡。


8月
デルタ航空191便墜落事故。ダラス・フォートワース国際空港付近でロッキードL-1011 トライスターが墜落、乗客乗員163人のうち134人と、地上にいて事故に巻き込まれた1人の計135人が死亡。

日本航空123便が群馬県上野村の高天原山の御巣鷹の尾根に墜落、520名の死者を出すも乗客4人が奇跡的に生存。

グリコ・森永事件で犯行グループから「終結宣言」が送付され、以降動きが途絶える。

9月
ロス疑惑の三浦和義が逮捕。

女優の夏目雅子が急性骨髄性白血病により死去(享年27)。

メキシコでマグニチュード8.1の大地震、メキシコシティ付近を中心に大被害、9千人以上死亡、3万人以上がけが、9万人以上が家屋を失う被害。

10月
視聴者参加クイズ番組の草分けだった『アップダウンクイズ』(MBS-TBS系)が22年間の放送を終了する。

テレビ朝日の報道番組『ニュースステーション』(キャスター:久米宏)放送開始。

阪神タイガースのセ・リーグ優勝。

11月
阪神タイガース日本シリーズで西武を破り4勝2敗で日本一となった。

エジプト航空648便ハイジャック事件。乗員乗客98名のうち60名死亡。

過激派による国電同時多発ゲリラ事件。首都圏、大阪を初め各地で線路のケーブルが切断されダイヤが混乱。600万人に影響が出る

12月
アロー航空1285便、DC-8が、カナダ・ニューファンドランド・ラブラドール州のギャンダー国際空港の離陸直後に失速、墜落。エジプト・カイロから帰国の途にあったアメリカ陸軍第101空挺師団所属248名と乗員8名の256人全員死亡。カナダ国内で発生した最悪の航空機事故。


弱かった阪神が、じわじわと優勝に向かってのし上がっていた頃、大阪は沸きに沸いておりました。その真っただ中に住んでいた虎キチの父も同じ。
優勝決定戦が行われたあの日、三階のレッスン室で教えているわたしに、事務所の方が、緊急の電話が入ってますと伝えに来てくれました。
離れて住む家族に何かあったのか、と驚いて事務所に行くと、「おい、まうみ、勝つかもしれへんで、いや、こりゃ勝つで、多分、どうする、おいっ?!」と興奮した父の声が受話器の向こうから聞こえてきました。
「???」
「おい、さっさとテレビつけて観てみぃ、こんな時になにやっとんねん?」
「あのぉ、今教えてる真っ最中なんやけどわたし……」
「あほか、こんな日ぐらい休んどけ!」
「あんなあ、わたしはこれで食ってるねん」
「なんでもええわ、またな」ガチャン!
これが最後ではありませんでした。この後3回、点数が入るたびに呼び出されたわたし……。
まだまだ携帯電話なんて普及してなかった(多分)時代で、わたしを呼び出そうとあちこち電話をかけて探したであろう父のことが可笑しくて、思い出すたび楽しくなる父とのいい思い出です。

あの日、道頓堀川に投げ込まれて行方不明になっていた都市伝説の主人公カーネル・サンダースの人形が、実に24年ぶりに発見されました。
そのニュースを読んでいて一番感動したのは、この写真です。



こんなヘドロまみれの深みに潜って、仕事をしなければならない人が存在していることを改めて実感させられました。
もちろんこの日の目的は、ヘドロの中に埋まっているかもしれない不発弾の撤去だったらしいのですが、いずれにしても危険で臭いも半端じゃないはず。
カーネルおじさんの上半身が見つかったことで、他の部位も見つけたいと、さらにさらにヘドロの中を探らなければならなかったダイバーの方々。
虎キチの娘として、こんなところで申し訳ありませんが、心の底の底よりありがとうと言わせていただきます。

カーネルおじさんというよりは、もうほとんど仏さまに昇華されたようなお顔ですね。


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エロ納豆とイオ・マンコ

2009年03月15日 | ひとりごと
今日の朝、朝日新聞のウェブサイトで見つけた記事です。

『エロ納豆・・・いろいろ想像して下さい


 
秋田で人気の「エロ納豆」
納豆発祥の地と言われる秋田で、居酒屋秋田乃瀧(秋田市)の「エロ納豆」というメニューが話題を集めている。
納豆にマグロの刺し身やウズラの卵などいろいろなものをあえた料理。
「いろいろ」を「えろえろ」と発音する地元の方言にちなみ、店主が名づけたという。
15年来の人気メニュー。だが、観光客が多いためか、にやにやしながら注文する人も多く、さらには「どこが色っぽいの?」の質問も。
店主曰く「人間の想像力って本当にえろえろだべな」』

ちっちゃい記事でしたが、えろえろだべな、という店主の言い方がストンと心の中に着地しちゃったので、ちょっと記念に。


そしてまたまた、あれネタで申し訳ありませんが、ウィーンに戻ったS子がこんなメールを送ってきてくれました。
本人の承諾も得ず(←こればっかです、ね)、楽しいので載せちゃいます。ごめんねS子!

『日本語のマ○コに関しては、たとえばイタリア語によくでてくるねん。
Io manco イオ マンコと読む。私は力尽きたっていう意味かな。歌ってるとちゅうにでてきたらやっぱりどきっとするで』

という文面でした。
いやあ、イタリア歌曲は在学中かなり歌ったのだけど、そんな過激な歌詞、歌った覚えが無いなあ、っていうか、
その頃はまだまだうら若き乙女だったから、もしかしたらほっぺをちょっと赤らめて歌いつつ、記憶から抹消してたのかも……。
もしくは、やっぱ関西人からすると、ま○こはとりあえず許容範囲内で、平気に聞けたり言えたりする言葉なので、それほど気にならなかったか……。

それにしても、すごぉ~く悲惨な場面で、身も心も力尽きたヒロインが、イ~オ マァ~ンコォ~なんてしみじみ歌ってるのを想像すると……、
やっぱ唇をぎゅうっと締めて、ウププッと空気が漏れ出すのを堪えながら聞いている客席の自分が見えまくります。
今度見に行くオペラはイタリアンにしよっと。ほんでもって、話は悲劇!
Io mancoをこの耳で聞くために!ほんでもって、ウププと堪えるために!いぇ~い!
……って、我ながらなんて程度の低い動機、と思います……一応ミュージシャンやというのに……。
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ACMA演奏ミーティングにて、ステュアートとぽりぃさんのこと

2009年03月14日 | 音楽とわたし
今日は月に一度の、ACMA演奏ミーティングの日。

今年に入ってから、コミュニティバンドで知り合ったクラリネット吹きのステュアートに伴奏を頼まれて、うちで何回か演奏したところ、
いつの間にか、音楽についてのレッスンみたいになってしまって、近頃ではちょいとうるさい教師に捕まった可哀想な生徒っぽい合わせが続いていました。
気分直しと元気づけを兼ねて、ACMAの演奏ミーティングに出演してみる?と尋ねたところ、出る出る!と嬉しそうな返事が返ってきたので、即登録!

ニューヨーク室内楽協会でも演奏している彼には、もともとの伴奏者がいて、わたしに普段の練習用の伴奏を受け持ってもらえないか、という話でした。
そういう気楽なことなら、ということで、気楽に引き受けたわたし。
合わせている時も、お手伝いのつもりで、突っ込んだことも言わずに(というか、立場上言えずに)楽しくやっていましたが、
伴奏者を変えたくなった。あんたに専属の伴奏を頼みたい、と頼まれたその日から、それじゃあそのつもりでと、態度が豹変しちゃいました。
これって詐欺?

とりあえず、彼と一緒に演奏しながら(彼の担当の伴奏者さんはお気の毒だ)と呑気に同情していた部分を取り出し、拙い英語で必死に説明しました。
メロディを心の中で歌いながら演奏すること、テンポを足で取らないこと(彼のテンポは途方もなくマイペース)、音符の長さをきちんと数えることetc、
それと、疲れたからっていきなり止まらないでってことも……。
彼のクラリネットの先生は、ものすごい量の曲を演奏させてくれたのだけど、音楽的なことは一切教えてくれなかったそうで、
ちなみにその先生は、演奏家としてはいい線いっている方だそうで、たま~にいるんですねえ、優れた演奏と教えることが全くつながっていない先生……。
かなり底深い渓谷にピィ~ンと張られた一本の綱渡り的な今日の本番でしたが、さすがに大勢の人を目の前にしたからか、最後まで止まらずに演奏してくれたステュアート。
今日は彼のお気に入りのシューマン作曲『三つのロマンス』を演奏したんですが、長距離走がいきなり短距離走になったり、まだわたしが次の曲のためにページをめくっている時に独り始まっちゃったり(焦っ!)、
すべては昨日の最後の合わせで口を酸っぱくして言い、忘れそうだったので色鉛筆で無理矢理書いてもらったのに……ちょっと泣けました、はい。
でも、わたしもずっこけたとこがちょいとあったのでお互いさま。まだまだ修行は続きます。

さて、今日の演奏会が最後となったぽりぃさん。このブログのドビュッシーの記事を見て、遊びに来てくれたのがきっかけて知り合った彼女。
今日はとても美しいメンデルスゾーンの無言歌とショパンのノクターンを聞かせてくれました。
繊細に、丁寧に、一音一音を大切に歌いながら弾く彼女の姿を見ながら、心の中でさよならを言いました。
あ~あ、暖かくなったら絶対、連弾ごっこしようとワクワクしてたのに、ご主人の会社の陰謀で、急きょ日本に戻ることになったぽりぃさん。
でもきっとまた、いつか逢えるよね。きっと遊びに来てくれるよね。その時に、今回叶わなかった連弾ごっこ、いっぱいいっぱいしようね。

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Kへ

2009年03月13日 | 家族とわたし
分かってるよ、むしゃくしゃするんやろ。けど、また気持ちが落ち着いたら話そ。
確かにうちは車を4台持ってる。でも、その4台のうちの3台は、あんたのおじいちゃんからのお下がり。
うちはありがたいことに、おじいちゃんが裕福な人やから、車を3年ごとに買い替えては、息子やら娘に回してくれるからね。
そやから、うちにとっては身分不相応なアウディやらスバルやら、それからTが乗ってるフェアレディやらを所有できてるってわけ。
あんたの両親が自分らの甲斐性で買えたのは、今回の$700のフォードだけ。けど、それはまあ仕方がない。現役の大学生二人も抱えてたらこんなもんや。

さて、やっと我が家に住む3人が、いちいち予定をつなぎ合わせたり変更したりせんでも、とりあえず一人一台、車で移動できるようになった。
わたしとB(旦那)の頭の中では、あんたがフォードを乗る予定になってた。
けど、あの車は異様にデカいから、まずBが運転して、どんな感じがするか、安全に運転するにはどうするべきか、なんてことを調べることにした。
ただ、よく遠出するあんたには、ちょっと辛いマイレージってことは確か。だって、でっかいアメ車やからガソリンばんばん食うもんなあ。
そんなこんながあって、わたし達はまあ、しばらく様子見よかどうしょうか、くよくよと悩んでたわけ。

ところがあんたは、当たり前のように、自分の運転する車はスバルやとばかりに、大学やら友達のアパートやらに乗ってっては外泊しまくり、
車の中はジュースのこぼれたベトベト、スナック菓子のゴミ、煙草のカス、その他もろもろの、あんたとあんたの友達の残したブツでいっぱい、
これはあんただけの車じゃないんやから、乗った後はかならずきれいに掃除しなさいって言うても言うても言うてもあかん。
ほんであちこちぶつけて傷もいっぱい作った。事故もした。イージーパス(日本でいうとETC)の支払いを5倍にした。もちろんあんたにも払わせたけどね。

一昨日、とうとうわたしとBは決心した。
あんたは基本的にフォードに乗る。ガソリンの支払いの一部は助けたる。けれどもイージーパスはあんた専用の口座を作って、自分で支払う。

あんたは最近、ほとんど家におらへん。Bはそんなあんたに同情してるよ。僕があれぐらいの年やった時、親のいる家に帰るのがほんまにイヤやったって。
わたしにはそういう感覚は分からへんから、ふうん、そんなもんかって思うだけやけど……。
けど、たまに家に居る時、「ああ、やっと体にいいもん食べた」って嬉しそうに言うたりするやろ?「よく眠れた」とか言うやろ?
わたしはそういうあんたの言葉を聞くと、しみじみ良かったなあって思うし、もうちょっと頻繁に帰ってきたらええのに、とも思う。母親やってそんなもんや。

うちに居たら退屈やし、洗面所の使い方が汚いだの、部屋を掃除しろだの、自分の服の洗濯ぐらいしなさいだの、煙草臭いだの、まあほんま文句言われまくり。
友達と一緒の方が勉強するのに集中できるっていうのもあんたらしい。あんたほど年令バラバラ環境バラバラ性別バラバラの大勢の友達持ってる人知らんもん。

Tは、たまたま、というか、めんどくさがりの性格が最後まで影響して、遠い大学に行くことになって、寮生活を3年間続けた。
あんたから見たら、すべてはあいつが自分で決めたことで、あっちでどう我慢しようが苦労しようが、自分が蒔いた種を世話するのは当たり前なんやろけど、
TはTでいろいろ考えて、自分にかかってる費用が高いこと、それで親が四苦八苦してるのが分かってるから、1番安い寮の相部屋で3年間我慢して、車の免許を取るのも遅らせてきた。
4年生になる直前にフェアレディを運転できることになって、最後の1年間ぐらいアパート住まいさせてやろうと話が進み、今やっとそうなってる。
家賃とガソリン代含めて月$500ドル、バイトに費やせる時間が無いほどの猛勉強が続いてるから、このお金は今年の12月までわたし達が払うしかない。
とりあえずTには、これ以上延期せずに卒業してもらいたいからね。

さて、Kはどう思ってるんやろね、そういう、Tに対するわたし達の態度が気になるのかな?
1年と8ヶ月しか違わへんあんたとT。いっつも無意識に比べてるのを知ってるよ。
けど、Tとあんたの状況は比べようもないくらい違ってるし、わたし達はどちらにも、出来うる限りの援助をしてるつもり。
自分自身がどう生きていくのか、その方向がある程度定まってきたTを、羨ましく思うって言うたことあったね。
どんなふうに生きていきたいか、いったい自分は何をしたいのか、何に適しているのか、そういう目に見えない、考えても答の出しようのないことは、
もしかしたら、とりあえず目の前にある事柄にがむしゃらに取り組んでる最中に、ヒョイッとあんたの目の前に現れるかもしれん。
Tみたいに、とりあえず自分の得意なことを勉強し続けてるうちに、ぼんやりとこっちに進んどこかなって思えてくるのかもしれん。
または、Bみたいに、やっと社会的な仕事を得て一家揃って引っ越してきた途端にクビになって、とことん凹んだ時にピンとくるかもしれん。

まあ、大きな話はこれぐらいにして……。

一昨日、わたし達がはっきりと、今後はあんたがフォードを運転することって伝えた時、聞いてるのか聞いてないのかはっきりせん態度取ったね。
ほんで昨日、またニューヨークに行くって時、できたらスバルで行こうと企んでた。
けど、わたしらが考えを変えんと分かった途端、フォードのデカい車じゃ、クィーンズで駐車できひん。イージーパス貸してくれへんの?って言い出した。
ふて腐れて泊まりの準備してるあんたのこと、ちょっと気になったのか、Bが、食費の足しに、なんていう理由で20ドル渡しにあんたの部屋に行った。
家を出る間際にキッチンテーブルの上に置いてあった20ドル札見て、Bが「なんで持って行かへんの?」って聞くと「もらいたくない」って言うたね。

自分の思い通りにならへんこと、これまでにもそりゃあいっぱいあったやろ。
けど、これからもきっと、まだまだいっぱい、そういうことは出てくるはず。
でもそんなクサクサしてる時でも、ちょっと落ち着けるチャンスがあったら、あんたがどんなふうに支えてもらってるか、守ってもらってるか、
そして、世の中の、もっともっと辛い毎日を送らざるを得ない人達から見たら、あんたがどんなに恵まれているか、幸せな人間であるか、
そういうことも少しは考えられるような柔らかさを、自分の心の中に見つけてほしい。

昨日、ちょっと残念な別れ方してから、ずっとあんたに話しかけてる。





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