チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、現在は、ウォーキングマシン60分による管理となっています。
◇小泉厩舎長のコメント 「副管骨のあたりにダメージが残っているようで、触診でもまだ反応を示しますし、なかなか痛みが引いてこない状況です。この分だと少し時間がかかるかもしれませんね。今はとにかく冷却ケアを続け、緩和を促進。毎週土曜日、獣医師にチェックしてもらいながら様子を窺っていきたいと思います」
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先週の近況で『復帰は秋競馬のどこかと思っておく方が良い』との覚悟はしていましたが、まだ管骨付近のダメージ、痛みが引いてこないとのことなので、どうやらそういうことになっていきそうです。それでも今月一杯で痛みが引くようであれば、秋競馬前半戦での復帰は充分に可能ですから、毎週の獣医師チェックの中で、その流れに落ち着くことを祈るのみです。
そうですねぇ、やはり、パンサラッサが稼働していないと、何となく出資馬の出走予定に一本芯が通っていない雰囲気になってしまいます。今まで気づいていなかったわけではないですが、こういう馬が休みに入ってしまうと、今までのフル回転ぶりがいかに有難かったのか、改めて思い知らされている気分です(^^;)
【2021/4/25阪神 マイラーズカップ(G2)パドックでのパンサラッサ:公式HPより】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、現在は、おもに周回コースでハロン20秒ペースのキャンター2000mを消化しています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「トレッドミルで体をほぐしてから周回コースへ。元気があり、自然と勢いよく走ってしまいがちですので、今はあえて抑えて段階を踏んでいるところです。いったん休ませていた分、乗り出し直後は少し緩くも感じましたが、それもほどなくフィットし始めており、特に問題は見当たりません」
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クレッシェンドラヴはどこかに問題があるわけではないですから、多少ゆっくり目のスタートでも、やり出せばすぐに調子を上げていけそうです。そのあたりの感触は、テンコーさんは全て掴んでいるでしょうし、一つ一つのコメントに何となく安心感があるのは助かりますね。
先週は厩舎の後輩であり、調教で相手をしてあげたこともあるソングラインがNHKマイルカップでハナ差2着と好走。クレッシェンドラヴも、最近の成績ではいつまでも厩舎の大将ヅラをしているわけにいきませんから、次走以降では、先輩の貫禄を見せられるよう(内容も着順も)頑張って欲しいと思います(^^ゞ
【2021/4/4阪神11R 大阪杯(G1/芝2000m)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】
グリーンウッド在厩のドゥオーモは、おもに周回コースで軽いキャンター2500m、坂路にてハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。今週より、週1回の15-15を開始しています。
◇栗原担当のコメント 「試験的に速めを乗ってみた感触からも、トモに少々疲れがあり、肩の動きがいくらか硬い印象でしたので、12日にショックウェーブ放射を行いました。今後はあくまでもリアクションを見ながらになりますが、今のところ、このまま乗り進めていけるのではないかと見ています」
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「トモに少々疲れがあり、肩の動きがいくらか硬い」というのは気になりますが、結論として「このまま乗り進めていける」のであれば、大きな心配はいらないでしょう。オジサンになると、いろいろ痛いところが出てきたり、疲れがなかなか取れなかったりするものですが、バリバリのアスリートであるドゥオーモと自分を一緒にしてはいけませんからね(^^ゞ
バスラットレオンを筆頭に若い馬たちに注目が集まる中、私にとっては、依然としてドゥオーモが精神的主柱だったりしますので、函館で再び格好の良いところを見せて欲しいと思いますm(_ _)m
【2021/4/18新潟11R 福島民報杯(L/芝2000m)でのドゥオーモ:公式HPより】
◇生田場長のコメント 「おもに水曜日と土曜日に速めを乗っており、その後も飼葉喰い、馬体重ともにキープ(468kg)。騎乗すると馬にスイッチが入りますが、口向きやコントロールに問題はないですし、テンションも一定のところから度を越すようなことはありません。あとはトレセンの環境下でも、この状態を保ってくれるかどうかでしょう」
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先週は週一だった15-15が週2回になりました。
去勢手術後、ここまで460kg台をキープしつつ乗り込みが継続できていて、課題の精神面も「テンションも一定のところから度を越すようなことはない」とのことですから、ひとまず順調に推移していると思います。
生田場長が仰る通り、あとはトレセン、そしてレースでどうなるかです。この調子なら、あと2週間で帰厩をして6月復帰の線もありそうですから、引き続き動向を注視したいと思います。
リナーシェは、7日に滋賀県東近江市のワコーファームへ移動しています。
◇脇担当のコメント 「『コンディションが上がってくるまでは』(調教師)ということで、こちらに移動してきました。現在はダク1500~2000m、ハッキングキャンター2000m程度で様子を見ていますが、乗るとまだ左前を中心に少しコトコトする感じでしょうか。それに飼葉の食べ方もゆっくりですので、まずは体をほぐしつつ、フックラさせながら進めていければと思います」
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心身の疲労回復が思ったように進んでいないということなのでしょう、リナーシェがチャンピオンヒルズからワコーファームに移動になったとのこと。。本格的に動かせる状況になっていないのに、充実した調教施設が売りの外厩に置いておくのは勿体ない…というのは確かにそうかもしれません(^^;)
それはさて置き、この状況だと復帰はやはり、6月ではなく7月になるでしょうか。当然ながら、リナーシェには早く元気になって欲しいわけですが、そこは深窓のお嬢様なだけに…。いずれにしても、ワコーファームさんには初めてお世話になりますので、(チャンピオンヒルズに戻るまでの短い間ですが)くれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩時のリナーシェ:公式HP(2021/5/6更新分)より】