スピリットファーム在厩のグランソヴァールは、おもにダート周回コースでハロン18~20秒ペースのキャンター3000mを消化。11日より、週1回の15-15を開始しています。
◇明智代表のコメント 「11日に半マイル15-15をやってみましたが、その後も特に気になるところは見当たりませんので、このまま週1~2回、馬場状態の良い日を見計らって時計を出していきたいと思います。7~10日に1回、獣医師にチェックしてもらい背中の張りを取ってあげれば、問題なく乗り進めていけるのではないでしょうか」
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先週までのメニューに加えて15-15も始まりました。
今のところ、バスラットレオンのダービー出走のあとはグランソヴァールの障害初勝利で盛り上がる予定なのですが、まだ具体的な目標が決まっているわけでもなく、実際には何とも言えない感じですかね。。一応、「問題なく乗り進めていけるのでは」とのことなので、6月後半には復帰してくれるだろうと思っているのですが…。
まあ、本馬の場合は焦って使う状況でもないですし、しっかり態勢を整えてからの復帰になるでしょう。やはり、大事なのは障害2戦目の内容、そして結果ですから( ・`ー・')キリッ
【2021/4/17中山4R 障害未勝利(ダ2880m)でのグランソヴァール:公式HPより】
◇大瀧代表のコメント 「角馬場でハッキング程度から乗り、11、12日は周回コースでハロン20秒ペースのキャンター1800mを消化。体つきがまだ細めとはいえ、飼葉喰いは良くなってきましたし、馬に元気もありますからね。状態や脚元、食欲などを見ながらにはなりますが、この分であれば、これから少しずつピッチを上げていけるのではないでしょうか」
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騎乗運動も始まりましたので、これから少しずつ状態も上がっていくでしょう。
まだ馬体が細めなのは致し方ないですが、もともと牝馬にしては回復が早い方ですし、やり出せば比較的苦労なく調子が上向くタイプですから、きっと新しい環境でも大丈夫だと思います。
ただし、何となく覚悟はしていますが、次走までには相当時間が掛かりそうですね(^^;)
【2021/4/11新潟7R 4歳以上1勝クラス(ダ1800m)でのカナロアガール:公式HPより】
◇伊藤場長のコメント 「骨折線がかなり薄くなっていましたので、あとひと月ほど我慢をしてあげれば、消えて無くなるのではないでしょうか。次回は6月上旬に検査を行い、そこでの結果に応じて少し動かしていくことになるかもしれません。8日には装蹄師に爪(=現在は四肢すべて蹄鉄を外している状態)をきれいに整えてもらいました」
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7日に行われたレントゲン検査の結果については、単に良好というだけでなく、「骨折線がかなり薄くなっている」とのこと。完全に線が消えるまでには一ヶ月ほどかかるようですが、次回検査の結果によっては、少しずつ運動が始まるかもしれず、いよいよストレスフルな舎飼い生活ともお別れできるかもしれません。
今はどんなに時間が掛かろうとも、回復を確認しながら我慢するのが仕事ですし、復帰までの道のりを考えると『まだまだ』ですが、それでも経過が良好なのは嬉しいニュースです。引き続き(先週の近況にあったように)元気はあっても悪さをしないスタイルで、日々を過ごして欲しいと思います。
ZBAT!競馬『【矢作芳人調教師 信は力なり】バスラット日本ダービーに照準』
あまり振り返りたくはないが、NHKマイルCについて。バスラットレオンは本当に状態が良かった。アクシデントや故障は往々にして状態が良い時に起こる。
前走ニュージーランドTではゲート内の駐立があまり良くなかったが、今回は良かったことで逆に反応が良く、馬が前向きになり過ぎた。それも競馬である、あの大きなつまずきは誰も責めることができない。馬券を買って応援してくれた方には大変ご迷惑をおかけした。それは次走以降取り返してもらえるように頑張るしかないが、幸いなことに人馬ともに無事であった。レースをしていないので馬は元気いっぱい、次走は競馬の祭典日本ダービーに向かいたいと考えている。
ホウオウアマゾンは朝日杯のレース後、後肢がひどい跛行を見せた。一時はこのまま引退かもと思ったほどだ。その後牧場や厩舎スタッフの努力でアーリントンCを勝つまでに回復してくれたが、やはり時間的に完全回復には至らなかったようで、走りのバランスが悪かった。騎乗した武豊も能力を絶賛してくれた。必ずG1クラスになる馬だと思うので、こちらは大事を取って秋まで休養して巻き返していきたい。(後略)
バスラットレオンのダービー参戦については、11日夜にクラブから会員向けに発表があったばかりですが、早くも12日朝には『ZBAT!競馬』にそういう主旨の記事が掲載されています。
公式情報としてのクラブの近況更新より、一般メディアの個別取材記事の方が早いのはある意味当然ですし、今どき珍しいことではないですが、本件に関してはクラブからの情報が先で良かったと思います。いや、特別対応の基準など、明確な線引きはなかなか難しいですが、こういう一生に一度の大決断的なこと、しかも非常に稀な経緯で決まったことについては、『定期更新タイミングを待っているうちに、先にメディアに掲載されて…』みたいなパターンは嬉しくないですからね(^^ゞ
それはさて置き、マイルカップについては、矢作先生もとても口惜しい思いをされたはずですが、「あの大きなつまずきは誰も責めることができない」のは全くその通りだと思いますし、早々に藤岡佑騎手の続投を決めたのも当然のことだと思います。不幸中の幸いと言って良いかどうかは別にして、落馬後にバスラットレオンが暴走したりせず、広い馬場を気持ち良さそうに流す程度だったおかげで、また同じチームでダービーに挑戦できて良かったです。
それにしても、「馬は元気いっぱい。次走は競馬の祭典日本ダービーに向かいたい」とのコメントにも、矢作先生のダービーにかける意気込みが滲み出ている気がします。僚馬ホウオウアマゾンは秋まで休養とのことなので、今年の矢作厩舎はバスラットレオン一本で勝負をすることになるわけですし…。
トップクラスのパフォーマンスを見せたマイル路線と違い、2400mではバスラットレオンはあくまで挑戦者の立場です。当然ながら簡単なチャレンジではないですが、例えば『たくさんレースを使うノウハウ』については、間違いなく矢作厩舎は日本一だと思いますので、そういった厩舎の底力にも期待をしたいです!
バスラットレオンは、栗東トレセン到着後も馬に異常が見られないことから、このまま続戦の方針が内定。5月30日(日)東京11R 東京優駿〈日本ダービー〉(G1・芝2400m)に向けて調整を進めていくことになりましたので、取り急ぎお知らせいたします。なお、鞍上は引き続き、藤岡佑介騎手を予定しています。
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先日のNHKマイルカップでまさかの『スタート直後落馬競走中止』となったバスラットレオンについて、クラブからこのまま続戦してのダービー参戦プランが発表されました。
全てのホースマンの夢、出るだけでも嬉しいと言われるダービーだけあって、マイルカップ出走前から(マイルカップでなく)ダービーに出て欲しい…との意見もあったわけですが、まさか、狙いすましたマイルカップで落馬競走中止となったが故に、急遽出走することになるとは考えてもいませんでした。。いや、マイルカップが終わったあとは、『もしかしたら出ることになるのかも…』という微かな予感があったのですが…。
そうですねぇ、実は、私の頭の中では続戦可能性が20%ぐらい、そのうちの15%が安田記念で5%がダービーといった感じで、続戦があるとしても安田記念が有力と考えていたんですよね。京都2歳S後にマイル路線に舵を切り、完全にマイル仕様につくりあげてきた経緯、心身の無事確認と時間的余裕の関係なども気にしていましたので。
もちろん、バスラットレオンに何のダメージもなく続戦可能な状態だったことはとても喜ばしいわけですが、一方で、近年は距離別の考え方が当たり前になっていますので、2~3週間の状態維持という難しい課題に加え、4ハロンの距離延長にも対応しようというのは非常に高いハードルだろうと思います。(昭和なら当たり前…かな?)
まあ、そのあたりについては矢作先生が勢いだけで判断されるはずもないく、難しいことは百も承知の上でのGOサインでしょうから、私としてはいつも通りに応援するだけです。ただ、正直なところ現時点では『本当にそれやっちゃうんだ! スゴイことになっちゃったなぁ…』という驚きの方が大きいです(^^ゞ
あとは、藤岡佑騎手の続戦があわせて発表されたのは良かったと思います。マイルカップの落馬がジョッキー起因でないことは明らかですが、最初から言っておかないとまたアレコレあるかもしれませんし。。(余計な心配かもしれませんね(^^;))
いずれにしても、ダービー挑戦が決まったのならそこに向けて私も気持ちを作っていきます。中2週での調整がどういうものになるかは分かりませんが、もともと(やりようによっては)距離は持つタイプだと思っていましたし、本格化した今なら好走も…との期待もしたいです。レース前後の無事を大前提に、大いなるチャレンジを応援したいと思います!
【2021/4/10中山 ニュージーランドトロフィー(G2)でのバスラットレオン:公式HPより】