栗東トレセン在厩のアンジアンは、3日朝、ダートコースで追い切りを消化。ひとまず今週末のデビューは見合わせることになりました。
- 22.02.03 松 田 栗東B良 半哩 51.1-38.0-12.3(8) 一杯に追う
- 22.01.30 助 手 栗東B良 5F ---53.9-39.5-11.7(5) 馬ナリ余力
アスクヴィヴァユー(三未勝)馬ナリの内同入
- 22.01.27 松 田 栗東坂良 1回 55.2-39.8-25.6-12.9 強めに追う
- 22.01.23 助 手 栗東B良 半哩 53.1-39.0-12.2(4) 馬ナリ余力
ピンクライオネス(新馬)馬ナリの外同入
◇藤原調教師のコメント 「まだ馬が若いですし、今週末の芝のレースにゴーサインを出すには少々物足りない感じでしょうか。ただ、何とか新馬戦のあるうちには間に合いそうですし、普段からの動きなどが示すように、血統的にも馬的にもダートで面白そうなところがありそうですからね。2月20日阪神4R 3歳新馬(ダ1400m)に向けて、さらに調整を進めていければと考えます。除外になるケースも大いに考えられますので、来週から投票していくかもしれません」
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先週時点では、アンジアンは2/6中京の芝マイル戦でデビュー予定となっていましたが、坂路やCWの時計が今ひとつ上がってきていませんでしたし、正直なところだいぶ心配だったんですよね。。経験を積ませるのが目的とはいえ、きちんとレースに参加をして、それなりの内容で戻って来なければ逆効果…ということもあるかもしれませんし(^^;)
そんな中、藤原先生が冷静に「まだ馬が若く、今週末の芝のレースにゴーサインを出すには少々物足りない、血統的にも馬的にもダートで面白そう」と判断をし、今週出走をパスして2/20のダート戦に向かうと作戦を変更してくれたのは、個人的にはすごく納得できるし、むしろありがたいとすら感じています。
ちなみに、藤原先生も仰る通り、キングカメハメハ×Street Cry(×Deputy Minister)のアンジアンは、そもそもダート適性に恵まれている可能性があり、実際、ダートでの追い切り時計は段々とそれらしくなっています。加えてあと2週間たっぷり準備ができるとなれば、アンジアンにとっても、今週末の芝マイル戦に玉砕覚悟で突撃するより余ほど良いのではないでしょうか(^^ゞ
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、引き続き、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「今日(2日)は坂路で半マイル56秒程度をマーク。過去の感触から、妙に折り合いがついている時よりも、自分から行く気を見せてくれている時のほうが好成績に結び付いているように思います。今朝の感じには勢いがありましたので、状態は良好と見てよいでしょう。それに、以前よりも背中をうまく使えるようになっていますね」
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成長とともに背中がうまく使えるようになり、持ち前のスピードとスタミナを発揮しやすい勝負パターンを身につけて…と、パンサラッサにとって、とても良い流れが継続しているようです。小泉厩舎長のコメントからは、その気になれば中山記念でも金鯱賞でもどちらにも行ける手応えを感じますし、(本線は金鯱賞だと思いますが)果たしてどういう結論になるのかも楽しみです。
ということなのですが、次走を含めたパンサラッサを占う意味で、一週間前とは決定的に違う要素が一つ増えていまして、それは1/29の白富士Sを勝ったジャックドールの存在です。
ジャックドールは昨年9月から4連勝で白富士Sを勝った『超』のつく上り馬。明け4歳のモーリス産駒で成長力もありそうですし、直近3連勝がいずれも逃げ切りで、しかも白富士Sの内容、ラップタイムを見ると、いかにもパンサラッサと被りそうなタイプです…。もちろん、今からビビるわけではないですが、結構強いと思うんですよねぇ(^^;)
いや、今からそんな心配をしても始まりませんね。。すでに重賞を勝ち、これからG2、G1をめざすとなれば、どうせそんなに楽な競馬などできないわけですし、強い相手を凌駕してこそ夢も広がるというものです。白富士Sのジャックドールさんを見る限り、早晩対決するのは避けられませんから、どうせなら早めに一度叩いておくのも悪くないでしょう!。。。(。・_・。)ドキドキ
【2021/12/26中山11R 有馬記念(G1/芝2500m)でのパンサラッサ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回、半マイル58秒程度を乗り込まれています。
◇矢作調教師のコメント 「(競馬に)使って使えない状況ではないのかもしれませんが、今の伸びてしまうような走りでは、同じことの繰り返しになってしまう可能性が高そうですからね。牧場とも意見交換を行った結果、ひとまず阪急杯への出走は取りやめることとし、もう少し時間をかけて溜めの利く走りを身に付けつつ、調教を重ねてフォームを改善。さらにコンディションを高めていきたいと考えます。今後の様子を確認しながら、改めて次の目標を立てていきましょう」
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昨年秋から年明け京都金杯までのレースぶり、先々週、先週の近況報告の内容を考えあわせると、「阪急杯への出走取りやめ」の流れはすごくありがたい話なのかもしれません。
いや、全てを説明するのは(私も直接聞いたわけじゃないので(^^ゞ)難しいですが、「なかなか脚が溜まらず、うまくバネを活かしきれない」走りが身についてしまい、『坂路で時計は出るけれどレースでは結果が出ない』パターンが常態化している中、チャンピオンヒルズでは限られた時間の中でその改善に取り組んでいる…という話は先々週あたりから近況に出ている通りです。
そして、そんな状況下で距離短縮となる阪急杯に出てしまうと、(逃げる逃げないに関わらず)否応なく「パワーとスピードで一気に押し切る競馬」をすることになり、リズムの良い走り、バネのきいた走りを取り戻すプロセスにはマイナスではないか、逆に言えば、今時間をかけて走りを根本から見直せば、かつての輝きを取り戻せるはずだと…。
最後の方は願望込みではありますが、今や国内トップクラスと言って良い矢作厩舎+チャンピオンヒルズの皆さんが、阪急杯をパスして走りの改善に取り組むべきと判断されたのであれば、私としては当然それに賭けてみたいです。
と言いますか、このまま成り行きで阪急杯に出ても批判は少ないはずなのに、あえて厳しい道を選ぶという、こういう流れはバスラットレオンのことを真剣に考えないと出てこないので、そこがすごくありがたいなぁと思うわけです。
もちろん結果は分からないですし、しばらくバスラットレオンの走りが見られないのは残念ながら、今回の近況は再び頂点をめざす意思表示の現れだと理解をし、その成果が出る日を楽しみに待ちたいと思いますm(_ _)m
【2022/1/5中京11R 京都金杯(G3/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、先週同様、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「半マイル56秒程度を継続して乗り込んで行くと、まだトモに疲れがくる様子。いくらか硬さが気になり始めましたので、先週末にショックウェーブ放射でフォローした上で、休まず乗り進めています。中間に来場した調教師にも確認してもらい、しっかりとケアしながら調教を重ねてパンプアップを図り、入厩をめざしていくことになりました」
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先週の近況で、56秒ペースを上限に順調に乗り込まれていることが伝えられ、「いよいよ入厩が近づいてきた」、「そう遠くない時期に中央再デビューかも」と書いたのですが、56秒ペースでショックウェーブが必要なほど疲れてしまうのでは、なかなか田中克先生がトレセンに移す気にならないのも仕方がないでしょうか。。
まあ、この状況で焦っても仕方がないですし、どちらにしても出走までにはまだ時間が必要のようですから、いっそのことチャンピオンヒルズでほとんど仕上げてしまうイメージで、じっくり進めてもらえればと思いますm(_ _)m
(この調子だと2月出走ではなく、3月になっちゃいそうですねぇ…(^^;))
吉澤ステーブルEAST在厩のカイザーノヴァは、現在は、ウォーキングマシン60分で管理されています。1月末の馬体重は466kgです。
◇澤担当のコメント 「初めてなので比較はつきませんが、全体的にいくらか疲労感が窺えますし、飼葉喰いもゆっくり。普段は元気が良すぎるぐらいの馬と聞いていますので、もう少しこちらの環境に慣れ、覇気が出てくるのを待ってから乗り進めていきたいと思います」
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長距離輸送で関東に到着したのが1/27。前走からもまだ10日ほどしか経っていませんので、多少の疲れが残っているのは致し方ないところでしょう。まずはしっかりリフレッシュをした上で、改めて始動してもらえればと思います。
カイザーノヴァに関する引き継ぎ情報はいろいろあったのでしょうが、やはり、実際に馬を見て触れて感じる部分はまた違うのかもしれません。もちろん、鈴木慎厩舎の皆さんにも確認してもらわなければいけませんし、どうせすぐにバレるのですから、早く本来の元気が良過ぎる(?)傍若無人なカイザーノヴァに戻って欲しいところです(^^ゞ
【2022/1/23中京12R 2勝クラス(ダ1200m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
カナロアガールは、2日にいったん岩城ステーブルへ放牧に出ています。
◇田村調教師のコメント 「最後はいい伸び脚でしたし、ラストランでさらに内容のある競馬を見せてくれました。またレースを見たいという気持ちがない訳ではありませんが、これからは繁殖牝馬としての大切な仕事が待っていますからね。まずは牧場で疲れを取ってあげた上で競走馬登録を抹消し、北海道への移動に備える予定となっています」
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ラストラン本当にお疲れ様でした。
岩城ステーブルさんには長い現役生活のうち、最後の少ししかお世話になりませんでしたが、結果的には調子を取り戻す流れを作った縁起の良い場所になりましたからね。このあと北海道への長距離輸送をクリアすれば、いよいよ繁殖牝馬としての再スタートになりますので、ゆっくり疲れをとって、最後の長距離輸送に備えて欲しいと思います。
田村先生に言われるまでもなく「またレースを見たいという気持ち」は封印します。その代わりと言っては何ですが、2年後、3年後には、どんなかたちでも良いのでカナロアガールの子どもを見てみたい。。あまり無理を言ってはいけませんが、何とか実現できないものかと、そこは剛腕(?)広尾TCに期待したいと思います(^^ゞ
【2022/1/29東京12R 1勝クラス(芝1800m)でのカナロアガール:公式HPより】