栗東トレセン在厩のアシタカは、11日、ゲート試験に合格しています。
◇岡助手のコメント 「まずは無事に合格しました。このまま在厩させて、来週から速いところを取り入れて稽古していきたいと思います」
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おそらく今日の試験で合格してくれるかな?と思っていたところ、その通りの結果が出てくれて良かったです。まあ、シュウジデイファームにいる時から、ゲートに苦労しそうな話は出ていませんでしたし、いずれ合格できると分かっていても、(余計な負担を避ける意味でも)練習少な目での一発合格に越したことはないですからね。
ちなみに、この時季になるとゲートを受ける新馬も数が少なくなっていて、11日栗東の合格馬は全部で4頭のみ。ZBAT!競馬さんの記事ではアシタカが「現役重賞馬パンサラッサの半弟」として、タイトル馬に採用されています。
いや、タイトルに名前が出たからと言って何か得があるわけではないですが、ある程度注目される存在としてスタートを切る、それもまたありがたいことだと考えて素直に喜びたいと思います!(超前向き思考(^^ゞ)
ZBAT!競馬『11日栗東でパンサラッサの半弟など4頭の3歳馬がゲート合格』
2月11日(金)の栗東トレセンでは、3歳馬4頭がゲート試験に合格。デビューへの関門を突破した。
・コウガンカレン(母カレンシェリーメイ、牝、宮本博)
近親にスプリンターズS(2011年)・G1、高松宮記念
(12年)・GIなど重賞5勝のカレンチャン
・フィングルブリッジ(母ダートムーア、牝、杉山晴)
・アルティメイトラブの2019(牡、斉藤崇)
祖母コイウタはヴィクトリアマイル(07年)・G1など重賞2勝
・ミスペンバリーの2019(牡、矢作芳)
半兄パンサラッサは福島記念(21年)・G3勝ち~現役
栗東トレセン在厩のアシタカは、坂路1本とゲート練習を中心に調整されています。
◇岡助手のコメント 「日によって少し腫れることがあるなど、右の飛節に気を付けていく必要がありそうですが、現状としては体温や歩様に問題はなく、癖づく感じもなさそう。獣医師も『なかには腫れが酷くなってフレグモーネのようになるケースもあるが、今のところは心配ない』と話してくれていますので、目下ゲート試験に向けて練習に集中しているところです。新しい環境下でも元気にしてくれていますし、兄のパンサラッサよりも体が大きく、こちらも雰囲気のある馬だと思います」
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ようやくトレセンに入厩し、さぁ、いよいよだっ!と意気込んでいましたが、「日によって少し腫れることがあるなど、右の飛節に気を付けていく必要がある」となると、どうしても『焦らず慎重に…』という気持ちになりますね。何しろ「兄のパンサラッサより大きい」どころの話ではなく、550kg級の大型馬ですし、岡助手が仰るようにクセになったりしたら面倒ですから…。
ただ、そうは言っても獣医さんの診断では『今のところは心配ない』とのことなので、アレコレ心配をする前に、まずはサクッとゲート合格を果たしてもらい、その時点で脚元の再確認をしっかりお願いできればと思いますm(_ _)m
そんな状況なので、デビュー戦はどこにいくか?みたいな話は来週以降になりますね。「新しい環境下でも元気」、「こちらも(パンサラッサ同様)雰囲気のある馬」と前向きなコメントも聞けましたし、焦らずに状態を整えて、アシタカのペースで使ってあげればきっと結果は出るでしょう。期待の大きさの裏返しで、つい前のめりに考えてしまうのは仕方がないとして、やはり、アクシデントで長く休むのだけは避けたいところです。(どの馬も同じですし、当たり前の話ですけど(^^ゞ)
【3歳馬写真Check🐎】
— 競馬エイト栗東班【2歳馬通信🏇】 (@2saiba_keiba8) February 10, 2022
アシタカ 牡 (父キズナ・母ミスペンバリー)ゼッケン2250、木村秀則氏生産=鹿毛#矢作厩舎#2歳馬通信 pic.twitter.com/8l8O0xg99w
【シュウジデイファーム在厩時のアシタカ:公式HP(2022/2/4更新分)より】
栗東トレセン在厩のアンジアンは、2月12日東京2R 3歳新馬(ダ1400m)に出馬投票しましたが、希望馬多数のため、抽選により除外となっています。
- 22.02.09 岩田望 栗東B良 6F 84.3-67.9-52.8-38.8-11.6(8) 一杯に追う
エイカイブレイブ(新馬)一杯の外1.0秒先行0.3秒遅れ
- 22.02.06 助 手 栗東坂良 1回 57.8-42.0-27.4-13.1 馬ナリ余力
エイカイブレイブ(新馬)強めを0.2秒追走同入
- 22.02.03 松 田 栗東B良 半哩 51.1-38.0-12.3(8) 一杯に追う
- 22.01.30 助 手 栗東B良 5F ---53.9-39.5-11.7(5) 馬ナリ余力
アスクヴィヴァユー(三未勝)馬ナリの内同入
◇藤原英調教師のコメント 「今週もダートで追い切りました。まだ成長不足といった感じで、気配、動きともにもうひとつ足りないというのが本音ですが、目方や飼葉喰いといった点では問題ないですし、帰厩直後と比べて今は調教を積み重ねることができ、少しずつ訓練が実になりつつありますからね。あとは月日の経過とともに本馬の成長力を窺っていく形になってくるかと思います。今週末の除外は見込み通り。来週2月20日阪神4R 3歳新馬(ダ1400m)に向かいましょう」
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今週のレースを除外になったのは想定通りなので問題なしです。
ただ、当然ながら抽選を突破してしまう可能性もありましたから、9日は栗東B(ダート)コースを岩田望騎手で一杯に追われ、84.3-67.9-52.8-38.8-11.6秒をマークしています。これがCWの時計ならなかなかのものなのですが、Bコースで同じ新馬に遅れたとなると、求めるレベルが高い藤原先生的には「気配、動きともにもうひとつ足りない」という評価になってしまいますね。
もっとも、トレセンに入った頃の『ソロッとした追い切り』に比べれば、時計もだいぶサマになってきましたし、ビシッと追えているのも好材料には違いありません。しかも、あと2本は追えるわけですから、更なる状態アップがあれば、初戦から意外に(?)やれてしまう可能性も出てくると思います。
ちなみに、藤原先生が「月日の経過とともに本馬の成長力を窺っていく形」と仰るように、先週、今週と強い追い切りをこなす中でも「馬体重や飼い葉喰い」に問題がないこと、牝馬にありがちな線の細さ、繊細であるが故の危うさのような部分が感じられないのは、これからアンジアンの強みになっていくかもしれません。
積極的にトレーニングと実戦経験を積むタフさがあれば、成長とともにどんどん強くなる可能性がありますし、走る能力以外のところで心配が多いのは、それだけでストレスになりますからね。もちろん、来週のデビュー戦でもそれなりの内容を示して欲しいところですが、まあ、もともと藤原先生に「成長途上で時間が欲しい」と言われていたように、本当の勝負はまだ先の馬ですから(^^ゞ