Aponichi Annex『【中山記念】パンサラッサ 堂々大逃げ宣言、陣営「いいイメージしか持っていない」』
有馬記念13着パンサラッサが巻き返しに燃えている。先週、坂路4F50秒4をマーク。池田厩務員は「先週しっかりやったから今週は馬なりでいい。(昨秋に連勝した)オクトーバーS、福島記念くらいの出来にある。最近はずっと元気で体も出来ているし、獣医さんも心臓には太鼓判を押してくれている」と好調維持を強調した。昨年の福島記念は大逃げで完勝。「ここも大逃げをぶちかまして粘るしかない。いいイメージしか持っていない」と早くも大逃げを宣言し、2度目の重賞Vを狙う。
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一週前に50.4-36.4-24.0-12.1秒としっかり追われましたので、最終追い切りは『馬なりでサーッと…』やる程度だと思っていたところ(陣営もそう仰っていましたし)、フタを開けてみれば栗東坂路を51.1-36.8-23.9-12.0秒という好時計。
まあ、昨年あたりから坂路の時計が出るようになっていたので、あまり遅くなるとは考えていませんでしたが、同じように『一週前一杯(51.1-37.4-24.6-12.7秒)→ 当週馬なり(52.9-38.2-24.7-12.2秒)』で調整された福島記念よりこんなに速いとは…です。
#中山記念 の #パンサラッサ
— 東スポ競馬 (@tospo_keiba) February 23, 2022
栗東坂路4ハロン51.1-12.0秒#東スポ競馬 #競馬 pic.twitter.com/Tlev6ocSSY
今日は栗東トレセン
— 八倉多加人(やくら施術院) (@takajin20102021) February 23, 2022
矢作厩舎出張日。
今週、中山記念出走する
パンサラッサ号
すこぶる元気
一発やってくれそうな雰囲気です。#パンサラッサ#矢作厩舎#やくら施術院#人馬二刀流マッサージ pic.twitter.com/rdPLhhmqSA
ただ、予定より一つ二つ速くなったのが、今の状態の良さを表しているのは間違いないところでしょう。明日の近況でどんなコメントが聞けるかわかりませんが、「ここも大逃げをぶちかまして粘るしかない。いいイメージしか持っていない」との宣言が出ているぐらいなので、あまり弱気なメッセージにはならないだろうと思います。
あとはそうですねぇ、ここまでとても良い感じで調整が進んでいるとは言え、大逃げをブチかますのは『あくまで無事にゲートを出てから』の話です。追い切り後の微調整や輸送を無事にクリアし、アクシデントなくスタートラインに立って欲しいと思いますm(_ _)m
ZBAT!競馬『【中山記念】パンサラッサは元気一杯「遠征競馬は遠足気分になるから走る」』
全休日明けの22日朝も元気ハツラツの姿だ。パンサラッサは坂路で軽めの調整。張りのある馬体を誇っている。
「いい雰囲気。あす(23日)の追い切りはサッとやればいいね。先週の追い切りで強い負荷をかけているし、体はできているから」と池田厩務員。前走の有馬記念は強敵相手。しかも距離が長かった。「今回は1800メートルだし、小細工せずに飛ばして行く競馬をしてくれれば。遠征競馬は遠足気分になるから走るんだよ、この馬は」と結んだ。
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出資会員の皆さんはもちろん、逃げ馬好き競馬ファンもおそらく既にご存知の通り、日曜中山メインの中山記念でパンサラッサが大逃げ(=小細工せずに飛ばして行く競馬)を打つことになっています。
いや、別に大逃げシバリがあるわけではないでしょうが、netkeibaさんのコラムにも池田厩務員さんの話が載っていまして、その中では「オクトーバーSや福島記念みたいに大逃げを打って持久戦に持ち込むのがいい」と、現時点で陣営がパンサラッサの特長・強みをどのように考えているか、そしてどんな展開を望んでいるかがハッキリ書かれていますしね(^^)
netkeiba.com『【パンサラッサ×池田康宏厩務員】中山記念も大逃げ、超逃げ?爆逃げが吉!「ワクワクしてレースを見ようかな」』
――パンサラッサは現在の状態はいかがですか?
池田 昨日、帰厩したばかりで、今日が調教初日(※取材日2/10)でしたけど、いつも通りのパンサラッサで元気がいいです。チャンピオンズファームさんで上手く調整してもらって、いい雰囲気で帰ってきました。体重もちょっと増えて、体調が良さそうです。
明日は坂路でサラッとやって、1週前追い切りはちょっと負荷をかける予定です。当週は輸送もあるので、52~54秒くらいの馬なり調整で十分仕上がると思います。
――前走・有馬記念の2500mから今回は1800mに距離短縮となります。適性距離はどのあたりだと思いますか?
池田 2000mがピッタリやと思います。金鯱賞が2000mで狙いだと思いますけど、相手関係や同型馬の存在を考えて、先生が中山記念を選んだんやと思います。有馬記念は4コーナーでタイトルホルダーにやられながらもまた反抗して直線入り口まで頑張っていたから、1800mになる今回はかなり粘れるんちゃうかなって、希望的観測を抱いています。
――もちろん、戦法は大逃げを?
池田 この馬の特性を生かすには、オクトーバーSや福島記念みたいに大逃げを打って持久戦に持ち込むのがいいと思います。後ろの馬が追走に大変な思いをするようなくらいで、何馬身かリードを保ったまま直線を迎えないと、と思います。今回、吉田豊くんにはそういうレースを期待していて、ワクワクしてレースを見ようかなと思っています。
――それは見ていて興奮しそうですね。個性的な馬でファンも多いですし、楽しみにしています。
池田 僕はパンサラッサとは来年お別れせなアカンから、あと1年ちょっと、一日一日がすごく大事です。パンサラッサとコミュニケーションをしっかり取って、いいレースをすることを心がけて広尾レースの会員さんやファンのためにも頑張らんとね。やれることは精一杯やりますよ。(一部のみ抜粋)
コントラチェック、トーラスジェミニ、ワールドリバイバルといった同型馬の存在を気にする向きもありますが、パンサラッサの場合は同型馬が多く、必要以上にペースが速くなりやすいメンバー構成の方が、逆にやり易い面もあると思います。
と言いますのは、それほど踏まずにハナがとれてしまうことで、見た目では後ろを離していても実はそれほど速くない…みたいな展開になってしまうと、後続勢が余力をもったまま勝負どころを迎えることになり、そうなると、結局最後の切れ味勝負、直線坂上からのひと伸び勝負に持ち込まれてしまうかもしれませんので。
つまり、コントラチェック、トーラスジェミニ、ワールドリバイバルといった逃げ先行勢にも一緒に頑張って頂いて、中団からついていくだけでも疲弊してしまうような、深くて苦しい『消耗戦の沼』に引きずり込んでしまいたい。。当然、急坂ではパンサラッサも楽はできませんが、こちらが苦しくなった時には全馬一緒にヘロヘロでした…みたいなレースになるのが理想です。(消耗戦沼を避けるには、思い切った後方待機策がありますが、そういう馬たちは4角圏外に置き去りで!)
まあ、頭ではそう考えていても、実際にそんなレースをするには覚悟と度胸が必要で、一般的にはなかなか簡単なことではありません。その点、吉田豊騎手はオクトーバーSで気分良く走らせることを優先し、『パンサラッサ大逃げ覚醒』を確定させたジョッキーですし、陣営がそのイメージを期待しているとハッキリ表明しているので迷いもないでしょう。
ということで、パンサラッサを横から後ろから突いてくれる存在がいるのは、全然悪い話ではないと思います。危険なのは逃げ馬の中でも本当の同型馬、つまり、『消耗戦大歓迎の逃げ馬』がいる場合ですが、今、もっともそれに近そうなジャックドールさんは金鯱賞へ。。矢作先生があえて中山記念を選んだのも、そのあたりが理由かな…などと考えたりしています。
とにかく、パンサラッサのような個性を持った馬が(遠足気分かどうかは別にして(^^;))絶好調で出てくるレースは面白くなること請け合いです。結果は保証の限りではありませんが、ダノンザキッドとカラテとアドマイヤハダルですんなりでした…みたいなことにはならないんじゃないでしょうか…ねぇ(^^ゞ
【2021/11/14福島11R 福島記念(G3/芝2000m)でのパンサラッサ:公式HPより】