ZBAT!競馬『【きさらぎ賞】マテンロウレオが大接戦を制し重賞初V』
第62回きさらぎ賞(3歳、G3、芝2000m)は、横山典弘騎手騎乗で2番人気に支持されたマテンロウレオ(牡、栗東・昆貢厩舎)が中団から渋太く伸びて勝利。大接戦を制し、初重賞タイトルを獲得した。タイムは2分0秒5(良)。
ハナ差の2着は好位から脚を伸ばしたダンテスヴュー(3番人気)、さらに3馬身差の3着には先手を奪ったメイショウゲキリン(8番人気)が粘り込み、アスクワイルドモア(6番人気)が4着。1番人気に支持されたストロングウィルは、4番手追走も伸び切れず5着に敗れた。
きさらぎ賞を勝ったマテンロウレオは、父ハーツクライ、母サラトガヴィーナス、母の父ブライアンズタイムという血統。通算成績は3戦2勝。重賞初制覇。管理する昆貢調教師、騎乗した横山典弘騎手ともにきさらぎ賞初勝利。
-----
きさらぎ賞は、過去10年を見てもワールドエースやサトノダイヤモンド、グローリーヴェイズなどを輩出した出世レース。今年も11頭と少頭数(きさらぎ賞としてはごく普通のこと)ながら、まずまずの素質馬が集まったこともあり、3歳春、クラシックを占う意味でも見逃せないレースになりました。
そんな今年のきさらぎ賞を勝ったのは、ハーツクライ産駒のマテンロウレオ、大激戦の末2着に敗れたのがキングカメハメハ産駒のダンテスビューでした。どちらも本格的な血統馬ですから今後に期待をしたいのですが、どうでしょう、マテンロウレオはホープフルSでキラーアビリティに0.5秒差6着、ダンテスビューは東スポ杯2歳Sでイクイノックスに1.0秒差4着と完敗しているんですよね。
もちろん3歳のこの時季なので、数ヶ月間で見違えるほど強くなるケースもありますが、キャリアの浅い組で人気を集めていたストロングウィルやエアアネモイといった馬たちが勝負に絡めなかったとこで、何となく今年のきさらぎ賞組は、『春時点ではトップグループに追いつけないかも…』という雰囲気になってしまったかもしれません。
逆に言えば、特に1、2着馬は少し長い目で見ると非常に楽しみが大きいと思います。競馬は3歳春が全てではありませんし、息長く活躍し、将来再び重賞で活躍することができればイイわけで、そもそもこの時季に焦る必要なんて全然ないですしね!(別に、アシタカやアンジアンを意識して、自分に言い聞かせているわけではありません(^^;))
**2022/2/6中京11R きさらぎ賞(G3/芝2000m)・稍重**
2/3に栗東トレセンに入厩したアシタカの、シュウジデイファーム在厩時の動画、写真が更新されました。シュウジデイファームからの更新は、一応、これが最後になる可能性が高いですかね(^^)
【シュウジデイファーム在厩時のアシタカ:公式HP(2022/2/4更新分)より】
アシタカはすでに4日から、トレセンでの調教を始めているはずです。当面はゲート試験合格が目標になりますが、動画を見ると坂路の2本目は楽に13秒程度が出ていそうですし、写真を見るとそれほど太くも感じませんので、矢作先生の思惑通り、ゲートさえ受かればそれほど時間をかけずにデビューまでもっていけそうな雰囲気です。
アンジアンと並ぶこの世代の最高額馬、募集開始直後はなかなか申し込みページにつながらないほどの争奪戦になった本馬ですから、否応なく大きな期待を背負ってのスタートになります。ただし、右飛節のアクシデントで予定より半年はデビューがズレ込んだことを考えると、まずは安全運転第一で進めていくことになるかもしれませんし、デビューのタイミングなどはまだまだ流動的といったところでしょうか。
そうですねぇ、もう番組的に新馬戦デビューは難しそうなので、経験馬相手に初戦を戦う前提だとすると、逸る気持ちを抑えてしっかり動ける態勢を作っておくことが必要ですし… 等々、スケールの大きさ、素質の高さは疑う余地なしと思うものの、いざ、デビューが近づいてくると、いろいろ心配になるのはどの馬でも同じですね(^^ゞ