栗東トレセン在厩のヴィジャーヤは、週末にも一旦チャンピオンヒルズへ放牧に出る予定となっています。
◇奥村豊調教師のコメント 「2ヶ月近くトレセンに在厩し3走を消化。管理の中で感じたのは、やはり気性面が調教やレースでの能力発揮に影響を与えているなと。気が入りすぎるぐらい前向きな面がある一方で、抑えようとすると逸走したり走るのを止めようとしたりと、人のコントロールから逃げることをしますからね。馬具も色々と試していますが、本質的な改善には至らず、気性の矯正につながってくれないのが苦しいところです。あとは地方交流かダート短距離あたりでしょうか。今後、精神面の成長が見られると良いのですが…」
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先週のレース直後は『それほどではないのかも…』と感じたのですが、今回の近況を読むと、奥村先生がヴィジャーヤの気性難に頭を抱えてしまっている様子が窺えます。
確かに、前向きさと裏腹に「抑えようとすると逸走したり走るのを止めようとしたり、人のコントロールから逃げることをする」と言われると、そりゃあ、マトモに能力を発揮させるのは難しいだろうなと…。馬具についても、これをつけたら馬がこう変わる、みたいな便利な代物ではないですから、やはり、少しずつでもヴィジャーヤ自身が変わらないと厳しいのかもしれません。
何だか急に『追い込まれ感』が強くなってしまいましたが、少なくとも地方交流やダート短距離を試してくれるとは思いますので、その間に少しでも前進を見せて欲しいです。その気になって、真面目に走っている時のスピードは水準以上なわけですから、とにかく鞍上の言う事をよく聞いて、最後まで真面目に走って欲しいっすm(_ _)m
【2022/7/3小倉12R 3歳以上1勝C(ダ1700m)でのヴィジャーヤ:公式HPより】
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、7日にもゲート試験を受けましたが、今回も不合格となっています。
◇中舘調教師のコメント 「ゲート入りや駐立は大人しいですし、発馬時も頭を上げたり驚いたりはしませんが、まだ体が緩く小脚を使えないこともあってソロッと出る格好に。タイミング悪く、一緒に受験したもう1頭の2歳馬も出が一息だったため、『ゲートの出が…』と言われてしまい、合格をもらえませんでした。ゲート中心のため、普段の調教は普通キャンターまで。8日は古馬と一緒に受けてみるつもりです。今回は自らが騎乗しての結果ですから…すみませんでした。馬自身は素直で性格も良いのですが、まだ体力が付ききっていないこともありますし、ゲート合格後はひと息入れてあげることになるかと思います」
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いやいやまさかと思っていましたが、二度目のゲート試験もあえなく不合格になってしまいました。もっとも、進入と駐立は問題ないので、あまり心配する必要はないはず(前回不合格の時も同じ事を書いたのですが)。。まあ、中舘先生自ら跨って不合格だったのですから、今回も運がなかったと諦めて、8日の試験で合格することを祈るのみです(^^;)
その上で、いずれゲート試験に合格したあと、いったん外厩に出るのは賛成です。もともと本馬については秋デビューを想定していたわけですし、ゲート試験で躓いたことも、じっくりやった方が良いというサインかもしれませんからね。
実戦を走り切る体力をつけることはもちろん、(ゲートを含めて)まだまだ勉強することがたくさんありそうですし、総合的に中舘先生が納得できる状態に仕上がってからのデビューで全然構いませんm(_ _)m
【KSトレーニングセンター在厩時のセントアイヴス:公式HP(2022/6/30更新)より】
シュウジデイファーム在厩のパンサラッサは、ウォーキングマシン運動のみでひと息入れています。
◇石川代表のコメント 「そこまで大きな疲れは感じられませんし、今はテンションが高ぶっている状態でもありません。こちらは栗東や美浦に比べれば、ずいぶんと過ごしやすいはずですからね。まずは心身を休めてもらいたいと思います。様子を見ながら立ち上げていきましょう」
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約3年ぶりのシュウジデイファームに移動をしてからまだ日が浅いですが、すっかり落ち着いて過ごしてくれているようです。それほど疲れがなくテンションもいつも通りとのことですし、少なくとも乗り始めまでに時間を要する感じではありません。
今後については「様子を見ながら立ち上げ」なので、まだ何とも言えないわけですが、どうしてもシュウジデイファームへの移動が避暑のためだけと思えないフシがあり、もしかしたら来週か再来週、札幌記念を使うのか問題について何らかの情報が出るかもしれません。(疲れがそれほどでもないとしたら、可能性はあると思うんですよねぇ)
さらにそのあと、秋初戦がどこになるかについてはこれまた何とも言えず…。早く方針を聞きたい気持ちもありますが、欧州、豪州、米国、国内と様々な可能性があるので決めるのは難しそう。。あまりにも難しい選択なので、逆に矢作先生から具体的なコメントが出るまでの間、ああでもないこうでもないの妄想を楽しむことができそうです(^^ゞ
ついでにまたもや無責任な妄想例を書いてしまいますが、意外に面白そうな気がしてきたのはBCクラシックへの挑戦です。今年のBCはケンタッキー・キーンランドでの開催になりますが、そもそもアメリカのダートは砂の上を走る日本と違って2000mで2分を切るようなスピード競馬。テンからガンガン飛ばしてスピードを競い、最後は体力勝負で決着がつくという、ある意味パンサラッサのようなタイプでないと勝負になるイメージが湧かないレースですからね。
もちろん、パンサラッサがアメリカのダートをこなすかどうかは分かりませんが、凱旋門賞以上に勝ちにくい(気がする)世界最高峰レースの一つですし、成功した時の衝撃度を考えればチレンジする価値があるのでは…という妄想でしたm(_ _)m
【2022/6/26阪神 宝塚記念(G1/芝2200m)でのパンサラッサ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン18~22秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「一気に暑くなりましたし、その暑さが続いていますので、体調を崩さないように注意していきたいですね。朝一番の4時台にコース入りするなどして、対応を心掛けています。ひとまず先週から今週にかけて、夏負けのサインが悪化するようなことはありません」
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「ひとまず夏負けのサインが悪化するようなことはない」ということは、目の周りの黒ずみや睾丸(チーン(^^;))の位置は先週と変わっていない…という事なんでしょうね。まだ比較的涼しい時間帯に調教を済ませるなど、暑さ対策も考えて頂いているようですが、それでも猛暑への対応には限界があるでしょうし、いろいろ心配なのは確かです。
単純に考えて『夏は涼しいところへ移動して…』でも良い気はするものの、暑さにに弱いというのがどの程度なのかにもよりますしね。結局のところ、移動を挟まずに乗り越えてくれるならそれでOKなわけですから、私としては(自分の体調面も考慮して(^^ゞ)なるべく早く暑さが収まってくれるよう祈りたいと思いますm(_ _)m
【チャンピオンヒルズ在厩のプライムライン:公式HP(2022/6/30更新)より】