シュウジデイファーム在厩のパンサラッサは、今週よりBTC入りして調整されています。
◇石川代表のコメント 「体つきがフックラしてきましたし、回復状況は良好です。競馬を使って戻ってきて、むしろ雰囲気がさらに良くなっているようにも思います。現在はダートトラックで1200m、坂路で普通キャンター2本を消化。徐々に進めている段階です」
-----
札幌記念は宝塚記念から約2ヶ月での競馬でしたが、馬体重はマイナス6の470kgでした。そのこと自体の良し悪しは分かりませんが、個人的には、おそらく480kgぐらいで出で来るのでは?と思っていましたし、もしかしたら、どこかに万全とは言い切れないものがあったのかもしれません。(多少、仕上げが急だった面はありましたしね)
ただ、そんな中でも会心の競馬をしたジャックドールとタイム差なしの2着ですから、少なくとも2頭の勝負付けは秋天に持ち越しだと思っていますし、それ以降も際どい勝負を続ける可能性がありますので、まずは対戦成績を1勝1敗の五分にしておきたいところです。(前走は向こうも余裕残しの仕上げだったようですが)
そう考えると、石川代表の「回復状況は良好。競馬を使ってむしろ雰囲気がさらに良くなっている」というのはとても心強いコメントです。ジャックドールをはじめとする古馬の強豪だけでなく、今度は勢いのある3歳勢もライバルになりますし、舞台は何と言っても古馬2000m路線の最高峰、天皇賞・秋ですからね。パンサラッサには『俺には札幌記念のさらに上がある!』というところを見せて欲しいと思いますm(_ _)m
【2022/8/21 札幌記念(G2/芝2000m)のパンサラッサ:公式HPより】
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末も右トモを中心にショックウェーブ放射を行っており、全体的に歯が尖り気味でしたので整歯にも着手しました。坂路では引っ掛からないとは言え、まだハミをグーッと取って走りたいだけ走り、疲れたら勝手にやめてしまうような感じですからね。まずはトモの疲れを完全に取ってあげた上で、走行フォームの改善にも努めていければと考えます」
-----
デビュー戦、そして2戦目の内容を振り返ると、確かに「ハミをグーッと取って走りたいだけ走り、疲れたら勝手にやめてしまうような感じ」という表現がピッタリ当てはまるかもしれません。こういう課題は一朝一夕には解決しませんが、気性面の成長を待つだけでなく、例えば走行フォーム改善のプロセスで『我慢して走ること』、『騎乗者の指示に従うこと』などをおさらいし、今より高いレベルで身につけて欲しいと思います。
でも、こういうタイプはある程度の時間をかけてあげた方が、間違いなく後々のためにはなるんでしょうね。近年は早めに1勝を挙げておかないと心配が先に立ってしまうクセがついてしまいましたが、冷静になればまだ2歳の夏が終わったばかり…。こちらも少し気持ちに余裕をもって見守ってあげたいと思います。
【2022/8/6札幌5R 2歳新馬(芝1200m)でのテラステラ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、先週に引き続き、おもに周回コースでいキャンター2000m、ウッドチップ坂路とフェルトダート坂路を併用してハロン17~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇小泉厩舎長のコメント 「ただ休ませているだけでは硬さが取りきれないタイプの馬ですし、状態がひと息の時に無理をさせると、余計にそこをかばって動くことにより悪循環が生まれる可能性もありますからね。よって週末のショックウェーブ放射を継続し、常に体をほぐしながら状態を上げていきたいところ。『本格的に涼しくなってからペースを上げていった方がよい』(調教師)のではないでしょうか」
-----
これほど暑さに弱いのは田中克先生にとっても想定外かもしれませんが、とにかく夏バテが回復しないことにはどうにもなりませんからね。今や栗東近郊の夏は猛暑が基本になっていますし、来年の夏は迷わず北海道で過ごして欲しいと思います。
アメリカではフライトライン(Flightline)というトンデモナイ馬が注目を集めており、そのすごさは世界中に轟いています。馬名相似のプライムラインとしても、今頑張れば話題になるチャンスだったのですが…。いや、そんなことを考えているようじゃダメっすね。まずはしっかり体調を回復させて、10月中にはトレセンに戻れるよう頑張って欲しいですm(_ _)m
【2022/4/9阪神8R 4歳以上1勝C(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】