【京成杯】ソールオリエンスが瞬発力発揮しデビュー2連勝!皐月賞と同じ舞台でクラシックに名乗り:サンスポZBAT!
第63回京成杯(3歳オープン、G3、芝2000m)は、横山武史騎手の2番人気ソールオリエンス(牡、美浦・手塚貴久厩舎)がデビュー2連勝。9頭と少頭数の中、道中は後方4番手を追走。勝負どころの3、4コーナーで進出して先頭集団に並びかけると、直線で瞬発力を発揮して一気に突き抜け、2馬身半差の完勝だった。皐月賞(4月16日、中山競馬場、G1、芝2000m)と同じ舞台を勝ち、クラシック候補に名乗りを上げた。タイムは2分2秒2(良)。
2着には最低人気のオメガリッチマン、さらに1馬身1/4差遅れた3着に1番人気のセブンマジシャンが入った。
京成杯を勝ったソールオリエンスは、父キタサンブラック、母スキア、母の父Motivatorという血統。通算成績は2戦2勝。重賞は初制覇。手塚貴久調教師、横山武史騎手ともに京成杯は初勝利。
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勝ったソールオリエンスは落ち着いたペースを中団やや後方で追走。3角過ぎから外を回って進出したものの、4角を(左手前のまま)大きく膨らんで回るなど、いかにも若い内容でした。ただ、そんな中でも直線で見せた脚は別格で、正直、他馬とは一枚も二枚も力が違った印象。。キャリア2戦目ということもあり、完成度としてはまだまだと思わせる内容だっただけに、余計に大物感を覚えたファンも多い気がします。(キタサンブラック産駒ですし、何となく雰囲気がありますよねぇ…)
ちなみにソールオリエンスはサンデー系キタサンブラック×母父Motivatorで、細かく見ていくと私の出資馬フォーエヴァーユアーズ’21との共通点も多いです。すごく大雑把に調べるだけでも、日本における母父Motivatorの成功確率はかなり高いはずで、そういう点では、今日の勝利は私にとっても嬉しいことでした(^^ゞ
ということで、昔の京成杯はクラシック級の大モノが出てこないレースだったわけですが、最近はローテも仕上げ方も多様化していてあまり関係ありません。とは言え、多頭数の厳しいレースでは経験がいきる場面がありますし、今後のソールオリエンスがどのレースを使い、どんな経験を積んでクラシックに挑んでいくのか、引き続き注目していきたいです。
それから、中京メインの日経新春杯を勝ったのはトップハンデ59kgのヴェルトライゼンデでした。
アフリカンゴールドを行かせて落ち着いて追走し、直線で抜け出したキングオブドラゴン(55kg)の坂井瑠星騎手、一瞬、今年の重賞初勝利ゲットか!?と思いましたが、最後は地力で捻じ伏せられた感じです。坂井騎手は稍重の4kg差を活かす良い騎乗だったと思いますが、あれで差されてしまっては相手を褒めるしかないですね。
しかしアレですよね、基礎負担重量1kg増についてはいろいろな意見があるでしょうが、今日のようなレースを見たあとは、ヴェルトライゼンデのような馬は59kgぐらい平気で背負わないと…という気がしてしまいます(^^ゞ
**2023/1/15中山11R 京成杯(G3/芝2000m)・良**
京成杯【2023年1月15日中山11R】出馬表、予想:競馬ラボ
シュウジデイファーム在厩のステラリード’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン20~23秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「調教時の走りを見ていても兄のような頭の高さは気になりませんし、極端に気性が激しいわけでもないですからね。ここまでは順調に日々のメニューをこなしてくれていると思います。現在のゲート練習については前後の扉を開けたままにして、そこを通過させる形。こちらも特に問題なく対応してくれています」
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兄に比べて「頭の高さは気にならず、極端に気性が激しいわけでもない」というのは、とても良い報告に思える反面、ステラリード産駒に共通の前向きさや仕上がりの早さ、基本的なスピード能力などについての評価がどうなのかは気になります。。いや、私は『当然そこは大丈夫』が前提での話だと思っていますし、全体的な評価はまだ先で良いのですが、レイデオロ×ステラリードは初めての組合せですし、期待が大きい馬だけに少し褒められたぐらいでは満足できない感じです(^^ゞ
そう言えば、先月(12/16)の近況時と状況が大きく変わった点として、すぐ上の半兄テラステラが万両賞を勝ち、『3世代連続2歳戦で2勝』という(結構珍しい?)記録が生まれたことが挙げられます。半姉パラスアテナを含めた4世代連続勝ち上がりだけでも相当に立派なのですが、2歳戦からきちんと結果を出せる系統というのは本当にありがたいと思います。
ただし、キングエルメスもテラステラも本馬も決して2歳戦にフォーカスした馬ではないと思っていますし、特にこれからデビューをめざす本馬については、あえて兄たち同様の夏デビューを意識する必要はないのかなと…。早めにひとつ勝つのはとても大事なことですが、もともと1勝するのが目標の馬ではないですし、3歳、4歳と息の長い活躍をするためであれば、多少時間をかけても全然文句はありませんm(_ _)m
シュウジデイファーム在厩のエンパイアブルー’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン20~23秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「登坂時は前2頭、後ろ2頭ずつの集団調教。隣の馬と支え合うように走ったり、前方の馬について行く方が楽ですので後ろから行かせたり、あえて前へ行かせたりと、様々なパターンで調教しています。その時点で脚力がありそうな馬を併せ馬の外につけるケースが多く、本馬もその一頭です。もたれることなく駆けてくれていますよ」
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4頭一組の坂路集団調教では、走る位置を変えながら様々な経験を積んでいるとのことですが、「その時点で脚力がありそうな馬が外側を担当する」ことになるのは考えてみれば当然の話です。最近はそういう機会が少なくなりましたが、今後坂路調教の動画などがアップされた時には、そういった部分にも注意して見ていこうと思います。
調教ペース自体はまだ20秒を切っていませんのでまだまだ序の口、本格的に乗り込みが進み、走る能力が具体的に見えてくるのは少なくとも1~2ヶ月先の話になりそうです。併せ馬外側担当を拝命したのは嬉しい話ですが、今のところ「(現時点で)脚力がありそうな馬」程度の感触ですし、15-15近くまで進んだ時の評価を待ちたいと思います。
ただ、ここまで順調に調教が積めていて、心身に弱いところが出ていないのは(エンパイアブルーの仔だけに)とても良い傾向だと思います。デビュー時期が近くなれば、本馬も否応なく矢作厩舎の厳しい(厩舎内)競争に晒されるわけですから、その時に備えてしっかり基礎を勉強し、体力強化を図って欲しいと思います。
シュウジデイファーム在厩のステラエージェント’21は、週2~3回、おもにBTCの坂路でハロン22~23秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「まだバリバリ乗り込んでいくような時期ではありませんが、トラックと坂路併用で少しずつペースを上げているなか、何でもそつなくこなしてくれており、順調に調整が進んでいますよ。登坂時は前2頭、後ろ2頭ずつの集団調教。日によってはポジションを替えて乗っていますが、ムラなくしっかりと駆けてくれています」
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ステラリード’21、エンパイアブルー’21を含め、この世代のシュウジデイファーム勢は、昨年までより少しゆっくり目の進み具合だと思います。もともとシュウジデイファーム入りの時期も、ここ数年との比較では遅めのタイミングでしたし、(良し悪しではなく)どういう意図でそうしたのかには興味が湧いてきます。
単純に成長進度の問題なのか、それともどの時期に初期馴致、調教を始めるのがベストかを考慮した結果なのか…。私は(試行錯誤も含めて)おそらく後者だろうと想像しているのですが、実際はどうなんでしょうね??
みたいな話はさて置いて、今までのところ「何でもそつなくこなしてくれており、順調に調整が進んでいる」のであればOKです。本馬は先月時点で450kg前後とサイズも程良い感じですし、気性も大丈夫そう。元々ベースの運動能力は高そうなので、やり出せあまり苦労することなく、どんどんペースを上げていけるタイプだと思うんですよね。
なので、当面はあまりデビュー時期云々にこだわらず、成長のペースにあわせて基礎をしっかりやって頂ければ…。その上で、3月、4月頃にどの程度進んでいるかによって、改めてデビュー時期なども想像してみたいと思います。