わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

新しい形を考える (統一する、こだわる 2)

2009-03-01 22:15:22 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に引き続き、統一化、「こだわり」に付いて述べます。

 ⑤ 技法に「こだわる」

   作陶の方法に、「手捻り」と「轆轤」(ロクロ)(特に電動轆轤)が有ります。

   作品作りは、「手捻り」専門の方もいます。(手捻りは、手捻りの良さが有ります)

   それも、紐作り専門や、練上げ文専門、叩き作り専門とか、大物作りを得意にする方、

   など一つの技法に、専念している方も多いものです。

   独自の作り方(技法)をすれば、その結果、独自の作品と成ります。

  ・ 轆轤(ロクロ)に関しても、電動ロクロを嫌い、昔ながらの、手動式(手で回す)のロクロや、

    蹴(り)ロクロに「こだわり」、愛用し、作品作りをしている方も、多いです。

    (作品が、綺麗い過ぎるので、嫌だと言う人もいます。)

  ・ 又、単に丸(円)のみで表現するのではなく、色々変形したり、組み合わせたりして、

   独自の形作りを、される方もいます。

  ・ 自分の作品は、どんな方法(道具)で作れば、より個性的に、表現できるかを、つかみ取ります。

 ⑥ 焼成の仕方に「こだわる」

   焼成には、楽焼と本焼きが有ります。

  ・ 楽焼は、抹茶々碗に多い焼き方ですが、観光地などでも、絵付けの体験などで、見受けられます。

    「一楽、二萩、三唐津」とも言われ、茶道の茶碗では、楽焼が珍重されます。

    楽を専門に焼く方も、多いです。(楽は、手捻りが多い)

  ・ 本焼きにしても、窯の構造(登り窯、あな窯、その他)、燃料の種類(薪、ガス、灯油、電気)

   無釉(焼き締め)、又は施釉するか、裸又は「サヤ」に収めて、焼成するのか、

  ・ 酸化、又は還元焼成に「こだわり」を持つのか、色々有ります。

    (特に色に「こだわれば」、酸化又は還元焼成は必要事項です。)

  ・ 上絵付けで、金彩、銀彩などを、施すなど、色彩に「こだわり」を持つ場合も有ります。

 ⑦ その他、今まで述べて来た以外に、色々「こだわり」を持つ方も、多いと思います。

   前にも書いた様に、「こだわり」を持つ事は、決して悪い事ではありません。

   むしろ「こだわり」を持つ事が、その分野で、より専門化する事に成り、良い結果を

   もたらす事が多いと思います。
   
 陶芸の新しい形   
コメント
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