わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロの「コツ」 4 (電動ロクロの説明)

2009-03-10 22:55:22 | 電動ロクロ入門
土の硬さの調整や、空気の除去の為の、土練りが終わったら、土をロクロの中心にすえます。

当然、初心者が、作品を作り出す前に、電動ロクロの、操作方法の説明が、必要になります。

ここでは、初めて、ロクロを使う、初心者を対象に、話を進めます。

 電動ロクロは、複数のメーカーから、色々の大きさや、馬力の機械が、発売されています。

  (馬力の小さなロクロは、大きな作品作りが、難しいです。)

 アマからプロ向きまで、各種有りますが、そこでは、共通の事項について、説明したいと思います。

 1) 電源を入れる (スイッチO N)

   モーターと、ロクロ面(鏡)との間に、クラッチ(連結機)が存在します。

   スイッチを入れる前に、クラッチが切れている事を、確認します。
   
   (ロクロ面が、手で自由に回転できれば、切れている状態です。)

   ・ この確認を怠ると、スイッチを入れると、急にロクロが回転します。

 2) ロクロの回転方向。

   日本では一般的に、時計方向(右)回転で使います。西洋では逆に左回転が普通です。

   勿論、電動ですから、左右どちらにも回転します。

   (日本でも、左回転で作品を作られる方も、多いです。)

   (右利き、左利きとは、関係有りません。慣れの問題で、どちらでもかまいません。

    大抵は、最初に指導を受けた人の、影響が大きいです。)

  ・ 回転方向が違うと、左右の手の使い方が、逆に成ります。

  ・ 即ち、右回転では、基準に成る手(しっかり固定する手)は、左手です、土の外側を押さえ、

    回転の遠心力を受け止め、その力の方向を、上に変更します。右手は、土の内側に添えます。

  ・ 左回転では、基準に成る手は、右手に成ります。

  ・ 両方の回転を習う(マスターする)必要は、有りません。

   (上達した人は、土の撚れを直す為に、逆転して使う事も有ります。)

  以上は、作品を作る際の、回転方向で、底削りなどでは、逆回転で作業する事も多いです。
   
 3) 回転スピード

    速度は好みによって、個人差が有りますが、一般的な事を述べます。

    一般に、手又は、足の操作により、無段変則で、スピードが変えられます。

   ① 径の大きい物は、遅くする。径の小さい物は、早くする。

     (即ち、手に当たるスピードを一定にします。)

   ② 土殺し(後で説明します)は、作品を作る時より、早く回転さたほうが、 上手くいきます。

     土を上に伸ばす際にも、回転を早くし、遠心力を強くします。

   ③ 大事な事は、作品に気を取られ、足の方が、「おろそか」に成る事です。

     速度が、段々早くなる人、逆に遅くなる人、速度が常に変動する人など、

     色々なタイプが有りますが、作品の大きさなどに合わせて、速度を自由に、

     調整出来るまでには、ある程度時間が掛かります。(練習有るのみです。)

  4) スイッチOFFの際の注意

    ロクロ作業を、終えた後、又は途中で、休止する場合、スイッチを切ります。

    その際、クラッチを切ってから、スイッチをOFFにします。

    この作業を怠ると、クラッチの「ゴム」が変形し、異常音が発生します。
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