Hiromi様より 以下の質問をお受けました。
質問なのですが、作品を本焼き(1230℃)した後、上絵(700℃)で焼き、再度 本焼き(1230℃)した場合、和洋絵具、金、銀、ラスター 等を施している場合、どの様になるのでしょうか?
作品をプレゼントした友人から 破損してしまったので、可能なら釉薬で接着して欲しいと頼まれたのです。
一度焼成した上絵に支障がない様でしたら、試みようと思っております。
実際に自分でやってみるのが一番いいのですが、
もしご存じでしたらアドバイスよろしくお願い致します。
明窓窯より
結論から言いますと、上絵付け後の再本焼き(1230℃)はできません。
1) 上絵付けの色や文様は消えて無くなります。
2) 金や銀色は本来の色に成りません。黒く変色してしまいます。
3) 上絵付け用の和洋絵具には、焼成出来る温度範囲があり、高くてもおよそ900℃位までです。
一般には800℃程度で焼成します。
尚、上絵付けの件は別にして、破損した物は釉で接着できる場合と、出来ない場合があります。
1) 出来る場合: 釉を着けなくても自立出来る場合には、接着可能です。
2) 出来ない場合: 自立できない場合は接着不可能と思った方が正解です。
本焼き用の接着材も市販されてはいますが、確実のものはありません。
もしも接着が失敗した場合、剥がれた落ちた部分が、本体にくっついて、取れなくなります。
こうなると、作品全体が「ダメ」になってしまいます。それ故確実に安全な事を確認の上
釉で接着する事です。
もし上絵を施すなら、釉薬で接着後に再度上絵付けをする事ですが、それより最初から全部を作り
直した方が、見た目にも綺麗ですし、時間的にも早くなります。
割れた作品を直す方法として、金継ぎの方法もあります。又、陶磁器用の接着材が市販されています
食器類や水を長時間入れる花瓶などには向きませんが、カップの取っ手が取れた場合などには有効
ですので試して下さい。
以上
尚、この件で良い情報をお持ちの方がおりましたら、情報をお寄せ下さい。
1) Unknown (Unknown)様より、以下の情報を頂きましたので、記載します。
(2013-03-15 )
釉薬について検索してたどり着きました。
今回書かれているような上絵具のあるものを接着するのでしたら、透明の上絵具(できるだけ低温のもの)はどうでしょうか?
和絵具の上に金彩をされていたりすると無理ですが・・・