わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

ロクロ挽きの要点 ( 1)

2008-11-26 22:45:50 | 電動ロクロの技法
「ロクロ作業のまとめ」

今まで色々述べて来ましたが、ロクロ挽きの要点を「まとめ」て見たいと思います。

 (以前と重複して説明している部分も、多々有りますが、悪しからず御覧下さい。)


 1) 姿勢に付いて

  ① 以前は、ロクロの前で、胡坐をかいて作業しましたが、現在の電動ロクロでは、

    椅子に腰掛けて、足でペダルを操作し、回転をコントロールするスタイルが、大勢です。

  ② 以前程では有りませんが、ロクロ作業は、腰を痛め易い姿勢ですので、注意が必要です。

     同じ姿勢で、長い時間作業し無い事です。

  ③ ロクロは、手先だけで挽くのでは無く、体全体で挽きます。

    即ち、土が上に延びるに従い、背筋を伸ばして、体を起こし、目と土の間隔を、一定にします。

  ④ 体は、出来るだけロクロに近付ける位置に、椅子を置いて下さい。

    体が前屈みになら無い様にします。

 2) ロクロは目的意識を持って作業する事。

  ① 誰でも、早くロクロを自由に操り、自分の作品を作りたい物です。

  ② 繰り返し、練習する事も大事ですが、常に自分が何をしたいのか、目的意識を持つ事も

    大切です。

  ③ 目的意識とは、難しく考えずに、単に形、大きさ(寸法)、作陶時の細工、釉薬などを、

    予め考えてから、作業に掛かる事です。

    予定と違った物になってしまっても、貴方任せ(ロクロ任せ)に成らない様に、したい物です。

 3) 菊練り、土殺しは丁寧に(確実に)実行する。

   ① 土の種類を選ぶ

     ロクロの挽き易い土と、挽き難い土が有ります。

     最終的には、どんな土でもロクロが上手に、挽ける様にしたいですが、

     初心者は、出来るだけ土が伸び、ロクロ挽きし易い土を、選んで下さい。

    尚 ロクロ挽き難い土とは、荒目の土(ハゼ石が入った土)、粒子が細かい土

     (手触りが滑らかな土)、その他、鍋土などです。

   ② 菊練で空気を完全に抜かないと、土がスムーズに延びません。

     又、土の固さが一定していないと、ロクロ挽きは出来ません。(再生土を使う時に注意)

   ③ 土殺しは、ロクロ挽き前の、重要な作業です。

     これが不十分ですと、作品が振ら付いたり、撚れが出たり、偏肉に成り易いです。

     熟れた人は、土殺しも素早く出来ますが、初心者は丁寧に作業して下さい。


続きは次回に述べます。

  
  
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