(この旅は2013年6月に四万温泉を旅した記録です)
伊東園ホテルを過ぎて数軒の旅館があり、その先に日向見薬師堂と御夢想の湯がありました。
御夢想の湯は2006年にリニューアルされた個性豊かな共同浴場です。
建物は沢に面しており、唐破風を二カ所につけた瀟洒な建物で、背が高いので湯気もよく抜けて快適な入り心地を提供してくれます。
入浴料金は志納金を玄関の箱に入れます。
(御夢想の湯)
脱衣場は、浴場内に張り出して造られています。
(脱衣場)
玄関と同じレベルなので、浴場のレベルとは2~3メートルの高低差があり、脱衣籠は4人分という小さな脱衣場です。
この場所から浴場を覗くと、黒い御影石の浴槽が下の方に見えます。
(脱衣場から見た浴槽)
浴槽のレベルまで10段ほど階段を下りると、黒光りした浴槽は無垢の石を彫った一体ものの浴槽で、滑りやすいのですが安定した感じがします。
(別角度の浴槽)
この浴槽は二人が入れるほどの大きさしかありませんから、脱衣籠が4人分あっても、上から見て定員一杯なら少し待たなければなりません。
お湯は熱めですが、水道のホースがあるので、源泉と同時に水を入れて適温に調節可能です。
源泉名は「御夢想の湯」といい、温泉分析書によれば、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(石膏泉)で、源泉温度は56.6度だそうです。
あたたまりやすく飲めば胃腸に効くとかいてあります。
浅い浴槽に横たわると、窓から木々の緑が浴場内に入ってきます。
御夢想の湯前には、駐車場を挟んで赤丸ポストがあります。
(赤丸ポストと御夢想の湯)
また、同じ場所にある日向見薬師堂は国の重要文化財で、群馬県では最古の木造建築と云われています。
(日向見薬師堂)
御夢想の湯にゆっくりと浸かり、国の重文の建物を無料で拝観出来るのですから、四万温泉に来たらここまで足を伸ばすことをお勧めします。
ひろさんの旅枕へリンク
Top→全国秘湯巡り→四万温泉2013