善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・ヤツデの花 2020

2020年12月02日 | 鎌倉
ヤツデの花で私自身が大混乱です。
11月半ばを過ぎてご近所さんの二軒の家で相次いでヤツデが咲き始めました。
ヤツデは、葉っぱが八本か九本に切れた団扇のように繁る木で、私の家にもツバキの木の下に生えていますが、しょっちゅう切っているのでこの木は大きくなりません。
ご近所さんのヤツデは人の背丈ていどで、垣根越しに花を取材に行き、日にちをおいて別のご近所さんの花も取材してみて、写真を整理しました。そして大混乱になったのです。
それぞれのお宅の花が全く違うのです。

で、いろいろの方のブログなどを調べた結果、何とヤツデの花は時間の経過(日にちの経過)で雄花が雌花に替わった後に結実すると分かったのです。


先ずヤツデの全体は以下のようなのが普通です。

(ヤツデの葉)


(ヤツデの木)



(ヤツデの花1)

上の写真で、白い玉の先にひらひらと飛び出しているのは5本のオシベです。

(ヤツデの花2)

上記を拡大すると良く見えるでしょう。
中央の白い花(アリが抱いている)に花弁が5弁ありそっくり返っています。
この時期がヤツデの雄花の時期なのだそうです。

雌花の時期のヤツデの花は

(ヤツデの花3)

この花は花弁やオシベが落ちてしまった後の花でやがてメシベが成長してきます。

(ヤツデの花4)

この時期の花も蜜が出るそうです。

なぜこのような変化をくり返すのかよくわかりません。
ともかく、いろいろの形態の花の姿があることが、この取材で分かりました。

ガーデニング好きを自認していたので自分自身にたいしてややがっかりしました。
自宅で花の咲いたヤツデを毎日見ていたらこの変化を見逃さなかったのかも知れません。

アブの方がヤツデの生態をよく知っていたのでした。
そういえば、取材中もハナアブがはげしく飛び回っていました。

(ヤツデにアブ)



ヤツデの花言葉は

「分別」
「健康」
「親しみ」

だそうです。

花が雄花と雌花に変化することを知っていて付けた花言葉なのでしょうか?



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