愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

関ヶ原古戦場(4) 岐阜県

2017年04月25日 14時03分35秒 | 岐阜県
石田三成陣所跡(笹尾山)
島左近の陣所跡の背後の山笹尾山を登りますと、石田三成の陣所跡になります。

石田三成陣所跡石碑

ここで陣所跡の石碑や案内掲示がいくつもあることに気づきました。写真に示した石碑は一番大きい石碑です。他に明治時代のものもありました。

明治時代の石田三成陣所跡石碑

また麓には説明付きの掲示板もありました。

最近の掲示板

つまり、関ヶ原古戦場は過去に史跡の指定を受け、その時に石碑等を建立したと思われるのですが、それに満足せず、見学者を増やすため、より大きな石碑を建てたり、掲示板をリニュウアルしたりして努力を怠らなかったことがうかがわれるのです。先に見てきた岡山烽火場でもそうでした。また、電柱の掲示や山肌の伐採などにも見ることができました。交流館が観光スポットとして機能しているのもそうした努力の一つでしょうか、とにかく見学者を楽しませるための努力が見られてすごいと感じました。

笹尾山からの眺望

笹尾山からも関ヶ原を一望することができ、東軍の動きが手に取るように分かります。石田三成になった気分です。東軍をしっかり西軍が囲んでいて、裏切りがなければたぶん西軍が圧勝していただろうことがここにいると感じられました。

大一大万大吉
ちなみに石田三成の旗は「大一大万大吉(だいいちだいんまんだいきち)」というものですが、「一人が万民のために、万民は一人のために尽くせば、天下の人々は幸福(吉)になれる」という意味だそうです。これって聞いたことがある言葉です。「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」(英語で格好をつけて「One for All , All for One」とも言います)ということを学校で目当てにする教師がいますが、石田三成がすでに400年も前に言っていたようです。